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大盛況のうちに終えた自身初のグループ写真展について言語化してみた

割引あり

 先日、自身初となるグループ写真展「CROSSING展」を開催し、平日を含んでも大盛況な形で無事終えることができました。開催期間は1週間ではありましたが、準備段階から得た経験、成長したこと、失敗、反省など多くの学びがありました。開催前から模索していた言語化をようやく終えたので是非読んでもらえると嬉しいです。

前半部分では、展示の概要や感じたことについて無料で公開し、後半部分では少し踏み込んで、これから展示をやってみたいと考えている方ノウハウをお探しの方向けに有料にはなりますが公開していきたいと思います。



1. 初のグループ写真展開催に至るまで

 私が写真撮影を始めたのが2018年の末頃で、Instagramを始めとしたSNSで写真を投稿してきました。順調にスキルも上がり、Instagramのフォロワーも数万人に達した矢先、感染症の猛威が振るい、しばらくの間、自由に写真を撮ることができない時期もありました。

2022年頃から徐々に元の生活に戻り始めた時に、SNSの世界からオフラインの世界に移行するのを写真以外のジャンルにおいても多くの方が感じたかと思います。そんな中写真家界隈ではオフラインでの写真展がちらほらと開催されていました。そして遂に私にも展示者側に立つというチャンスが舞い込んできたので、迷わず手を挙げ参加させていただきました。

Photo by @leo_city23

 一回きりの経験なので完璧なものではありません。ただ、右も左も分からない状態で臨んだ写真展の経験は、誰もが通る1回目に活きるのではないかなと思い、開催前からこのnoteを執筆しようと決めていました。皆さんの理想と照らし合わせながら、「自分だったらこうする」「このアイデアは良いからパクろう」、そんな目線で読んでいただけると嬉しいです。

 今回のCROSSING展の発起人は、自分ではなく、@sampholixさんで、光栄なことに2023年の7月にメンバーとしてお声がけをいただきました。今思えば開催時期(2024/3/19-24)よりもかなり前から話がスタートしていたことになります。

 写真展の場所については、すでに決めていただいていて、渋谷区道玄坂にある、【Gallery Conceal Shibuya-ギャラリーコンシール渋谷】です。
この機会にInstagramのアカウントをフォローしてみたのですが、毎週何かしらの展示が催されているようです。入り口はやや怪しめですが、飲食店も入っているビルなのでご安心を。笑

中の空間も広々としていて、他の展示会場に比べて自由度が高い場所だと思います。また、カフェも併設されているので、コーヒー、ジュース、お酒を飲みながら展示を楽しむことができます。さらにソファやテーブルのエリアもあるため、夕方から夜にかけて英会話サークルの方々も集まるような雰囲気です。静かな空間でじっくり展示を楽しんでもらうコンセプトをお持ちの場合は少し合わない可能性もありますので、是非一度足を運んでみてください。

2. 写真展テーマ


 今回開催した写真展のテーマは「CROSSING」。展示する作品のテーマが統一されている写真展もありますが、今回は撮影するジャンルをある程度バランス良く分散し、さまざまな視点で撮影された作品の展示とすることがコンセプトでした。また、作品を中心として来場される方々と視線を行き交わせることで新たな世界とのつながりを生むことができるようなテーマでした。

具体的な写真テーマは、

国内・国外都市風景、国内・国外ストリートフォト、ポートレート、モノクロスナップ、抽象的写真、シーズナルフォト、ポートレート、セルフポートレート。など

 今回私は、海外都市風景作品の展示を行いました。もともとテーマを分けて人員を募集していたわけではなく、展示の準備をしていく中で、自然と形作られていきました。予めテーマを決め、そこにメンバーをアサインしていくのも面白そうですね。

 さらに今回は、開催メンバー同士で初めてお会いする方やこれまでSNSでフォローしていなかった方々もいて、全体的に未知な部分が多かったですが、コミュニケーション含め0から創り上げていく楽しさを日に日に実感しました。

