えび料理長

元懐石料理店料理長 料理のこと、仕事のこと、お金のこと、日々の気づきを綴っています

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最近の記事

自分に合ったサイズ

ずっと料理人として働いてきて、人には丁寧にたくさん料理を作ってきました。 ただ、唯一作れない人がいました。 それは「自分に」です。 人に作るときは「喜んでもらえる」というのがあるのですが、自分で作ってもその喜びはありません。 なので、ほとんど自分に作ってきませんでした。 というか作る気にならないし、めんどくさい。 元々住んでいた家が1Kで料理ができるようなキッチンではなかったからと思って、転職を機に引っ越しました。 その部屋は 2LDK!一人で! もう全ての間取りが大

    • 感覚の違い

      こちらは、ちょっと前にあった西野亮廣さんとけんすうさんの対談なのですが、 こちらで話されていたお金の集め方について、 経営者と考え方の相違が凄くあるなと思いました。 お金を集めて何かをしたいという人に、今はお金の集め方はたくさんある。要はお金を出してくれる人と繋がって投資をして貰えば良いと。 その考えはよくわかります。 ただ、僕の感覚はお金を集めて、それを資金に何かを始める、要はこのお金を元手にもっとお金を増やすという発想がそもそもないということ。 だから投資家さんに

      • ファンができた

        「ファン」という言葉を自分に使うと思ってなかった。 でも、間違いなく僕にファンができた。 僕の料理に。 もちろん料理って、作り手の人柄だったり、場所、一緒に食べる人、で感じ方が変わってくるけど、 ご自宅にお邪魔して、作り置きをする。 このお仕事のリピーターさんは間違いなく、僕のファン。 今日で3回目のリピート。「美味しい」の言葉ををもらうのはプレッシャーがある。ファンだからと言って、いや、ファンだからこそ気は抜けない。 でも、自分の料理の大枠は好きになってもらえてるのだからと

        • 呼吸するように嘘をつく人がいる なんのためかわからないけど こんな言い方はしたくないが、病気だ どうでもいい嘘ならスルーするけど 人を陥れるような嘘 本当に嫌になる 人生でこんな目に遭ったのは初めて こんなとろこからいち早く離れる決断をして良かった

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        • Midjourney
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        記事

          エモーショナルイーティング

          感情的に食べる 抑えられない 腹八分目ができない 気持ち悪くなるまで食べてしまう 食べるスピードが異常 原因はストレス どうしたら止められるだろうか…

          エモーショナルイーティング

          リアクションの重要性

          西野さんが言っていたことなんだけど、かなりうろ覚え。 と、思ったらvoicyの記事が残ってました。 今の職場って、リアクションが全然ないんです。ほとんどの人が。 まさにこの記事の通りで、ちょっとやりにくい。 リアクションが無いというより、 悪いことやおかしなことに対してはめちゃくちゃ文句とか愚痴とかいうんですけど、 良いもの、ことに対してはリアクションがないんです。 別に格段いいものじゃなくても「良いですね!」とか、「綺麗ですね!」とか。 ただただ「あ、それ良いですね」が

          リアクションの重要性

          けんすうさんに怒られた

          もちろん直接ではなく、そもそも面識もないので 「マシュマロ」というサービスを通してです。 けんすうさん宛に匿名で質問ができ、回答をしてもらうという流れ。 詳しくは伏せますが、会社でのことを質問したら 「あなたの行為は考える限り最悪です。いますぐ辞めましょう。 そして、本を10冊読みましょう」 と言われました。 この文面を見た瞬間、頭の中が真っ白になりました。 「え?・・・え・・・?」 そもそも回答してもらえるとも思ってなかったこともあり、 色々衝撃で本当にしばらく

          けんすうさんに怒られた

          音楽のような料理を

          23歳から40歳(今年)までずっと料理を続けてきた。 駆け出しの頃はただただ技術を磨くためにがむしゃらに。 35歳くらいからは料理長という立場になり、技術を使った見せ方だったり 緩急の付け方だったりの演出を。 最近は和食から離れてみたり、働く場所をレストランから高齢者施設にしてみたりと、色々試している。 その理由は、働き方がずっとしっくりきてないから。 環境を変えることが一番だと思い、働く場所を変えてみたが なかなかうまくいかない。 ただ、これだけ職場を変えながらも、自分

          音楽のような料理を

          家事代行の楽しさ

          今日は料理の家事代行に行ってきました。 こちらのお宅に伺うのは2回目。 キッチンの勝手もわかっているし、人柄もよく知っている。 その上で2回目なので、気楽にいけました。 その中で、本当に今日は楽しく調理ができました。 それはなぜかというと、 作っている最中、依頼者さんが我慢できずに「食べていいですか?」と聞いてきて、そもそも作ったものをどうするかは依頼者さんに委ねられているので、どうぞどうぞという感じで食べていただきました。 そのリアクションが最高すぎて! 「おいしぃ!

