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赤髪とお囃子

蛇がゆっくり這うように
人の子結ぶ 夏祭り

もつれた足で 踏み進み
はぐれた友を 見失う

きらびやかな 稚児たちと
胸を 揺さぶる低音が
四つきぶりの 偶然を
熱気とともに 囃し立てる

赤髪 遠目でかじりつき
悶える人に めり込んで
すすめ すすめと お囃子が
浴衣の私を 押し通す

あなたの心を 齧るまで
下駄のリズムを 早めてく

切ない色が 目に浮かび
静かに 胸を締め付けて
きっと 私の手を取ると

今は お囃子 盛り立てて
半歩進めば わかるはず

椿の簪 待ちかねて
赤髪に 揺れて巻き付いた

友はどこかと 探しても
お囃子 二人だけに鳴る

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