学生が始める学食のロス削減 ー環境省✖️TABETE “ No Food Loss!” Youth Action Projectの参加を通して学んだこと④第1回ごみ調査編ー
実践的な取り組みの第一弾として、フードロスの現状を知るため、 11月10日(火)から13日(金)までの5日間分のゴミ調査を行いました。
この調査をもとにゴミゼロを目指すための対象を”食べ残し”に絞りました。 このゴミ調査は食品ロスの調査としてシンプルな手段でありながらも、実際に現場に出向いて計測を行うことはコロナ禍の中でも困難を伴ったことから、12月3日に行われた中間報告でも注目を集めました。
1.ゴミ調査に必要なものはこれだ!
以下がゴミ調査時に使用したものです。↓
・汚れてもいい服
・ゴム手袋
・コロナ対策グッズ(消毒・マスク)
・靴にかぶせるビニール袋
・カメラ
・トング
・計量機デジタルスケール
・トレー(分類数分8個)
・袋8つ(分類するため)
・記録用紙
・ブルーシート
・レジャーシートの重り
・分類別を明記した紙
・使い捨てのフォークやナイフ
・量る用の深い容器
コロナ感染対策を入念にした状態で調査を行いました!
また、それぞれのゴミはどの種類に分類され、どのタイミングで出たゴミなのかがすぐにわかるよう、複数のゴミ袋やトレー等を用意しました。
2.生ゴミの分類方法、ヒントは可食部と不可食部にあった!
ゴミの分類方法については環境省が公表している定義に則って行いました。
そもそも食品ロスの定義とは何でしょうか?
食品ロスとは、食品廃棄物のうち、可食部にあたるもの。 つまり、本来食べられるのにゴミとして廃棄されたもののことを指します。
さらに、食品ロスは可食部と不可食部の二つに分けられます。
可食部は発生要因によって次の3つに分けられます。
①食べ残し:食堂で配膳されたもののうち食べ切られずに廃棄されたもの
②直接廃棄:賞味期限切れ等により料理の食材として使用またはそのまま食べられる食品として使用・提供されずに直接廃棄されたもの。
③過剰除去:不可食部分を除去する際に過剰に除去された可食部分。
それに対し、不可食部は、調理クズ(野菜・果物の皮、肉魚の骨)など調理過程で排出された不可食部のことを言います。
そして今回Earth in Mindでは上記の定義に従い、
可食部は食品廃棄物として「食べ残し」と「直接廃棄」を、
また不可食部として「調理クズ」と「過剰除去」を計上することにしました。
まず事前準備として、初めに学食スタッフの方にお願いしゴミを
・調理前袋
・調理中袋
・調理後袋:可食部と不可食部の2つ
・サンプル:可食部と不可食部の2つ
の計6種類✖️5日分に分けていただきました↓
そして袋の中のゴミを更に分けるため、下の写真のように複数のトレーを用意しました↓
そのあとは、ゴミ袋ごとに計量します↓
3.調査結果から分かったことは4つ
①調理前のゴミはゼロ!
賞味期限切れなどで廃棄される調理前のごみは、学食の方の工夫によって既にゼロであることがわかりました。
②フードロスの大半がお米であること
調査した結果、食べ残しが一番多く(全体の約40%)、その中でもお米が大半を占めていることがわかりました。(食べ残しの約70%)このことから、まずは食べ残しを減らすことが最優先だと考えました。
③野菜クズが調理中に出てしまう
野菜クズのロスを完全にゼロにするのは難しいですが、野菜の切り方など過剰除去されている部分を工夫することで、ロスを減らせるのではないかと考えました。
④サンプル用のロスが出ている
サンプルとして実物の定食を使用していたため、2食分のロスが出てしまっていました。これに関しては、食品サンプルを実物表示ではなく、他の方法で表示することで必ずロスをなくせると確信しました。
4.記録用紙はこれだ!
ごみ調査の結果は、作成した記録用紙にまとめました。
ごみ調査を行う際は、下のフォーマットの記録用紙をご利用ください↓
5.その後のアクション:「食べ残し」へのアプローチを検討。大学へ実施の相談をする!
ゴミ調査や生ごみ処理場見学を行ったことで、学食におけるフードロスの実態がわかりました。 結果を踏まえて次は本格的なフードロス削減のためのアクションに移ります。まずはフードロスの大半を占めていたお米を残さないための施策に取り組みます!
学長面談編に続く...
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