          家事代行の楽しさ

          Half Time Old

          Half Time Oldさんのライブに行ってきました。 セットリストが最高で本当に楽しかった。 こちらのバンドは音楽というものに、 ものすごく感謝していたり、音楽の影響力を表現している曲が多い印象です。 なので聞いてる人の背中を後押しするような曲も多く、ライブに来てる人はみんな頑張って生きている人達なんだろうなって勝手に思っています。 で、ライブに行って自分の中で何かが芽生えました。 まだ小さい小さい何かだけど、確実に。 周りの人たちが笑顔になって音楽に乗っている姿

          承認欲求

          料理人をしていれば、料理が美味しいのは当たり前。 それでもお客さんからの「美味しかった」は本当に嬉しい。 何回聞いても聞き飽きることのない言葉。 でも「美味しいのは当たり前」なので、一時的なモチベーションのアップにはなるが、これが持続するわけではない。 では、普段の仕事のやりがいは何なのか? スタッフからの信頼 僕は勝手に「賄いをおろそかにする料理人は大したことない」と思っている。スタッフのことを思ったらしょぼい賄いなんか作れないし、もし賄いにお金が発生してるなら尚更

          他人のために生きる難しさと自分のために生きる難しさ

          僕は自分に対して料理を全くと言って良いほどしない。したとしても、ものすごく適当で、とてもじゃないけど誰かに食べてもらうことなんてできない物が出来上がる。 何故だかわからなかった。自分の作った料理の味を知っていて面白みがないからなのか、単純に面倒なの、コンビニ弁当が好きなのか… 答えは違った。 相手が存在しないからだ。 僕が料理を始めた理由はそもそもそこにある。 小学生の頃、料理を手伝うことで親に感謝された。それが嬉しくて、頻繁に手伝うようになり、大学生で一人暮らしをしてる

          他人のために生きる難しさと自分のために生きる難しさ

          視点の違い

          料理の仕事をしていると、突然「◯◯ってできますか?」と言うようなイレギュラーな事が多々あります。 それに応える事はとても大事だと思うし、お客さんの満足度も上がると思う。 全ての場所でそうとは思わないが、 一度応えると、いつでも対応できると思われてしまいがちだ。だから次もまた簡単に「お願いします」と言ってくる。 これに対して、非常に憤りを感じる。 イレギュラーとはいわば想定外。一度起こったのであれば予想はできる。予想ができれば予め対応しておく事ができる。その瞬間にイレギュラ

          VIP戦略の「そこじゃない」

          西野さんのVoicyで聞いたことです。 やっと腑に落ちたので書きたいと思います。 西野さんはずっとずっと 「機能はコモディティ化してるから付加価値で差別化をはかれ」 と言っていました。 言っていることはわかるんだけど、具体的な事例がないとなんかモヤモヤした感覚でした。 この前の西野さんのVoicyではある会社さんがVI P戦略相談をして、 「V IP戦略はそこじゃないですよ!」 と。 このサービスのクオリティは本当に素晴らしいです。これは嘘じゃないです。でも、機能で

          VIP戦略の「そこじゃない」

          自分も同じ感覚を持っていた

          僕は経営者さんに対していつも 「なぜ、どんどん事業を大きくしたがるのだろう?」と言う疑問を持っていました。 そこにはしっかりとした経営理念とか、大きくしたいっていうとても強い願望があるんだろうと。 このままじゃダメなの?と、何度も何度も思っていました。 ところが、ある時自分のことで置き換えてみたら、腑に落ちました。 僕が仕事中、考えているのは 「いかにすればもっと働きやすくならないだろうか?」 とか 「何か足りないものはないか?」 この思考は一つ満たされれば次から次へ

          自分も同じ感覚を持っていた

          ピーターの法則

          どういう法則かというと、 出世していくといずれポンコツ上司になるよね!ってこと。 野球で例えるなら、名選手が名監督になれるわけではない。 甲子園で活躍し、プロへ。そして輝かしい成績を残して引退。 そこから名監督になれるわけではない。 選手と指導者はまた別の能力であると言うこと。 また、人によっては甲子園までの人もいれば、社会人野球までの人もいる。 会社で考えると、現場から管理職への出世になる。 出世した人は自分の能力を認めてもらえたと思って上に立つから、 自信を持っ

          ピーターの法則