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播種・定植(夏野菜25種/下仁田ネギ/じゃがいも4種/大和当帰)

 冬の寒い間は畑仕事はほとんどできず、(というか雪で入れず)春になり暖かくなるとやることが一気に増えます。オンとオフの差が激しい畑仕事。冬の間でもビニールハウスや電熱マット等の設備があれば苗作りができるのでしょうが・・・。4月に入り様々な夏野菜の苗が売られていますが、年明けから暖房を効かせまくっての苗づくり。外気温に合わせて種まき、育苗をしたものとどこまで違うのでしょう。自分で試してみないとわかりません。というわけで、4月上旬に25品種の野菜を種まきしました。今年は全て種から育てたい!

●播種
 トマト、ナス、とうもろこしは室内の発泡スチロールで、キャベツ、レタス、ブロッコリーは室外で育苗することに。ポットの底にはネットではなく腐葉土を入れます。土が流れるのを防ぎつつ、成長した根が養分を吸収する狙い。予め湿らせた種まき培土を素手でポット、セルトレイに入れていきます。湿らせているので固まりやすく、スコップより断然仕事が早いです。種の撒き穴はから揚げ棒の串がおすすめ。ピンセットは種をつまむのに使用します。

 畑ではにんじんや小松菜、かぶ、小ネギ、ほうれん草を直播き。にんじんは隣の草がふれあう程度に育てた方がよく成長するので発芽が揃わないとその後の成長もよろしくありません。その発芽が難しいにんじん・・・。好光性種子なので溝は1cmほど木切れを押し当てて浅めに作ります。すじ撒きした種の上に虫除けのため籾殻くん炭、乾燥防止でワラを被せました。発芽まで乾燥に注意しつつ、水をやりすぎると種が流れてしまうので加減が必要。日持ちのする無骨な野菜イメージだったにんじんですが、いのちの始まりはなかなか繊細。

本当は2cm間隔ですが、多めに播種。
播種後、くん炭を着せました。
保湿のためにワラを着せます。草よけにも。

●下仁田ネギ
 去年の9月から育てていた下仁田ネギの苗を定植。溝を掘ってワラを根に被せつつ土をかける、のが本によく載っているやり方ですが、苗が倒れたり間隔がわちゃわちゃになったりと、やりにくいことこの上なしだったので、今年は定植方法変更。溝施肥した高畝を作り、両サイドに竹で10cm間隔の穴を開け、苗を入れていきます。元肥にはくん炭、鶏糞、牡蠣殻石灰を入れました。高畝にすることでその高さまでは片側の土寄せだけでOK。成長に合わせて木枠を作り、後半の土寄せは籾殻でやってみる作戦です。水分や養分は根から吸収されるので、白くしたい茎部分は軽い籾殻が管理が楽そうです。

4月上旬の様子。雪の下で耐え、暖かくなると一気に成長。
草よけ、保湿に万能ワラ。

●じゃがいも4種
 じゃがいもは4種類の種芋を購入。はるか、シャドークイーン、ノーザンルビー、インカのめざめ。早めに用意しておかないとすぐになくなってしまう種芋。冷暗所で保管し、すくすく芽が出ておりました。じゃがいもの土寄せもなかなか大変なので今年はマルチを使用。出ている芽を下に浅植えしました。下向きにすることで強い芽が伸び、芽かきの必要がありません。また、浅植えは芋が土の中に入らないため食害に遭いにくく、できた芋は土の上にゴロゴロ転がり収穫を簡単にすることが狙いです。種芋はへそから縦二つに切って草木灰をつけました。昨年はへそを切ってから二つに割っていましたが、それだと芋が小さく数が多くなりすぎ、畑の中で腐敗してしまったものがあったので、今年は大きめに切断。

左上から時計回り
はるか・ノーザンルビー・インカのめざめ・シャドークイーン
日が当たり緑化した芋は食べられないので今年はマルチで栽培。通路には万能ワラ!

●大和当帰
 血行促進の王様、トウキ。漢方の本場、奈良県より取り寄せました。種も苗も入手困難で、手当たり次第に連絡しまくりようやく対応してくださる方と巡り合い。種から薬となる根を収穫するまでは2年かかります。牛糞、くん炭、牡蠣殻石灰を溝施肥して高畝に。根を掘り出しやすいよう斜めに植えました。次に繋げるため種をつけるまでは無事に育ってほしい・・・。

ピカピカの一年生です!

最後までお読みいただきありがとうございました。

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