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京都 乃木神社から見る「坂の上の雲」旅順

京都 乃木神社

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乃木神社は司馬遼太郎の小説「坂の上の雲」やNHKドラマでも有名な陸軍大将乃木希典(まれすけ)が神様の神社。実在の人が神様という珍しい神社です。

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乃木神社は月替わりの可愛い限定御朱印が人気の神社でもあります。

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私、佐々木は京都在住のカメラマン。数年かけて、あちこち京都の神社仏閣は巡っていましたが、乃木神社にはまだ訪れたことがありませんでした。今回は新春に行われる「伏見五福めぐり」で「乃木神社」の文字を見て「…これは行かなければ」と初めて訪れました。

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というのは中国大連に在住経験があり、隣町の旅順の203高地水師営の景色を思い出したから。

数年かけて書いていた「中国大連生活・観光旅行ニュース**」も、途中で中国からアメブロにアクセスできず、ヤプログに変更したのですが、近年サービス終了となり、一部の記事は消えてしまった。

いつまでいられるか分からない中国生活。毎日毎日、あちこち撮影してはブログを作成していた、あの時間と労力が消えた…。
テキストのダウンロードはしており、当時の写真も残っている。
再作成は可能な状態ではあるけれど…。気が遠くなった。

そんなわけで乃木神社の名前を見て、すぐに「乃木希典」ゆかりの神社だと分かった。訪れてみると、あの大連と旅順の景色があちこちに残っている。

そこで大連と旅順に行ったことのある人にしか分からない景色をこの記事では紹介しようと思います。

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写真:大連海軍広場を思い出す若人の碑

旅順「水師営会見所跡地」

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まずこの記事のルールですが…、写真に「京都散歩の旅」は乃木神社の景色、「地球散歩の旅」は大連や旅順の景色です。

そしてこの↑中国の写真一枚目↑は「水師営会見所跡地」。

見比べて欲しいのはこの記事の一番最初のタイトルになっている写真。
乃木神社にある乃木希典が「第三軍司令部」として使っていた建物を南満州から移築した建物です。当時の中国らしいレンガに木のドアや窓が特徴的。
京都にいながら旅順を思い出したのは、この水師営の景色です。

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こちらの写真は↑ 旅順203高地 ↑にて撮影。

左は203高地のモニュメント。
現地の説明書き抜粋『砲弾の残片から10.3m高さの銃弾のような形の塔を鋳造し、自ら(乃木希典)が「爾霊山(※203を中国語読みした音と同じ当て字で「お前たちの霊の山」という意味)」という名を書いた。これは日本軍国主義が外国を侵略した犯罪の証拠と恥辱柱となっている』。(中国にある立て札で2009年に撮影した内容です)

右は「乃木希典戦死の所」という森の中の碑です。
日本から遠い地の山の中でお亡くなりになったのか。という哀しさとともに、碑が残る方ならまだしも、名もなき戦士たちの亡くなった戦場なのだとも感じました。

旅順陥落「白玉山塔」

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「旅順攻囲戦」「旅順口の戦い」「旅順陥落」の地、白玉山塔
大連領事館の資料によると「白玉山塔は日露戦争が終結後、日本海軍大将東郷平八郎と陸軍大将乃木希典の提案で造られたもので、当時2万人の労力を用いて1907年6月に着工し、1909年11月に完成した。」という場所です。

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旅順日露監獄跡地博物館

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旅順日露監獄跡地博物館は敷地面積2.6万平方m、牢屋275室、2000人以上を拘留した監獄。

伊藤博文を暗殺した安重根も投獄・処刑された牢獄で、金州で破壊されたという乃木希典の碑も残っています。

この監獄は横浜や神戸の異人館や赤レンガ倉庫のような美しさを残す場所です。デパートの見晴らしの良い吹き抜けは刑務所の構造と同じ。
いつかこの場所が浄化され、人々が楽しめ、くつろげるようにと願わずにはいられません。

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最後にー。
私が中国に行った2007年当時、旅順は外国人禁止の土地でした。
中国人の旦那と日本人の妻のご夫婦の友人たちも、旦那様しか203高地は行けませんでしたし、私が旅順博物館に初めて行った時もパスポートを事前にFAXして予約をし、なるべく現地では日本語を話さないようにと非常に気をつかう、そんな場所でした。

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写真:乃木神社の宝物館。乃木大将の遺品が陳列されている。

それがドラマ「坂の上の雲」の公開後、ゆるやかに旅順への観光は解除されていき、帰国するころにはほとんどの場所が規制がなく行けるようになっていました。

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写真:乃木神社「記念館」の乃木大将寝室は当時のままになっている。

2021年現在、今度はコロナの影響で海外への渡航が困難な時代になり、当時の体験は貴重なものになってしまいましたが、また機会があれば文化や歴史を見に中国に行きたいものです。

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乃木神社 Nogi jinja shirine・怎么走・行き方・Access
交通:JR奈良線「桃山駅」下車 徒歩5分 
住所:〒612-8028 京都府京都市伏見区桃山町板倉周防32-2 map
TEL:075-601-5472
参拝時間:24h
URL:乃木神社 
参拝料:なし

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