幅広くジャンルを用意していたことで、来場者の方にとっても、出逢ったことがない写真や撮り方、または展示者を発見したのではないかなと思います。

3. ebi_timesの展示作品


 私の展示した作品についても紹介します。カメラを手にしてから、日本国内外各地を撮影してきた経験から様々な展示構想がありましたが、そんな中でも今回はこれまで訪れた海外のうち、3ヶ国に焦点を当てることにしました。アメリカのニューヨーク・フランスのパリ、UAEのドバイ。どこも誰もが知る都市である一方で日本からは遠い異国でもあります。普段目にしない美しい風景を多くの方に見てもらいたいという想いを今回の展示に詰め込みました。

メインとなる写真には、各国の代表的なタワーの写真を採用し、1枚ずつA3で印刷。国は違えど、全体の一貫性を持たせるためにランドマークとなるタワーをチョイスしています。

【パリ】
 A3の1枚とA4の3枚に関しては、エッフェル塔で統一し、あえてエッフェル塔全体がはっきりと見えない写真を選びました。パリでは数多くのエッフェル塔の構図がありますが、自分なりに好みな写真を選んだ結果、エッフェル塔の全体が収まっていない写真ばかりであることとに気づきました。

反響が特に多かったのが、中心に配置した迫力あるエッフェル塔とエッフェル塔がデザインされた傘。「この写真好きです!」こういったお声を直接いただけることが多くて、選んで正解だったなと感じさせていただきました。

【ドバイ】
 ドバイの4枚はそれぞれに関連性は持たせていません。「こんなパンチのある風景がある国だ。」が伝われば良いなと。自分が現地で感じた感覚を少しでも見ている人に感じてほしい、そんな想いを込めました。王道ではありますが、A3写真で印刷したブルジュ・ハリファの写真は来場された方とお話しさせていただく際に、感銘を受けられた方が多かったです。

【ニューヨーク】
 パリとドバイは割とここ最近で撮影した都市でしたが、ニューヨークは、2019年に撮影したこともあり、スキルがまだ未熟だった頃として個人的には世に出せるギリギリの時代です。笑
とはいうものの、フルサイズのカメラを手に撮影だけのために訪れた都市としてかなり思い入れがあったので展示することを決めました。


4. 初めて販売したPhoto Book

 作品を展示するためだけの写真展にするのはもったいなということで、Photo Bookも作成しました。当初は展示する3ヶ国の写真で1冊にまとめるつもりで進めていましたが、1ヶ国だけでも多くの写真を残していることから、1ヶ国のみの写真だけで構成することに軌道修正していきました。作成についてのプロセス(利用したサービス、ノウハウ、料金など)は後半で言及していこうと思います。
思っていたより多くの方々に手に取って、ご購入いただいたのは本当に感謝しかありません。渋谷開催ということもあり、どうしてもお越しいただけなかった方からはInstagram経由でご購入希望をいただいたりと、対面展示を超えて楽しんでいただけました。


5. 展示を無事終えて

 1週間という時間はあっという間に過ぎ、想定以上のご来場者様をお迎えすることができ、大成功と言える写真展となりました。
Instagramのフォロワーを増やすために開催したわけではありませんが、フォローしていただいた数も多く、多大な反響を感じました。

なにより今回は、自分以外の凄腕10名のフォトグラファーに助けられた部分が多々ありました。1人では集客のパワーやアイデアも限られますが、11人も集まることで足し算ではなく掛け算の波及効果を実感。

改めてこの仲間たちに感謝いたします。また、お越しいただいた方や差し入れを持参いただけた方にも感謝です。展示会に来ることができなかった方や、お越しいただいた方でさらにじっくりと作品を見たい方は是非皆さんのアカウントを覗いてみてください。

Special thanks:
@sampholix
@kota_ro
@takumi_0491
@daikihosaka
@aui_oia
@yuki_yyy
@leo_city23
@hamutaro_yuuka
@zu_rp20
@bumpnikkejupiter0412


では、ここからは後半となります。
初のグループ写真展を開催した自分が得た経験やノウハウ、反省を言語化していきます。後半は有料となるので主に、以下に該当する方にお読みいただけるとお力添えができるかなと思います。もちろん写真展を開催しない方でも楽しめる内容となっているので、ebi_timesを応援するということでお読みいただけると嬉しいです。

  • これから写真展を開催予定の方

  • 今後写真展を開催したい方


6. 写真展メンバーの構成

 写真展を開催する上でメンバー構成は非常に大事な要素となります。写真展の柱となり、全員が共通認識として持つテーマを左右するからです。

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