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全ての管楽器で使える音階練習その3(三度練習)【調の響きを掴め!】

さて、音階練習講座第三弾。

今回は三度音程の練習です。ド〜レが二度、ド〜ミが三度です。二度練習をしてからこの三度練習をすると、より調の響きが掴みやすくなります。

今回の記事は以下の動画の解説です↓ まだご覧になってない方はぜひ!

【音階練習】響きを掴め!三度練習♪【音階練習を軽んじるべからず】

それでは楽譜も掲載しながら細かくみていきます。

これまでの記事
音階練習その1
音階練習その2


三度練習の形

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基本形はこの形です。今回も前回に引き続きヘ長調で解説。他の楽器の方は自分のやりやすい調からやってみてくださいね。

吹奏楽の練習でも出てくる形ではないでしょうか?なんとなく、指が回るようにという練習で止まらず、大事な「調の響き」を掴むように練習していきましょう。たまにチューナーを見たり、ピアノで音程を取ったり、和音をピアノで鳴らして見たりして確認しましょう。


最初はスタッカートで

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この練習はスラーではなくスタッカートからやっていきましょう。なぜなら音程間が広くなるとスラーの方が難しいからです。まずはスタッカートで音を一つ一つ丁寧に鳴らすようにしましょう。

動画でも言っていますが、テノール音域は少しお腹で押すイメージで。他の楽器の方はそれぞれ違いますが、上から下まで同じように鳴るイメージで自分の音をしっかりと聴きながら練習してみてください。


アーティキュレーション 壱

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まずは最初の二つにスラーがかかった形。最初の音は少し長めで重みをつけて、二個目の音は短めに。三、四音目は短く。スタッカートはありませんがこの形は基本的にそうします。そして裏拍の音が表拍よりも大きくならないように気をつけましょう。

また、拍子が四分の四か二分の二かで演奏も変わります。二分の二の場合、四分の四よりもスラーがかかっていない音が軽くなります。


アーティキュレーション 弐

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次はスラーを一つずらします。最初の音は重みを持ってしっかりと、長くはならないで。二音目は少し柔らかく(一音目より強く発音しないで)、三音目(表拍)に少し重みが移る感覚で。三音目は短くしすぎず、少し重みがあります。四音目は短めですが、強くならず、軽く。あくまで一番大きい音は一拍目の表です。その次が三泊目の表(五つ目の八分音符)。


アーティキュレーション 参

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三つ目はこの形。これをただ拭いてもらうと二拍目と四拍目のスラーがかかっている音が強くなりがちです。しかし、これまでと同じく、強拍は一拍目、次に三拍目です。弱拍の二拍目と四拍目はそれより小さくなるようにしましょう。スラーがかかってない音は短めに、でも表拍は重みを感じて。スラーは壱でやったスラーの形と同じですが、壱の時と違って弱拍なので重みは軽くしてください。


アーティキュレーション 肆

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四つの音の塊なので前回の二度よりもバリエーションが多いです。四つ目はこの形。

これまでのように一拍目と三拍目のスラーの最初の音は少し長めに重みを持って、他の音はこの二音より大きくならないようにしましょう。三つ目の八分音符は短め、四つ目は軽く短めに、しかしアクセントのように大きくならないようにしましょう。


アーティキュレーション 伍

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五つ目はこちら。一音目は短めに、しかし強拍の重みを持って、スラーの始まりは裏拍なので強く吹かず四つ目の八分音符も強くなってはいけません。

これは他の形にも共通しますが、高い音から始めるときの最初の音が短い時は音が止まらず、響きを持ってしっかりと鳴らせるように。


アーティキュレーション 陸

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六つ目はスラーです。一拍目と三拍目の発音はアクセントにはせず、重みを持ってしっかりと少し長めに。スラーの最後の音が強くならないように。

しっかりとスラーが繋がるようにしましょう。ファゴットの場合はミとソ、ドとミ、レとファ、ミとソなど、繋がりづらい音があります。他の楽器でもそれぞれ楽器の特性上吹きづらい繋がりづらい音があると思います。そこをしっかりと綺麗にスラーがかかるように練習しましょう。

うまくいかない時、指の連携はうまくいっているか(どこかの指だけ遅れていないかなど)、息はどうか、口の形はどうかなど自分を見つめてどうやったらうまくいくかも考えてみてください。どうしてもうまくいかない場合は先生に聴いてみましょう。先生がいないよ、という方はご連絡ください。


アーティキュレーションも覚えていこう

アーティキュレーションの形を交えた練習をいつもやっていますが、これは音楽の基礎です。演奏にとっての基礎的な発音や単語の練習だと思ってください。

参考動画はこちら↓
【楽譜の読み方】アーティキュレーションの演奏法【音の長短】

この基礎を掴むと、この形が楽譜で出てきたときの指針になります。その上で曲の中でどうやって応用できるのかを考えてやってみましょう。

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それではまた!元気に練習していきましょう!!


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