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「我慢しない寄付」を考える。

こんにちは!NPO法人eboard スタッフの今(コン)です。
公立学校やNPO、個人の方は無償で使える「いーぼーど」。なんで無料で使えるの?という質問をたまにいただくのですが、その大きな理由の1つは「個人や企業の方々からご寄付をいただいているから」です。

eboardに寄付をしてくださる方ってどんな人なのか、気になりませんか?私たちにとって、「学びをあきらめない社会を実現する」というミッションを一緒に背負ってくださる仲間とも言える存在が、寄付者=eboardサポーターの方々です。

今回、サポーターさんのお一人、Yさんにインタビューをさせていただきました!寄付をするマインドについて伺ったところ、「我慢しない寄付」という言葉が。それってどういうことでしょう?ぜひ最後までお読みください。

マンスリーサポーター・Yさんとeboard

今回ご紹介するのは、webディレクターのお仕事をされているYさんです。

コン:いつもご支援ありがとうございます!まずは、eboardを知った経緯をおしえてください。

Yさん:「やさしい字幕」のボランティアをしました。コロナ禍で在宅勤務になり、通勤時間の往復3時間がまるっと空いたんです。その時間で何かボランティアができたらな、と思いました。それで自宅でできて、自分の仕事の知識や経験を生かせるボランティアを探しました。でもなかなか見つからなくて。

そんな中、eboardの「やさしい字幕」ボランティアがヒットしました。私はweb記事のライティングや校正もやっているので、そのスキルが使えるんじゃないかと思って。

やさしい字幕プロジェクトとは
字幕のニーズがある以下のような子供たち(7万人以上)の学びを保障する、NPO法人eboardの取り組み。
●ろう・難聴の子どもたち
●外国につながる子どもたち(日本語が苦手・未習得である)
●学習障害・自閉/情緒障害・認知発達など、学びの困りごとを抱える子どもたち

ボランティアの方々の協力により、eboardが公開する小学校1年生〜中学3年生の範囲の約2,000本全ての動画教材に「やさしい字幕」が付きました!

コン:ボランティア、本当に助かりました!実際の作業はどうでしたか?

Yさん:とてもよかったです。依頼から締切までの期間も余裕があり、マニュアルも分かりやすかったので、 信頼できる団体だ、と思って安心して進めることができました。

ボランティア向けのオンライン説明会があったのですが、40-50人の方が参加していましたね。こんなにたくさんの方がこのプロジェクトに参加するんだ、すごいことをやってるなぁと思いました。

寄付者としての思いとは?

コン:ところで、何をきっかけにeboardに寄付をしようと思われたんでしょうか?

Yさん:最初は寄付なんて全然考えてなかったんです。でも「やさしい字幕」の完成オンライン報告会で、代表の中村さんが仰った言葉の熱量が刺さりました。「ボランティアをお願いしたうえで、あえてご寄付をお願いします、しなくちゃいけないんです」と。

「学びをあきらめない社会」をつくるために、eboardを維持しなくちゃいけないと思いました。自分がやったことが、目に見えて役立っていることが嬉しかったというのも大きかったですね。

それにコロナ禍によるアクセス急増の話もあって。これはサーバー代が大変だ!支援しなくちゃ!と思いました。IT系の仕事をしているので、サーバーの話をされるとドキッとしちゃう(笑)。

コロナ禍におけるeboard利用者の急増
2020年3月からの一斉休校により、eboardの利用者は急激に増えました。同5月には過去最高の43万人の子供たちが利用。このころスタッフは、サーバーのアクセス状況を24時間体制で監視するなど、ヒヤヒヤしながら毎日を過ごしていました。

2021年度事業報告書.pptx

コン:サーバーの話がそんなに心に刺さるとは思いませんでした(笑)。ただ「寄付をする」という行為は、まだまだ壁が高い感じがあるなと感じているのですが...

Yさん:そうですね。やっぱり寄付文化が根付いてないのかなとは思います。よく「ランチ一回分のご支援を」というような寄付の呼びかけがありますよね?私はあれ、個人的には好きじゃないんです。「何かを犠牲にしなければならないのか」って思ってしまうから。

それよりも、支援をすることで自分がモチベートされてがんばれる、というイメージが理想だと思っています。例えばフリマサイトで何かを売ったお金が寄付になるなら、もっと不用品整理をがんばろうとか。

私は寄付に関しては、我慢するのではなく「自分にできることを」と思ってやっている感じですね。

コン:それ、とても素敵な考え方ですね。最後に、これからのeboardに期待することはありますか?

Yさん:今も十分に知らせていただいてますが、やはり現場の話は聞きたいですね。どう役立っているのか、というところ。これからもeboardさんを応援しています!

「我慢しない寄付」を考える

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Yさんの「我慢しない寄付」は、寄付を考える上で重要なキーワードになるのではないかと思いました。寄付は犠牲ではなく、自分をモチベートするためのものでもあるという、とてもポジティブな考えに共感しました。そんな感覚が、日本にも、もっと浸透してほしいですね。

また一人ひとりの寄付行為が、「こうだったらいいのにな」と思う社会の実現につながっていきます。色々な寄付の可能性について、少しでも考えてもらえたら嬉しいです。

eboardの活動について

私たちeboardは「学びをあきらめない社会の実現」をミッションに、ICT教材の開発・運営を行っています。経済的困難、学習障害、不登校、外国ルーツなど、色々な困難を抱える子供たちが、どんな家庭や地域、学校に所属していてもICTで学べる環境が、日本に最低1つは必要です。
私たちはそんな子供たちの「最後の砦」になりたいと思っています。

eboardは、そんな思いを一緒に背負ってくださる方を募集しています。継続的なご支援で、子供たちが学びを継続できる社会を私たちと共に作り上げていきませんか?

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