延長コードがつなぐもの

2016年9月27日
アメリカ大使公邸でのレセプションパーティーにお呼ばれ。
大使館じゃないですよ、大使公邸!
大使公邸での、障害分野を対象にしたレセプションは、ケネディ大使が主催した今回が初めてだそう。
中庭に噴水がある大豪邸の、車いすが斜めに進んでしまうふかふかの絨毯のレセプションルームで、ワインやらシャンパンやらに、全盲ピアニストの辻井さんの生演奏に、全国からの著名な障害者(?)わんさかで、なんでこんなところに私がいるのやら...と謎が深まるばかりでしたが、
私には、ミッションが!
それは、映画「風は生きよという」英語版を、ケネディ大使に直渡しすること!
きゃー!
テレビでしか見たことないあの人に、そんなことできるのかしらー!?
とドキドキでしたが、フツーにできましたw
「相模原障害者殺傷事件もあったように、重度障害者は生きている価値がないって思われてるけど、私たち、自分の人生を楽しんでるし、環境次第で社会参加もできる。
人が生きる価値を伝えるために、呼吸器ユーザーの生活を描いた映画を作りました!
よかったら見てください!」
と言って、手渡し。
「素晴らしいわね、見させていただくわ!」と言って、
笑顔で受け取ってくれましたー!
(見てくれるかどうかはナゾー)
今回、ご招待いただいた背景には意外なストーリーが。
以前、アメリカ大使館で、ADA成立までのドキュメンタリー映像 、「Lives worth living」の上映会にご招待していただいた際、大使館のスタッフに遠慮会釈なく、
「呼吸器用に、延長コードをくだされ。」
とお願いしたことがあるんです。
それが、そのスタッフさんに、強烈な印象を残したんだとか。
「こういう場でも、自分のニーズを堂々と主張できる障害女性当事者が、日本にもいるんだ!」
で、今回、日本でがんばってる障害者、活躍してる障害者リストを作る際に、海老原のこと、思い出して、ぜひ、と言ってくださったとか。
延長コードを要求したことが、ケネディ大使に映画DVD手渡しにつながるとは...。
日本昔話ばりのサクセスストーリー笑
今回、ADA制定に尽力し、引退した今でも障害者の権利擁護運動に邁進されている 当時の上院議員、トム・ハーキンさんともお話でき、DVDをプレゼント。
見てくれるといいなぁー。

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