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Dは発音しない

ええと、久しぶりにクエンティン・タランティーノ監督作品、原題「Django Unchained」、邦題「ジャンゴ」を改めて観た。
いやぁ、映画をこよなく愛する者としてご理解頂けるだろうが、タランティーノ監督はAもBもCと言われるメジャーから駄作と称される映画をくまなく観ている数少ない監督だと思う。
また痛快と思える点が、ご自身はAを意識していない。
むしろ構成はBを狙っている。
また一般的にB級と称される作品をあらゆる角度で研究しているせいか、素人では到底把握できない細かな点を理解している。
故にコレまで発表した作品の随所にオマージュというか、作品はもとより製作者や作家に対してのリスペクトが汲み取れる。

デビュー作の「レザボアドッグ」は一貫して暴力描写が絶えない。
恐らくコレらは日本のヤクザ映画やマフィアものを下敷きに描かれているからなのだろう。

またこの作品の優れた点は配役を色で示している点だ。
匿名性を重視して汚れ仕事に徹するといった意図が取れる。
そして冒頭は中盤から始まる。
そもそも観客にはシナリオを理解していないので急発進した展開に最初は誰も戸惑う。
だが物語が進行するにつれて概要が明らかになる。

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で、今回紹介する「ジャンゴ」にもいくつかの見所がある。
先ず一つは復讐劇。
この作品はジェイミー・フォックス演じるジャンゴは奴隷として白人商人と数人の黒人奴隷と共に移動する所から話が始まる。
舞台は夜。そんでもって闇夜に見知らぬ人間と出会す。
その白人はシュルツ(クリストフ・ワルツ)、ドイツ人でしかも元歯科医の賞金稼ぎだ。
この賞金稼ぎは闇夜の移動中を察知していて、ジャンゴが知る賞金稼ぎの対象になる兄弟を知っていると噂を嗅ぎつけたモンだから、当初は道導として安易な発想で雇うコトになる。

次第にシュルツはジャンゴの身の上を知る。
ジャンゴには妻が存在し生き別れしたコトも理解する。
ドイツ人というコトもあってかは知らんが、芸術に敏感なシュルツは単純な賞金稼ぎではなく、同行するパートナーとして仕事を共にする。
その道中、ジャンゴに銃を渡した時、シュルツは驚いたのだ。
その理由はジャンゴには標的を狙う銃の才能があると。
そしてシュルツだけが認める南部一の早撃ちだと。
このシーンはイーストウッド主演のマカロニ・ウエスタンの作品と交差する。
劇中、シュルツは私情を慎み仕事に徹しろといった内容の台詞をジャンゴに伝える。
だが、皮肉というか、最初に感情に追い込まれたのはシュルツの方だった…

わーお!

このままだと浜村淳 先生の様に作品の全てを語ってしまいそうだ!

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きゃっ☆

そんでもって、もう一つの見所はレオナルド・ディカプリオとジョン・ドンソンの間抜けぶりの演技が見所だ!

ついでにもう一つ、ジャンゴが名前を尋ねられるシーンで「D・J・A・N・G・O…ジャンゴ、Dは発音しない」

わーお!

コレもマカロニ・ウエスタンの香りプンプンじゃね?

あともう一つ、タランティーノ作品の共通した優れた点は随所に流れる音楽がとてもセンスがいい♪
一般的にオタクっぽいと言われればそれまでだが、ただ文句をタラタラちゃんだと、タランティーノ監督に言わせれば説得力に欠けるはずだ。

そりゃぁ、イクラちゃんも納得しないぞ…

ば〜ぶ!

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何故なら、ビンゴならぬジャンゴなのだから…

なんのこっちゃ

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