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Webサイトが良くなると、社員が変わる。

風が吹けば桶屋が儲かる。

みたいな話ではありますが、
Web制作で様々な企業さんと関わるうちに、
「Webサイトが良くなると、社員さんが変わる。」
ってことに気がついた瞬間がありました。

WebサイトやECサイトは基本的に
マーケティングやセールス目的で
”顧客に向けて”作られます。

しかしながら、面白いことに、
Webサイトを作っていくと
「自分たちは何者なのか?」
という問いに必ず向き合うこととなります。

自分たちは、
どういう業界に居て、
何を作り、
誰に対して、
どのような幸福を提供するのか?

また、
その時のライバルは誰で、
自分たちの強みと弱みは何で、
どのようなポジションを取っていくのか?

さらに、
これまでの自分たちが何をやってきて、
今の自分たちには何ができて、
これからの自分たちはどこを目指していくのか?

そんな「問い」に、
嫌でも向き合わされます。

お客さんに、
自分たちを自己紹介して、
商品を買ってもらう。

っていうのは、そういうことだと言えます。


だからこそ、
Webサイトというのはお客さんに向けて作っているようで、実は自分たちに向けて作っている。
という、ちょっと哲学じみたことになるわけですね。


Webサイトが良くなると、社員が変わる。

ここからが面白い現象だな。と思ったのですが、
上記のような自己分析を経てサイトが良くなっていくと、まず間違いなく、

「社長さんや担当者さんの思考が変わる。」
(もしくは、普段からモヤっと思ってきたことを言語化できる状態まで具体化できる。)
という状態が生まれてきます。

そうすると、
具体的な指示内容の言い回しが変わったり、
スタッフ間でも独自の共用語や共通認識、
意識の統一のようなものが出来上がってきます。

さらに、Webサイトで自分たちのことが魅力的に伝われば、お客さんが自社を見るイメージが変わります。

そうすると、営業さんはその変化に気付きます。
また、営業さんは自社の「ウリ」を明確に言語化できるようになっているので、当然、営業スタイルにも変化が生まれます。

社内でデスクワーカーさんたちも、
お客さんからの問い合わせがあったり
広報をしていく中で
自社の存在意義が言語化レベルで分かってくるので、
自ずと自分たちの仕事に誇りが生まれてきます。

さらに、Webサイトを見て
その企業に興味を持った人が求人応募で入ってくる。
というところまでくると、ここで一巡した。

と言えるのですが、
はじめから自社のコンセプトや大事にしているものが分かっている人が新入社員さんとして入ってくるので、
人材の確保という面でも好循環が回り始めます。


そして、また時期が巡って、
時代の変化・新商品・新戦略・新コンセプトなどがモヤっと湧き上がってくるので、
Webサイトのリニューアルがあって、、、

というように、
我々のような制作サイドもリニューアルの頃には
当初の状態からは思ってもみなかったような、
スタッフさんの雰囲気の変化を体感することが多々あります。

もちろん、クライアント企業さんの売上が上がっていくのはとても嬉しいですし、それを直接のミッションとしているわけですが、

ゆるやかに時間が経った後、回り回って、
社員さんの雰囲気が明るく変わった姿が垣間見えた時には、

「よし!」

と、小さくガッツポーズをしてしまう瞬間だったりします。

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