見出し画像

見下された経験をバネに自分を変えようと思った日

高飛車トゲトゲ女子

年齢が30代に差し掛かり、自分でマッチングアプリを活用して女性と会ったりした。

マッチングアプリで出会う女性は、"高飛車トゲトゲ女子"が多かった。「道路側を歩かないんだね」とか「普通デートするときは一緒に行く場所を軸に決めない?」など、私のエスコートの至らない点をチクチクと言ってくる。

私は普段穏やかに暮らすことを好むが、このトゲトゲした言い回しには流石に腹の奥底に沸々と込み上げてくるものがあった。

しかも、「彼氏がいた頃、男友達と遊んだら怒られたんだよねぇ」とあけすけに言ってくる。なるほど、同性の友達を作らず、異性からチヤホヤされているうちに歳を重ね、男友達が結婚して疎遠になった瞬間、一気に孤独になり寂しさが襲ってきたパターンだ。

女性というのは年齢が一定の水準を超えると、オセロのように一気にみんなが手のひらを返してくるのが恐ろしいところだ。職場の同僚、婚活サービスの料金プラン、接している男性からの扱いが一気に雑になる。そのあまりの落差に心を病んでしまう人がいるのも分からないでもない。

しかし、付き合うかもしれない相手として会っている人間に対して、彼氏がいても他の男と遊んでいた話をするかね。まあ、この人の中で私の優先度はそこまで高くないんだろうな。マッチングアプリを使う際には同時並行でいろんな人と会うのが普通なので、お作法通りといえるかもしれない。

マッチングして自分が素敵だなと思った女性が、その後プロフィールに新しい写真を追加したり、自己紹介文をさらに凝ったものに変えたりしていてモヤっとする経験を何度もした。複数の相手がいるからフラれても「はい、次」となって大きく傷つくこともない。

そうやって一つ一つの出会いを大事にできなくなってゆく感覚に、これでいいのかなと戸惑いを感じたりするのも今時だ。

その後、この女性とはほどなくして連絡をとらなくなった。しかし、チクチクと刺された言葉の棘は自分の中にまだ残っている。

自分がもっとエスコートスキルや相手を楽しませるスキルを向上させなければ、キープされる男の水準すら満たせない。見た目はもちろんのこと、自分の経験を丁寧に棚卸して面白おかしく語れるようになったり、相手を観察&分析して深い話ができるように鍛える必要性を強く感じるようになった。

トークスキルアップの練習法

最近、安住紳一郎の日曜天国をYouTubeで聴きまくっている。

エンタメ全般に言えることだが、視聴者は大半がサラリーマンで、我々が演者に求めるのは「俺たちにできないことを平然とやってのける。そこに痺れる憧れるぅ!」という感覚である。しがらみだらけの世の中で、束の間のカタルシスを求めているのだ。

安住アナは、ラジオというお世辞にも立ち位置が強いとは言えない伝達形式の中で、所々毒を含んだ表現も交えつつ我々の欲望にバッチリ応えてくれている。

安住アナ自身が組織に属するサラリーマンで、宮仕えの辛さも分かっているが故に、その立ち回りがなおさら見事に見えてくる。これを教材にトークを勉強したら、自分も喋りが上手くなるのでは、ということで最近は夢中で聞き込む日々である。

エピソードトークが上手い人の共通点は、状況描写のボキャブラリーが豊富なことだ。本を読んだりラジオを聴いたりして、語彙力を増やしつつ、何気ない日常の体験を掘り下げる練習をしてゆく。普段の素振りがものをいうのはどの分野でも一緒だ。

あわせて、空回りを繰り返しながらも見た目の改善にも取り組んでいる。

いろいろやってみて思ったが、男には女の尻を追いかけ回さないと伸びないステータスがあるなと感じる。スケベ心を原動力とした猛烈な頑張りを経ていないと半人前扱いされるのは、実は筋が通った話かもしれない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?