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果たして、本当に変わり者なのか…

毎回楽しみにしている映画は、ウェス・アンダーソン監督作品である。
この監督の特徴として幾つかの共通点がある。
例えば、時代設定が1970年代が多かったり、時代に合った音楽をセレクトしている。
また用意された選曲が実に良い♪
そして出演者のクセのある服装と台詞回しなど、誰もが映像を一目見ただけでウェス・アンダーソン監督作品だと気付くだろう。

最初にこの監督を意識し始めたきっかけとなった作品は、日本では未公開の邦題「天才マックスの世界」だ。
なぜ、面白い出来栄えなのに未公開作品となったのか謎である。
主人公マックスを演じたのが、ウェス・アンダーソン作品ではご存知のジェイソン・シュワルツマンだ。
マックスは頭脳明晰のお利口さんにも関わらず、ちょっと抜けている。
共演はジェイソン・シュワルツマンど同様、ウェス・アンダーソン組と言っても過言ではないビル・マーレイだ。
しかし、今回紹介する作品は邦題「ダージリン急行」である。

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簡単なあらすじを言うと、父の死をきっかけに疎遠になっていた三兄弟が集まり、離れていた気持ちを今一度一つになろうと、列車でスピリチュアルなインド旅行に出かける話だ。

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久しぶりの再会に三兄弟は戸惑いながらも旅を共にする。
それぞれ本音を話せないまま、お互いが悩んでいる真相が進むに連れて物語として垣間見える。

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だが、この道中は一筋縄には行かない。
と言うのも、途中で兄弟喧嘩を繰り返したり、わがままを言うは、やがて珍道中と化す。

旅の途中、三兄弟に失踪した母親がヒマラヤの修道院で尼僧として働いている事を知る。
当然、三兄弟は母親の元を訪ねる。

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一旦は親子関係を築いた日々を送るが、またも母親が三兄弟から姿を消す。
意気消沈してしまった三兄弟は帰る事にする。
しかし、途中で幼い子が川の激流に飲み込まれた光景を目にした三兄弟は必死な思いで助ける事に。

残念ながら幼い子は命を落とす。
三兄弟は小さな命を助けられなかった事を悔やみながらも、命を落とした幼い子の両親の元に向かう。

後はDVDで鑑賞して下さいませ☆

そうそう、ウェス・アンダーソン監督は服装や美術に対し、すんげえ拘りを感じてしまう。
小道具もその一つだ。
「ダージリン急行」では多数の旅行鞄が目を引く。

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実は実話でルイ・ヴィトンが提供したそうだ。
モノグラム柄こそ違うが、この様なデザインは1970年代にありそうなデザインだ。
恐らく、三兄弟の家紋が描かれているのだろうか?
いずれにせよ、とてもかわいいデザインである♪

ファッションにしても、「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」ではアディダスのジャージ上下とラコステのワンピースが特徴的だった。
「ムーンライズ・キングダム」では、1970年代頃にありそうなLLビーンやエディバウアーといったアウトドアアイテムが出てくる。
何と言っても、ウェス・アンダーソン自身がファッションへの拘りが非常に強い。

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聞いた話によると、お気に入りのテーラーで殆ど誂えているそうなのだが、それがシャツは同じ柄、同じ形のものを1ダース単位で注文するそうだ。
それとカジュアルな装いでも決まってネクタイをする。
なぜか判らないが、雨が降っていなくてもステッキ代わりにしている傘を差して歩いたりと、変わり者を演じているのか、または本当に変わり者なのか謎な部分も拭えない。

これは個人的な意見なのだが、ウェス・アンダーソン監督は自身と同世代なので共感できる部分が多数ある。
先ほどのべたファッションや選曲した音楽なども、育った環境は違えど文化は共通する。

それにしても、今回紹介した三兄弟と違い、銀座三兄弟ときたら…

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さて、気になる方はレンタル店へレッツ!郷ひろみだ!

わーお!

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