「ラズベリー」と「フランボワーズ」は同じ!?料理の翻訳語のミョーな世界
今日は栄養学や料理の話というよりは余談です。(トップ画像は業務スーパーで購入したひとパックに一緒に入っていたいちごちゃんたちです。親子?)
ホームベーカリーのパンに入れようとドライフルーツをネットショッピングしていたら、「ラズベリー」と「フランボワーズ」は同じものであることを知り、はっ…!!となりました。今まで違うと思ってたよー。。。
考えたら「これって〇〇のフランス語なの?似てるだけで別なの?」ってなるフルーツやナッツって私の中でいっぱいあって。ちょっとまとめて調べてみました。
※ 以下の略語一覧
(酒)・・バー、酒用語
(菓)・・ケーキ、製菓語
(童)・・童話翻訳語
(英)ブラックカラント
=(仏)(菓)(酒)カシス
=(童)黒すぐり
(英)ラズベリー
=(仏)(菓)フランボワーズ
=(童)木いちご
(英)ストロベリー
=(仏)(菓)フレーズ
=(日)いちご
(英)レモン
=(仏)シトロン
(英)ヘーゼルナッツ
=(仏)ノワゼット
=(童)はしばみの実
(英)チェスナッツ
=(日)栗
(仏)マロニエ
=(日)栃の木
(英)ウォルナッツ
=(仏)ノワ
=(日)くるみ
[ソックリすぎる黒い実たち]
(英)デーツ
=(日)(中華食材語)なつめやし
(英)プルーン
=(日)セイヨウスモモ?
=(日)プルーン
(日)(童)なつめ
※デーツ=ナツメヤシはヤシ科の植物、ナツメはナツメ科なのでまったく別物のようです。
黒く、干してある果物特有のハッキリしない微妙なお味。お料理に使うのに日常的に代用されるので、もはや代用のほうを名前ごと混同されていたりする。
しかもそれぞれに鉄分や不足しがちな栄養素をたくさん含んでいたり、天然の甘みがあったりとキャラもかぶりまくっております。
~~総括~~
ワタクシ、ブラックカラントやラズベリーのを「なんか酸っぱくてやだな~」と敬遠しながら、「カシス」「フランボワーズ」のケーキやマカロンやフランス料理のソースになると好んで食べていたのですが、なんと同じものだった…!ビックリです。自分の浅はかさにもビックリです…⤵
日常語になった「くるみ」はともかく、「はしばみの実」とかは日本語訳にすると童話に出てくる単語みたいになってかわいいこと。リスさんがかわいく持ってるやつですね。ヘーゼルナッツは最近手に入りやすくなったけれど高級食材ですね。
あと…最近「奇跡の健康食材!スーパーフード!」などと、中華料理の食材を数十倍の価格で売っていたりするらしいですね。
(英)(スーパーフード語)ゴジベリー
=(日)(中華食材語)クコの実
アメリカの健康オタク本で意気揚々と「チャイニーズマーケットに行けば格安で手に入る」と記述されていたのを見て知りました。
クコの実は中華料理のお粥や杏仁豆腐に乗っていたりと、日本で暮らす人々には珍しいものではなく知っている方が大半だと思いますが、「ゴジベリー」って名前も近年耳にするので、ちょっと「あーあ」と思ったりもします。
そして読書が好きな私はこの単語も激しく気になりました。
(童)こけもも【万能語疑惑】
童話や海外文学によく出てくる「こけもも」。日本人になじみのないベリー類などを何でも「こけもも」と訳す文化(?)があるとか。
これはこれで趣がなくはないのですが、今はお子さんでもクランベリーとかパクパク食べてる時代ですし、原文がどの植物だったのか分かった方がいいような。。
出版社さんも予算上すべて改訳とかは難しいと思うのですが、機会を見つけて少しずつ取り組んでいただけないでしょうかね~。
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