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「嫌われる勇気」を読んでみた。
3度目の緊急事態宣言が発令された。もうすでにステイホームが日常になってしまった気がする。おうち時間を快適に過ごすためとはいえ、最近本を買う回数が増えた。おかげで積みゲーならぬ積み本ができている。
図書館に行って借りるという手もあるが、いかんせん家から最寄りの図書館まで徒歩で片道約1時間。遠い。だったら「これだ」という本をピンポイントで手に入れた方が良いんじゃないかと考え、ネットで本を取り寄せている。
本は主にノンフィクションやエッセイを読むのだが、あまり読まないジャンルにも挑戦してみようと、ベストセラーの「嫌われる勇気」を手にして読んでみることにした。
アドラーの心理学の考え方を哲人と青年の会話でうまくまとめられており、最初は何が何だかさっぱり分からないまま読み進めたが、読んでいけばいくほど核心に迫り、なるほどと思えてくるようになる。
1回読了しただけでは、理解できたところとまだモヤモヤしているところがはっきりと分かれているわけだが、「対人関係」という新しい切り口で心理学を再構築していることは、よくわかった。
自分と他人との関係における心の距離のとり方を提示しているんじゃないかと個人的に解釈しているんだけど。心理学なのか哲学なのか何だか曖昧な印象をおぼえるが、斬新な見方だなと思う。
また、世界の中での自分のポジションにも言及しており、過去にもとらわれない、他人にもとらわれない生き方を提案している。「自分自身」の心の位置や距離感がどれくらいのところにいるべきかを気付かされた。
アドラー心理学は、まさに現代社会に最適な心理学だといえる。「いいね」の数が気になってしょうがない人や自分に自信のない人にオススメ。
まだモヤモヤしているところがあると書いたが、なんとより深く知るための続編があることが判明。タイトルは、「幸せになる勇気」。しっかり「嫌われる勇気」を読み込んでから挑戦してみようかな。
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