見出し画像

ロンドンで英語を学ぶ

駐在生活2年目、オンライン英会話授業を受け始めることにした。

海外に行っているのに、わざわざお金を払って、英語を勉強するなんて有り得ないと思っていた。毎日オフィスで英語を使って仕事をして、パブで近くに座った人とおしゃべりをして、休日も現地の友達とどこかへ遊びに行くものだと思っていた。その間に生きた英語を身に着けるのだから、わざわざ英語を「勉強する」時間は必要ないし、そんな時間はもったいない。しかもオンラインなんて笑わせないでくれよ、とさえ思っていた。昨年の今頃までは。

バーチャル東京な空間で過ごした1年間

イギリス駐在2年目に入った。振り返れば、フルで毎日出社していたのは、2020年1月と2月のみ。9・10月は週1だけ出社していた。11月以降、一度も会社に行っていない。

私の上司はイギリス人で、部署の同僚も全員ローカル社員だ。本社(日本)との連携的な仕事も少ないので、日常業務の9割では英語を使っている。けれど、仕事で使う英語のバリエーションなんてたかがしれている。業務上の必要があればオンライン会議はしているが、せいぜい1日2~3時間くらい。オフィス内で他愛もないおしゃべりをしたり、ランチに行ったり、そういったことはもちろん一切なく、このあたかもバーチャル東京のような自宅の中でJ-POPを流しながら仕事をして、日本のYoutubeを見ながらお昼ごはんを食べる毎日。もちろんパブには行かない、というか開いていない。スーパーはセルフレジなので店員と話す必要もない。ーあれ、日本にいる時と、英語力変わってなくない?

広告バナーの恐怖 

「駐在3年目。未だ英語が話せない」と、頭を抱えたサラリーマンの写真付きの広告バナーが目に入る。「このままの英語力じゃ日本に帰れない」といったバリエーションの広告もある。赴任当初は目もくれなかった広告バナーが、何だか実感を持って迫ってくる。これ、私のことを言っているではないか。

帰任したら「イギリス帰りの人」といった目で見られるに決まっている。海外案件がこれまで以上に割り当てられるだろう。海外との電話会議では、少なからず期待をされるだろう。これはやばいぞ。

そして、自分の信念を曲げて?、オンライン英会話授業を受けることにした(広告の会社とは関係ないが)。ここから先は、自分への戒めに、決意と抱負を書き記したい。

「目標設定をすること」が今の目標

昨年、アラビア語のZoomコースを受講していたが、4か月で挫折してしまった。今回は同じ轍は踏みたくない。(アラビア語勉強記?はこちら↓)

アラビア語の敗因は、目標不足だと自認している。では今回はどうしよう。英語となれば、毎日使う「手段」であるし、何かしら目標が思いつきそうなものだが、それが、今のところ無いのである。仕事柄、会議をガンガン進行する役目になることはないし、お客様に飛び込み営業をかけたりするような必要もないから、どんな力を伸ばせばいいのだろうか。あえて書きたくもないが、こちらで友達はできていない。以下、思いついたことをとりあえず書き記してみる。

・会議冒頭のsmall talkで、良い感じのことを言えるようになりたい
・Google翻訳での最終確認作業に頼らずに、相手を不快にさせない良い感じのメールを送信できるようになりたい
・帰任後、イギリスとの会議したくないな~と思わないようになりたい(今のままだと、海外との会議はなるべく避けたいと思ってしまうだろう)

自分でも飽きれるほど、あまりにも漠然とした目標ばかり。

とはいえ、授業開始は来週からだ。1回90分、週2回マンツーマン。いつ帰任になるか分からないので、後悔しないよう、いきなりフルスピードを出してみることにした。日本に居る時と違うのは、オンラインの仕事の会議とはいえ、学んだことを実践できる場が毎日あることだ。今やるしかない。

わざわざお金をかけて勉強するのだから、あと数日、もう少し具体的な目標を立てて、自分を追い込みたい。来週の目標は「具体的な目標を設定すること」。そして、その後は達成具合をここに毎週記していきたい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?