VUCA時代におすすめ映画10選

VUCA(ブーカ)とは

VUCAとは、一言で言うと「先行きが不透明で、将来の予測が困難な状態」を意味します。
元々は1990年代後半に軍事用語として発生した言葉ですが、2010年代に入ると、昨今の変化が激しく先行き不透明な社会情勢を指して、ビジネス界においても急速に使われるようになりました。

VUCAは、こちらの4つの単語の頭文字をとった造語です。

V(Volatility     :変動性)
U(Uncertainty:不確実性)
C(Complexity :複雑性)
A(Ambiguity   :曖昧性)

経済やビジネス、個人のキャリアに至るまで、ありとあらゆるものが複雑さを増し、将来の予測が困難な状態にあります。
例えば、グローバルの流れに目を向けても、様々な国の政治の先行きが不透明であり、今までやってきたことやスタンダードだと思われてきたことが、ここにきて崩れていっているような気さえします。さらに、新型コロナウイルスの流行や、地球温暖化に伴う気候変動や異常気象、台風や自身といった災害など、予測が困難な事象が次々と起こっています。
また、日本や先進国では、少子高齢化が深刻な問題として取り上げられています。
働き方においても、従来の日本の企業では当たり前だった終身雇用や年功序列といった制度もなくなりつつあり、人材の流動性も高まっています。
これらの事象が今後、世界や日本社会、個人にどう影響を及ぼしていくか、すべてを見通すことは難しいでしょう。


今回はこんな時代だからこそ見てほしい映画10選を紹介します。是非最後まで読んで頂ければ幸いです。

※個人的にお盆で観たから共有したいだけです。


①君に読む物語(2005年)

「きみに読む物語」はニコラス・スパークスのベストセラーを、「シーズ・ソー・ラヴリー」のニック・カサベテス監督が実母ジーナ・ローランズ出演で映画化した作品です。

療養施設で暮らす記憶を失った初老の女性と、彼女を訪ねた男性、そして彼が語る古き良き時代のアメリカ南部の夏の恋物語が繋ぐ純愛の物語となっています。

② いま、会いにゆきます(2004年)

言わずと知れた名作『いま、会いにゆきます』。亡くなったはずの母親が雨の季節に還ってくるこの奇跡の物語は、映画公開当時も若い世代~子を持つ親世代までたくさんの人の涙を誘い大ヒット。父親のことをパパやお父さんではなく「たっくん」と呼ぶ息子・佑司の可愛らしさも印象的で、「息子が生まれたらこんな風に呼んでもらおう(呼ばせよう)!」と思う人も多いはず。
この作品の最大の見どころである夫婦のピュアな恋物語にも感動しますが、別れのときに母親として息子を想う気持ちを伝えるシーンも涙が止まりません。夫への愛、子どもへの愛…女性と母親、両方の愛のカタチを丁寧に描いた王道の純愛ストーリーなので、ぜひ夫婦・カップルで一緒に観てほしいです。


③ 最強のふたり(2011年)


笑って泣ける最強の友情映画が『最強のふたり』です。日本でも大ヒットした映画なのでタイトルをご存じの人もいるかと思いますが、日本ではかの『アメリ』を超えてフランス映画の中で歴代1位の人気となりました。
パラグライダーの事故で全身マヒとなってしまった大富豪フィリップ。彼は新たな介護人を面接するのですが、そこで出会ったのはスラム出身の黒人青年ドリスでした。ドリスは「失業保険をもらうために面接に来た」と馬鹿正直に話すのですが、フィリップはそんな裏表のないドリスの性格を気に入り彼を採用するのです。何から何まで正反対の2人の生活は、笑いあり涙あり。終わった後にはアース・ウィンド・アンド・ファイアーの"September"が聴きたくなります。

④ニュー・シネマ・パラダイス(1989年)

シチリア島の小さな映画館パラダイス座。母と姉の三人暮らしの少年トト(サルヴァトーレ・カシオ)は何よりも映画が大好きで、毎日のように映画館へ通い、映写技師の老人アルフレード(フィリップ・ノワレ)と心を通わせていきます。映画とともにある日々は彼に様々な青春の思い出を刻んでいきます。

イタリア映画界の名匠ジュゼッペ・トルナトーレ監督が描く映画愛に溢れた人間ドラマ。巨匠エンニオ・モリコーネによるテーマ曲の調べにのせて主人公トトの青春の移ろいが情緒的に綴られています。映画監督となったトトが映写室でアルフレードが残したフォルムを観るラストに世界中の映画ファンが涙しました。

⑤ ライフ・イズ・ビューティフル(1997)

