サッカー選手ウスマン・デンベレとアントワーヌ・グリズマンの日本人差別動画のその後

パリ在住の辻仁成氏が「イギリスのデイリーメイルの報道は間違っている。差別ビデオは本当はこういっている」と差別をしていした、問題動画の件の続報です。(辻氏の間違いについてはhttps://note.com/echinodermes/n/nba851929a6fdで指摘しました)

グリズマンはtiwtterに声明。日本では一部「謝罪」とかいっている人がいますがこれは謝罪ではありません。自分のやったことはレイシズムではないという否認です。

Je me suis toujours engagé contre toute forme de discrimination.
私は常にあらゆる形態の差別には反対してきた。
Depuis quelques jours certaines personnes veulent me faire passer pour l’homme que je ne suis pas.
数日前から、私についてあらぬ人物像をつくりあげようとしている人たちがいる。
Je réfute avec fermeté les accusations qui me sont portées et je suis désolé si j’ai pu offenser mes amis japonais.
私についてされている非難については断固反論する。日本の友人たちに不快な思いをさせたようなことがあったとすればそれは気の毒だと思う。

ようするに、日本語をまねて「チンチョンチャン」というのは彼にとっては人種差別ではないとのことです。グリズマン(チームはバルセロナだけどフランス人)はフランスの国民的スターですから、これに「アクセントを馬鹿にするぐらいは差別じゃない」とかいうおバカなサッカーファンがびっしりグリズマン擁護コメントつけてます。グリズマンのサッカーファンや子供たちへの影響は甚大です。そのスターがアジア人を馬鹿にしてチョンチャンいってキャッキャしている動画が差別じゃないという認識なら、当然、わたしたちアジア人が外を歩いているとげらげらわらってチンチョンチャンいってくる人がいたり、アジア人やアジア人とのハーフの子供は学校でチンチョンチャン言われていじめられるわけですな。

なお、フランス語での je suis désoléは、謝罪ではなく、「自分は悪くないけどあなたが不幸な目・不快な目にあったのを気の毒に思う」というときの言葉です。たとえば、久しぶりに会った相手がしょんぼりしていてどうしたのかきいたら「会社が倒産しちゃったんだよ」「家族が死んだんだ」などという答えが返ってきたときにもまずは「 je suis désolé...それは気の毒に・・・」が使えます。

フィガロやリベラシオンなどの大きな新聞も報道し、そしてついにKONAMIがアントワーヌ・グリズマンとの契約を切りました! KONAMIブラボー!
日本のゲーム会社でお金かせいでおいて、テレビの調整にきてくれたホテルの日本人スタッフを馬鹿にするなんて全くふてえ野郎です。

あとは、グリズマンとダンべレの属するチームのスポンサーしてる楽天がどうするかな? 三木谷氏「FCBの選手が差別的発言をした事について、クラブのスポンサーまたツアーの主催者としてとても残念に思います。楽天はバルサの哲学に賛同し当クラブのスポンサーをしてきただけにこのような発言は、どのような環境下でも許されるものではなく、クラブに対して正式に抗議すると共に見解を求めていきます」としかいってないみたいですが。
https://twitter.com/hmikitani/status/1412359513244684291


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