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更年期とメンタル不調の誤解

仕事は40歳を過ぎてなんとなく一人前。60歳を過ぎてやっとこれから人にお役に立てる実感が湧いてきます。だから仕事の楽しさがわかるようになる40歳までは辞めず、腐らす、諦めず、むしろ淡々と働いてください。

仕事を楽しむとはワイワイすることでも、高揚感でもなく、ずっとなんでわかんないんだろ、なんでできないんだろがスッと当たり前にそうだったのかと腹落ちするカンジなんです。普通の毎日のなかで寝て食べてを繰り返しながら、お金がもらえる仕事がありしみじみありがたいという感覚なんです。

40歳を過ぎたあたりから自分のできること、できないことや、処理スピードがわかるから放置するカンジが無くなり、加えて誰に相談すればよいかがわかるからストレスが減ります。さらに自分がナニモノ的な不安から解放されるのが40代。ある程度受け入れ性が高くなるんです。

但し人生にはホルモンバランスという魔物がいます。健康優良児だった私が唯一自慢だった元気が著しく不調に悩み、かつ生きるのが辛かった日々です。私の場合、29歳のプレ更年期、40歳からの更年期の数年間。背中に車を背負ってるかのようなドーンとした身体の重さとともに、波状攻撃みたいな不調が押し寄せました。

しかし女性ホルモンを処方してもらってからは別の身体になりました。記憶にある小学生時代から振り返っても、60歳過ぎの今が一番元気かもしれません。朝、起きるのが辛いはほとんどありません。さらに落ち込んだり不安が無くなります。しかも眠気も自然に来るから床やソファでそのまま寝ちゃいます。40代。なかなか寝付けなかったときからは考えられないほどです。

40歳のときは更年期だけではなく、持病のために立ち上がって歩いていくのも辛く仕事を辞めるどころか寝たきりまでを覚悟したほどでした。男性でも女性でもホルモンが原因の心身の不調を仕事のストレスと勘違いしがちなんです。検査してもしてもどうにもならない不調やメンタルの落ち込みや不安定は更年期かもしれません。

一生のうちに誰もが経験しちゃうとんでもない波状攻撃みたいな体調不良。今日はめまい、不眠、腰痛、動悸、イライラと嘘みたいに毎日来ますが、そんな時は仕事や会社から少し意識を離して冷静になってください。そのイライラは会社や家族のストレスじやないんです。無理せずホルモンに頼り快適にお過ごしくださいね。必ず抜けます。抜けた先にある元気はびっくりするほど別人です。

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