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タイムラインはアートだという話と、心の隙間ビジネスについて

過去記事の中には、テーマ設定は気に入っていたのに上手く調理できなかったものがある。人生経験が少なくて深掘りができなかったり、心に余裕がなくて表現に遊びを入れられなかったり。

どこで聞いたか忘れたが、「SNS上のタイムラインは一つの作品だ」という言葉が妙にしっくりきた。

タイムラインがネット上でのその人の輪郭を形作るため、一つ一つの記事が効いてくるように作り込んでゆかないと、タイムラインのパワーが削がれてしまう。

綴ってきた記事たちは紛れもなく自分だけの足跡なのだけど、たまには過去の足あとを踏み固めているのもいいんじゃないかと思った。過去と今の自分の差分を感じ取れるのもまた新鮮な体験だろう。

というわけで、リニューアルしたのがこちらの記事。

世の中は脱毛ブームで、電車内の吊革広告やデシダルサイネージ広告では脱毛の広告がかなりたくさん出てくる。

実際、私の周りの20代、30代もかなりの割合で脱毛系のサービスを受けている。

就活支援サービスや自己啓発セミナーもそうだが、どれぐらい効果があったのかが検証しづらいものは沼にハマりやすい。

「自分のやり方が悪かったのか」「サービスと自分との相性が悪かったのか」「サービス内容の質が低かったのか」が区別できないと、無限に貢ぎ続けることになるのだ。

おまけに「ここで引き下がったら、これまでにかけたお金が無駄になるような気がする」という心理もついている。「効果には個人差があります」というガード文言により、効果が出なくても責任を追求されることもない。

物が溢れかえった現代において、人間の心の隙間は埋めても埋めても発生し続ける無限大の市場である。個々人の主観に寄り添い、効果検証の可能性を遠ざけ、途中過程をブラックボックスにすればビッグビジネスになるのである。

冷静になって脱毛系のサービスから手を引いた当時の私の判断を褒めてあげたい。もしかすると、生命保険という、人々の不安に寄り添う業界に身を置いた経験が生きているのかもしれない。

先程の話の裏返したが、不安ビジネスへの耐性を高めることは、現代における最高の家計節約術になりえるのだ。

不安ビジネスへの耐性とは具体的に何かというと、撤退ラインをしっかりと定めて相手の営業トークに乗らないことである。

そこそこ稼いでいる独身世帯が陥りがちなのが、「余ってるお金を使いたい」願望により、無意識のうちにお金の使い道を探してしまうことである。

お金はそこそこあるが壮大な目標を描けない場合、「払ったことに満足できればなんでもOK」とばかりにお金の使い道を探してしまう。

心の隙間を埋めるビジネスはそこにピタリと狙いを定めてくるのだ。独身世帯が増え続ける今の世の中では、まだまだ隆盛を極めそうである。

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