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空念仏のChatGPT

人気のChatGPT

巷ではChatGPTと呼ばれる、新しいツールがもてはやされている。もはや説明すら不要だと思うが、いわゆる人工知能チャットボットである。なんだか人工知能?と聞くと凄そうだが、WEB上にある情報を解析して応えているという。
えっ、それが人工知能なのか…。
まだChatGPTは開発段階であり、現段階では情報の正確さはないとのこと。それにしても正しい情報の割合が圧倒的に少ないWEB上から組み合わせて応えるなんて、まるで中身のない人と会話しているようではないか。いや、そもそも心がないから人間でもないか。そうなると取るに足らない存在でしかない。

すぐに飛びつく愚かな人類

何でも新しいものに、ホイホイとすぐに飛びつきがちな人類。しかし、少し立ち止まって考えてほしい。科学や技術をコントロールするのは人間であり、過去に失敗も多かったではないか。核爆弾、生物兵器…。
いや、これはあまりにも飛躍しすぎた話なので、もっと身近な例に例えてみよう。

スマホの失敗

片手に収まるコンピューターを持ち歩くことに成功した人類。百科事典を悠優と超える情報量に指先一つでアクセスでき、さらには世界中の人々と容易に繋がり、どこにいても連絡ができる便利なスマートフォン。これ自体は、我々の生活を豊かにしたと言っても過言ではないだろう。しかし、本当にこのツールのおかげで、人々の心は豊かになっただろうか?
これについての解説は以下の本が有名である。

興味のある人は読んでほしいが、端的に言うと「スマホを持っているとバカになる」という内容である。もちろん世界と繋がったことで助かった人もいるだろうし、カネを儲けた人もいるなど、それなりに良かったという人もいるだろう。しかし内容を理解すれば、このツールは依存性があり、人々の知能を下げて心を蝕むとても危険なものだというのが分かる。
そしてもっとも最悪なこと。それは一度手にした便利なものは手放せないという、人間の心の愚かさにある。

最初が肝心

先に述べたように、一度に手にしたツールは手放さないという、情けない生き物の私たち。それゆえ新しいアイテムが開発された時は、最初が肝心だということをいい加減気づいてほしい。スマホの例であれば「持っているとバカになる」だけではなく、車の運転時や歩行時のいわゆる「ながらスマホ」の危険、子どもが触れてはいけない「有害」なSNSなど。挙げればきりがないが、開発者や企業はこのことぐらいの問題があることは、最初から分かっていたはずである。

ますば心の進化を。

これが資本主義社会の弊害であることは、ある程度は理解できる。しかし開発した企業や学者は「やったぞ!夢のようなツールが完成したぞ。これは絶対に売れるぞ!」という浅はかな考えだけではなく、それが人々にどのような悪影響を与えるかを考慮すべきであろう。
これからの未来に必要になってくるのは、それを使いこなす人間側の成長であり、心の進化をまずは急ぐべきである。

進化で忘れたもの

識者と呼ばれる人たちは「この技術でシンギュラリティが近づいた!」などと大騒ぎしているが、流行りに乗って儲けようとしているだけで、誰も未来のことなんて本当は考えていない。

忘れたのか?

  • 電気という明かりが灯ったことで星空の美しさを忘れたこと。

  • ネットで世界と繋がったが隣の人が誰だかわからなくなったこと。

  • スマホという便利なツールを手にして心が壊れていくこと。

誰でもこれぐらいのことは感じるだろう…それが正しいのか間違えているのは置いといて。きっと識者たちも知っていて、気づかないふりをしているだけだろうと思いたい。

空念仏のChatGPT

ChatGPTを含めたAI開発については、進めていこうとする人もいれば、使うのを止めようとする人も出てきた。
そもそも、所詮AIなんて心のないロボット。地球、宇宙、この世の森羅万象が長い年月をかけ作り出してきた、生きている人間や生命体のほうが、総合力で勝り完成度が高い。
そもそもどれだけ処理能力が上がって強くなっても、藤井聡太のほうが魅力的で、正確に投げられるピッチングマシンよりも大谷翔平のほうが人々に感動を与えられる。
所詮、機械は機械。寄せ集めの情報で応える、こんなツールにカネを注ぐ政府や企業…。他にやることあるんじゃない?

心もなく話すChatGPTは、まるで空念仏。

こんなものに踊らされないよう、心の進化を目指していこう。

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