舞台は1939年のイタリア。ユダヤ系イタリア人のグイド(ロベルト・ベニーニ)は小学校教師のドーラ(ニコレッタ・ブラスキ)と結婚し、一子を授かります。三人家族の生活は幸せそのものでしたが、やがてイタリアに駐留したナチス・ドイツによって一家は強制収容所に送られてしまいます。

イタリアの名優・ロベルト・ベニーニがロシアの革命家レフ・トロツキーの言葉に感銘を受け、監督した魂のヒューマン・ドラマ。監督自ら、過酷な収容所にあっても愛する息子に人生の素晴らしさを教え続ける直向きなな父親を熱演。
第71回アカデミー賞では主演男優賞、作曲賞、外国語映画賞を見事受賞。

⑥ クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲(2001)

春日部で開催されている万博を訪れた野原一家。昔懐かしい展示の数々にひろしやみさえは胸を躍らせますが、子どものしんのすけには面白さが分からないようす。大人たちの感動はその後も続き、毎日のように万博で遊びほうけるようになってしまいます。しかし、それは恐るべき「オトナ帝国化計画」による陰謀に他ならなかった。

臼井畭儀人による人気ギャグマンガ「クレヨンしんちゃん」の劇場版第9弾。本作では21世紀初の劇場版作品としてしんのすけの親世代が20世紀の象徴として対比されています。懐古的世界観が大きな見どころであり、シリーズ中最も大人の観客が楽しめる作品となっています。

⑦ 君がくれた物語(2016年)

ノースカロライナの小さな海沿いの町で出会い、運命的な恋に落ちたトラヴィス(ベンジャミン・ウォーカー)とギャビー(テリーサ・パーマー)。ふたりは永遠の愛を誓い合うが、交通事故によってギャビーが昏睡状態になってしまう。目を覚まさないギャビーを前に「最愛の人のためにどこまでできるのか」と何度も自問するトラヴィス。そんな日々のなか、トラヴィスはある選択を迫られることになる―

全米で500万部のベストセラーになった作品です。本作はニコラス・スパークス原作映画11作品中、最も幸せなエンディングを迎える作品になっています。それがどういう意味かは映画を最後まで観れば気づくと思います。そういう意味でも『きみがくれた物語』はニコラス・スパークス映画の集大成とも言えるものになっています。
きっと観た後は夜空を眺めたくなるでしょう。

⑧ ラ・ラ・ランド(2016年)

ミュージカル好きにはたまらない。いや、ミュージカル好きでなくてもぜひ観て欲しいのが『ラ・ラ・ランド』です。第74回ゴールデングローブ賞では、ノミネートされた7部門すべてを獲得。第89回アカデミー賞では、史上最多14ノミネートを受け6部門を受賞という映画史に残る快挙を成し遂げました!女優の卵であるミアと、古き良きジャズを演奏するピアニスト・セブが恋に落ち、それぞれの夢を追いかけていくストーリー。王道でありながらも、本作が「泣ける映画」として評価されるのは、ラストの8分間にあります。「もしあのとき〇〇していたら」という人生の分岐点は誰もが持っていると思いますが、何度観てもこれは泣けて仕方がない…!!耳に残る音楽・鮮やかな衣装・切ないストーリーともに最高の映画です。

⑨ アバウト・タイム~愛おしい時間について~(2013年)

ぜひご夫婦で見ていただきたい映画のひとつ。主人公ティムは、父親から「私たち一族はタイムトラベルする力を持っている」と告げられ、言われたとおりにクローゼットの中で強く念じたたけで、時を遡って過去に戻れることに気付きます。恋愛映画と思いきや、意外にも中盤以降は父と子のお話へとシフト。自分の選択ひとつで二度と大切な人と会えなくなるかもしれないという困惑と葛藤。観終わった後には、何でもない一日を過ごすことの大切さとありがたみが身に沁みます。

⑩グリーンマイル(1999年)

1999年の作品ながら、2021年の今に至ってもDVDが売れ続け、高い評価を受け続けている不朽の名作。
舞台はアメリカ南部の死刑囚舎房。看守を務めるポールのもとに、双子の少女を強姦殺人したとして死刑囚ジョン・コーフィが送致されてくるが、彼はその風貌や罪状に似合わないような繊細で純粋な心を持っていました。
彼を無罪と信じつつも死刑を執行しなければならないポールの苦悩が画面からひしひしと伝わってきて、思わず目頭が熱くなります。人間の交流を温かく描いた定番の洋画が見たい時におすすめ1本です。



以上、おすすめの10選でした。
感性を磨くのは経験ですが、映画や読書での仮想経験でも可能だと言われています。
心温まる映画を見て、おすすめの映画があれば是非教えてください。VUCA時代だからこそ変化を楽しみながら何とか頑張りましょう!

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