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下町と食文化を掘り下げる
SNSで促進された飲食店の多様性
本日は両国をブラブラする。森下駅の近くにいい感じの洋食屋さんを見つけた。
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このシンプルな生姜焼き定食が絶品である。裏でどんな味付けをしているかは不明だが、日高屋の生姜焼き定食とは一線を画する。お値段も800円で、そこまで値段が変わらない。
SNSの時代では、1店舗だけでひっそりとやっているお店でも、口コミで名店が広まる。値段が変わらず、味のクオリティが高いのであれば個人経営の飲食店にもスポットライトが当たる。
一食一食のクオリティを求める人間にとっては良い時代になったものだ。
食通はコース料理で何時間も拘束されることを嫌う。その時間でもう一軒飲みに行ければ、新しい味に出会えるかもしれないからだ。
その点、こういうカジュアルなお店はサッと食べてサッと出られるから都合が良い。時は金なり。それはグルメな人間にとってもまた然りなのである。
下町文化と食の関係
両国をはじめとして、戸建ての家が多い土地は俗に下町と言われる。江戸時代は土地の高低差がそのまま住民の身分差を反映していて、下町は町人が多く住んでいた。
これは私の肌感覚だが、政治的な影響力を持つ人間は争いごとに強いが、文化方面の適性は薄い人間が多い。細やかな情感に気を取られていたら相手に寝首をかかれるからだ。
逆に、おいしい料理を提供する人間は細かい部分のこだわりが強い。他の人と違う感性を持った人間が多いので、合う・合わないが大きく分かれる。
町人が集まった下町で豊かな食文化が生まれるのは半ば必然なのである。政治的な影響力を持つ人間は経済的にも優遇される。そして、政治家は美食や娯楽を追い求めて下町に近づいてゆく。
料理人は学歴よりも修行を重んじるが、その人たちが高学歴な人間を飛び越えて突然VIPの人たちと接点を持つようになる。アメリカンドリームならぬ、料理人ドリームである。
「おかわり」に課金ポイントを設定するビジネスモデル
夕方には評判の良かったこちらのお店を訪問する。
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ごぼうのかき揚げ蕎麦をいただく。こ、これは美味すぎる・・・。替え玉1つ1000円という値段設定だが、それでも滅多にしないおかわりまでしてしまった。
そばはお腹に溜まりにくいご飯だ。さらに、つゆと麺がセットであり、どちらかが足りなくなると付け足すことになる。このお店では追いつゆと麺の替え玉がちゃんと課金ポイントとして設定されており、客単価を伸ばせる理にかなったビジネスモデルだ。
もちろん、お金に余裕ある層たちの要求水準をクリアしているのが大前提であるが。
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