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ビックデータ大国中国のインフラ戦略は万物をセンシングするIoT

私が2006年に公表した当時ユビキタスネットワークセンシング戦略は「万物」のセンシングです。
2024年用語では「IoT(Internet of Things)」とは「モノのインターネット」を意味し、家電製品・車・建物など、さまざまな「モノ」をインターネットと繋ぐ技術のことです。
万物と繋がるモノは、ビックデータを産み出し、ビックデータを持つものがこの地球を支配する者になれるのです。
理想郷がスマートシティとなるのです。

【中国国家戦略】
~引用~
中国の工業・情報化部(省)はこのほど、「モバイルのモノのインターネット(IoT)による『万物のスマートコネクティビティ』の発展推進に関する通知」を通達し、モバイルIoT産業の供給水準、イノベーションによるエンパワーメント能力、産業全体の価値を向上させるための一連の措置を明確にした。2027年までに、4Gと5Gをベースに高速・低速が組み合わされ、ユビキタスなスマートコネクティビティを実現し、安全で信頼できるモバイルIoT総合エコシステムをさらに充実させ、モバイルIoTの端末接続数が36億件を突破することを目指すという。同部が11日に明らかにしたとして、新華社が伝えた。
モバイルIOTは移動通信技術とネットワークを媒介として、多くのネットワークが協同することで、人や通信機器、モノのユビキタスなスマートコネクティビティを実現する新型情報インフラであり、経済社会のデジタルトランスフォーメーション(DX)の重要な駆動パワーだ。
同通知は、27年をめどに、億級の端末が接続する一連の応用分野を育成し、全国で5ヶ所以上のモバイルIoT産業クラスターと10ヶ所以上のモバイルIoT産業モデル拠点を確立することを支援するとの発展目標を確定した。
同通知は、▽IoTネットワークの土台を強化する▽産業のイノベーション能力を向上させる▽スマート融合応用を深化させる▽良好な発展環境を創出する――という4つの主要任務を打ち出し、モバイルIoTの応用規模の開拓発展と産業エコシステムの繁栄を系統的に推進するとした。
そのうちIoTネットワークの土台強化については、需要に応じてモバイルIoTを適宜前倒しして構築することを打ち出した。スマート融合応用の深化については、モバイルIoTのスマートコネクテッドカー、医療・ヘルスケア、スマートホームなどの分野における応用を普及推進することを明確にした。スマートコネクテッドカーの分野では、車両通行の監督コントロールや自動運転などのシーンでの応用を推進し、情報の交換・共有、複雑な環境の感知、スマートな決定、協同コントロールなどの機能を実現するとしている。

【日本のIoT市場規模】
~引用~
 IDC Japanは2024年5月13日、国内IoT(モノのインターネット)市場の産業分野別、テクノロジー別予測を発表した。国内IoT市場の2023年実績は6兆4672億円で、2028年まで年間平均成長率(CAGR)8.0%で成長し、2028年には9兆4818億円にまで拡大すると予測している。
産業分野別に見ると、労働人口の減少や労働規制強化の影響で人手不足が深刻している物流や建設、医療分野で特にIoTの導入が進むと予想した。これらの分野ではスマート倉庫や建設アセット管理、院内クリニカルケアなどが主な用途になるという。
また、2023~2028年のテクノロジーグループ別支出割合は、ハードウェアが38.6%から35.2%に減少する一方、ソフトウェアは20.6%から22.9%へ、サービスは30.8%から33.4%に増加すると予測した。
IDCでは同期間のIoTの導入目的が、従来の単純な数値計算から、搬送経路の最適化や機械装置の予兆保全といった、より高度な用途に変化していくと見ている。テクノロジー別の支出割合の変化について、こうした IoT用途の幅が広がりに伴い、導入サービスや分析用ソフトウェアのコストの上昇率がハードウェアを上回ることが関係していると分析した。

【米国シスコ報告書】


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