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クルマ好き目線で見る映画「ブリット」の知られざる?こだわり。

スティーブ・マックイーンの映画「ブリット」。今回はクルマ好きの目線で、スゲェこだわりが詰まっていると思うポイントをご紹介。

先日放送されたのを録画してまして、ついに見たんですが、イイとは聞いてましたがホント、イイ映画ですね!

サンフランシスコの坂道でのカーチェイスシーンは、すでにチョー有名なので、ここではYouTubeを貼らせてもらうだけにして↓、

クルマ好きの目線で、知られざるポイント(かもしれない)を、是非ご紹介したい!
ま、元々クルマ目線の映画なんですけど、「もっと」って意味です。

そして最後にはクルマ好きの憧れである劇中車(の同型車)は、果たして実際に買えるのか?についても!
では早速どうぞ。

1.クルマのチョイスがカッコ良い。

そんなの知っとるわいと思われるかもしれませんが、まあ、聞いてください。登場車両として有名なのは、まず、
・ブリット警部補の「フォード・マスタングGT390ファストバック」1968年式、6.4リッターV8・324馬力。

(汚れ具合がまたシブい。)

マスタングにも色んなタイプがあって、例えばリアのデザインが、こういう↓、

(これは劇中車じゃないですヨ。)

ちょっとおっちゃんっぽいモデル(失礼、主観ですので)もある中で、ルーフからリアにかけて、なだらかな曲線が降りてくる、ヨーロッパの香りのする“ファストバック"を選んだのは、さすが。↓

(フロントもリアもブラックアウトして
モールで囲んでるのがまたシブい)

リアをクロームのモールで囲んで内側をブラックアウトし、ナイフでスパッと切り落とした感じは、ランチア ・フルビアやアルファロメオTZなんかに使われている、イタリアン・コーダトロンカ・スタイルを彷彿させます。↓

(ランチア ・フルビア・クーペ。)
(アルファロメオ・TZ。)

次に、
・悪役の「ダッジ・チャージャーR/T 440」。こちらは、7.2リッターV8、380馬力の、ザ・マッスルカー。

(黒ずくめの巨大なチャージャーを振り回す
迫力のドリフトシーン。)


そして、
・ブリットの彼女が乗るポルシェ356

よく語られるのは普通、この3台まででしょう?

しかーし!

1.1 隠れキャラのクルマ。

私はもう一台、チラッとだけ出てくるこの車にも注目しました。↓

(わかります? この白い丸4灯のクルマ。)

ワタシ、アメ車は詳しくないんですが、これ、カーチェイスが始まるシーンにチラッと出てきて、カッコ良い!と思ったら(冒頭youtubeの0:13)、違うシーンでまた出てくる!

…ということは、もしかすると主役の座に躍り出ていたかもしれない、製作陣好みのクルマだっだのでは!?

(こちら2:26時点。チャージャーを
追いかけ回すシーンで、また出た!)

しかして、その正体は!

「ポンティアック・ファイアーバード」。

ホントにチラッとしか出てこないのでちゃんと、どうぞ。↓

(このイカしたフェイスは68年モデルだけ。)
(リアも案外あっさりしてて、イカす。)

こちらも5.3リッター(250馬力)〜6.6リッター(285馬力)V8が選べた、ポニーカー(マッスルカーよりは小型だがスポーティなアメ車のジャンル。マスタングもポニーカーです)なのでした!

2.クルマの登場シーンに注目。

主役級の2台は、いかにも、これからコイツが暴れますよーっていう、これ見よがしの登場の仕方。
クルマにもスポットライトが当たってる。
まずはブリットのマスタング。↓

(画面右からヌーっと出てくる、
ブリットのマスタング。)


そして、悪役のチャージャー。↓

(路面からアオって撮る、圧の高い路駐シーンで
登場。是非本編を見てほしいです)

3.クルマが発する音がイイ!

音に注目してみると、まずこの映画、BGMのジャズがカッコいい(音楽は全くわかりませんが、クールだしウルサくない)。

ただ、カーチェイスシーンでは、直前まで鳴っているイカしたジャズが、チャージャーのキュルルルーって急発進音とともに消え、ドリフトのスキール音と、ドロロロってアメリカンV8の爆音と、坂でジャンプして着地の際に腹を擦るゴンって音に支配されます。

3.1音でマニュアル車とわかる!

カーチェイスの舞台が街から郊外に移ると、今度はエンジン音が強調されます。
よく聞くと、シフトチェンジによる加速のスキ間も入っていて、こんなデカいアメ車なのに、音でマニュアル車だ!ってわかるんです。

シフトチェンジのシーンはあまり出てこないのですが、実は、マスタングもチャージャーも、4速MT(トルクがめちゃくちゃあるので5段も6段もいらない)。
アメリカでは70年代からは多くがAT、2019年の新車販売では98.6%がAT車らしいですから、これは結構、特別なことです。
やはり生粋のスポーツカー好きは、アメ車でもマニュアルなのか!と共感。

4.このクルマたち、買えるのか?

さて、どれもこれもカッコいい劇中車たち。果たして実際に買えるのか!?
カーセンサーで探してみましょう。

まずは、ブリットのフォード・マスタング・ファストバックを発見。しかもなんとMT。850万。ひぇー❗️💥↓

そしてこちらは、劇中車ど真ん中の68年式。
1,148万円。きょえー💥↓


次にダッジ・チャージャー。残念ながら劇中の68年式は売り物ナシ。
年式の近い66年式は、955万円。ふーっ💥↓

と思ったら、劇中車と同じ型の69年式がグーネットの方に出てました。お値段ASK。ムムっ💥↓

そして隠れキャラのファイアーバードも、ありました!
奇跡的に68年モデルが1台だけ!
他と比べると、安く思えるのがコワい、535万円。よっしゃー!(って何が?笑)💥↓

そして最後に、彼女の356。
お値段なんと1,300万。ギャー❗️💥↓


結論:高価だが、全部まだ買えます!笑

50年以上経ってもまだ買える名車ばかり出演させたってのは、慧眼ですな。
ぜひ本編でその走りをご覧ください!

最後に、ワタシにも買えるミニカーなどを貼っておきます笑。
それでは、またー!

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