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アースデイ2024 企業アクション10選

文:萩谷 衞厚(アースデイ ジャパン ネットワーク 共同代表)


2024年 アースデイ

4月22日アースデイは、地球環境問題への意識を高め、持続可能な社会の実現を目指す日。今年は、アースデイジャパンネットワークも、4月6日にオンライン環境で全国のアースデイ主催者を結ぶオープンミーティングを開催しました。

また、Webサイトでは、アースデイ2024として、2024年の日本国内でのアースデイのイベント、アクション情報を把握できるアースデイMAP・カレンダーを公開しています。

グローバルでのアクションに目を向けると、今年も、4月22日に合わせて、注目すべきメッセージが発信されました。

バイデン大統領は、は、アースデイに新たな太陽光発電プログラムを発表し、2035年までにアメリカ全土で電力を100%クリーンエネルギーで供給することを目指すことを表明しました。このプログラムは、温室効果ガス排出量の大幅削減と、クリーンエネルギー経済の創出に貢献することが期待されています。

また、ローマ教皇もアースデイの日に、地球は私たちの家であり、共に暮らす者として、その美しさを守る責任があることをと呼びかけました。教皇は、環境問題への取り組みは、単なる義務ではなく、人類共通の使命であると強調しています。

企業アクション10選

こうした中、世界中の企業が今年も積極的に環境問題に取り組む姿勢を見せ、様々な取り組みを実施しています。今回はアースデイ企業の取組み10選としてその概要を紹介しましょう。

1:ELLE:【アースデイ2024】特設サイト開設

ファッション誌ELLEは、アースデイ特設サイトで、地球温暖化問題を自分ゴト化し、具体的な行動を起こすことの重要性を訴えました。記事では、個人ができる環境活動を紹介し、読者をアクションに促しました。
また、ファッション業界における環境負荷低減に向けた取り組みを紹介し、プラスチックごみ削減や持続可能な素材を使った服選びを提案しました。さらに、エシカル消費や地域貢献活動への参加を呼びかけ、読者を環境問題解決に向けた行動に繋げています。

2:Google:地球の航空写真から集めた文字でアースデイロゴを発信

Googleは、アースデイを記念して、地球の航空写真から集めた文字で構成されたロゴを公開しました。このロゴは、地球環境問題への意識を高め、持続可能な未来への希望を表現、地球環境問題に関する情報提供や啓蒙活動を実施しました。

3:Microsoft:カーボンネガティブ×ウオーターポジティブ×ゼロ廃棄物を宣言

Microsoftは、アースデイに合わせて、Surfaceデバイスの製造過程におけるカーボンニュートラル化、水資源の保護、廃棄物ゼロを目指した取り組みを発表しました。Surfaceデバイスの製造過程における温室効果ガス排出量削減、水資源の効率的な利用と汚染防止への取り組み、製品廃棄物の削減とリサイクル推進など、環境負荷低減に向けた多角的な取り組みを実施しています。

4:Gap:オーガニックコットンやリサイクル素材のサステナブルアイテムを発表

Gapは、アースデイに合わせ、オーガニックコットンやリサイクル素材を使用したサステナブルアイテムを提案しました。オーガニックコットン100%のTシャツやデニムなど、サステナブル素材を使用したアイテムを販売し、リサイクル素材を使ったアパレルやアクセサリーを展開しました。さらに、サステナブルな素材調達や生産工程の改善に取り組み、環境負荷低減とファッション性の両立を目指しています。

5:ライオン:Choose one Projectで活動宣言

ライオンは、アースデイに「Choose one Project」プロジェクトを始動し、環境問題への取り組みを強化することを宣言しました。このプロジェクトは、社員一人ひとりが環境問題に取り組むことを通じて、持続可能な社会の実現を目指しています。社員一人ひとりが環境問題に関心を持てるよう、情報提供や啓蒙活動を実施し、環境問題解決に向けたアイデアや提案を募集しました。さらに、社員主導の環境活動プロジェクトを支援しています。

6:貝印:サステナブル・トラベルを提案

貝印は、紙カミソリ®とエースホテル京都のコラボレーション企画を実施し、サステナブルな旅を提案、旅行中の使い捨てプラスチック削減と地域活性化を目指しました。具体的には、コラボデザインの紙カミソリ®を配布し、シェービング体験イベントを開催しました。

7:BEYOND GREEN:プラネットVS.プラスチックを支持

アースデイに向けて、EARTHDAY.ORGが掲げる、「プラネットVS.プラスチック」キャンペーンに賛同、プラスチック汚染問題への意識を高め、プラスチック使用量の削減を目指すことを呼びかけています。ビヨンド グリーンに加盟する全てのホテルは、使い捨てプラスチックペットボトルをホテルオペレーションから完全に排除するなど、世界各国で様々な取組みを進めています。

8:インターリンク:earthドメイン半額キャンペーン実施

人間と地球の健康を守る人たち向けのドメイン「.earth」は、アースデイに向けて半額プロモーションを実施しています。

※.earth(earthドメイン)とは?:インターリンク社が2009年に開催した『WDC(ワールドドメインカップ)』 にて、 世界中から寄せられた約11,000件、ドメイン種別3,944種類の中より、一般投票で選ばれた新ドメイン。

9:デイトナ・インターナショナル:UpCycleをテーマに「Hello,

デイトナ・インターナショナルは、アースデイに合わせ、“UpCycle"をテーマに、廃棄されるものにデザインやアイデアなどの新しい価値を付加することで、
新たな価値を生むことを目的に、自社ブランド "INTERVALMARKET"、"QUINT"の
ポップアップイベントを開催しています。

10:メンバーズ:オンライン・東京・北九州・大阪などで様々なイベントを開催

「日本中のクリエイターの力で、気候変動・人口減少を中⼼とした社会課題解決へ貢献し、持続可能社会への変革をリードする」ことを掲げるメンバーズでは、2021年より、様々な活動を展開。今年も、プロボノ活動によるアースデイジャパンネットワークのWebサイト運用の他、アースデイオープンミーティングの開催支援の他、社内の有志社員により構成された「メンバーズアースデイ実行委員会」による5つのイベントを開催しています。

最後に

2024年のアースデイは、将来の脱炭素社会を目指し、企業が環境問題解決に向けて積極的に取り組む姿勢が示された年となりました。これらの取組みは、単に環境負荷を低減するだけでなく、持続可能な社会の実現に向けた具体的な道筋を示しています。企業は、環境問題解決に向けて果たすべき役割を認識し、積極的な取り組みを続けることが重要です。また、私も生活者として、企業の取組みを支持し、環境問題解決に向けた行動を起こしていくことが、今求められています。


アースデイジャパンネットワークでは、企業の方々と一緒に、社会的なインパクトをもたらす様々な取組みを進めていきたいと考えています。皆さまからのお声掛けをお待ちしております。
お問い合わせはこちらからお寄せ下さい。


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