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世界遺産でもよいのでは。こんな場所にこんなお寺が。〜京都木津川・海住山寺。

不謹慎な言い方かもしれませんが、このお寺はかなりの穴場だと思います。

人が少ないからゆっくり静かに拝観できるし、何より、五重塔も仏像も、ヒジョーに、アートな感じがします。

海住山寺と書いて、「かいじゅうせんじ」と読みます。

まずね、お寺に到達するまでの坂が、つづら折れで、

ものすごく急な坂。↓

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なので、クルマで行くことをおすすめします。ワタシのクルマ、マニュアル車ですが、坂登りはずっと1速でしたね。それほど急な坂ですが、登ってる途中から

なんかワクワク感がある!

到着。こじんまりした佇まい。↓

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中に入ると、境内の

秋の彩りが美しい。

これは11/10の写真ですから、今はもっと良くなっているでしょうねえ。

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五重塔は高さ17.7mと、先に訪れた法隆寺東寺に比べ、かなりコンパクトですが、鎌倉時代(1214年)創建で、

堂々の国宝です。

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僕が見に行った先週は、内部特別公開中でした。

やはり秋にお寺に行くといいことがあります。

こちら文殊堂。ここにも秋の気配。本堂は補修工事中でした。

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そして仏像ファンのワタクシから見て、こりゃ相当すごい、

世界遺産級だ!

と、是非紹介せねばと思ったのが、木造四天王像(鎌倉時代)。これです。

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(写真禁止だったため、現地で購入したカードから。)

特徴としてはまず、

①小さい。

高さ40cmに満たない小さな像ですが、存在感は小ささに全く関係なく、凄い。どころか、

小さいからこそ、ここまでのディティールの作り込みができたのではないか

と思わせます。

そして、

②超・緻密な作りで、バランスが素晴らしい。

ワタシが見にいった際は、本堂が工事中だからか、庫裏の中のガラスケースに入っていて、

ものすごく近くから見られました

ので、じっくり見ましたが、

ここまで緻密な四天王は他にないのでは?

と思いました。
・衣の感じ。
・体を大きくまたは微妙にひねった、安定感・躍動感を両立させるポーズ。
・実際の人体より敢えて頭部を小さく作ったのか、全体の頭身感というか、バランスがスバラシイ。

さらに、なんといっても、

③極彩色!

鎌倉時代の作なのに、

この鮮やかな色は、信じられねえ。

ボクは仏像の中でも特に、武具をまとった「四天王」や「将」の付く仏様が好きなんですが(何と言ってもカッコいいですから。)、この四天王はホントに良いと思いました。
後でデザイン最強仏像ランキングを更新せねば。

では、4人を個別にどうぞ。まずは先ほどの4人の写真で一番右にいるアオレンジャー、多聞天。↓

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右から2番目にはミドレンジャー、持国天。↓

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右から3番目、アカレンジャーは、増長天。↓

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そして最後はキレンジャー?、広目天。↓

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最後に、お約束の御朱印。ご本尊の、十一面観世音です。

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すごく味のある御朱印だ。

それでは、また!





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