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Shibakawaの楽天イーグルス観戦記【2018前半戦】

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闘将に捧げる日本一、東北に再び優勝旗を! イーグルスが真に2度めのVを狙いにいく2018年。その「前半戦」を試合評を中心とした記事で綴ります。【価格】2,890円(1日24円)【…
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#則本昂大

【戦評】みんな気づいていない鷲のエースがみせる「見逃せないマイナーチェンジ」~6月27日●楽天3-4ロッテ

【戦評】みんな気づいていない鷲のエースがみせる「見逃せないマイナーチェンジ」~6月27日●楽天3-4ロッテ

則本、自身2度目の5連敗30度近くまで上昇した最高気温に前日以上に酷かった強風。
Viberによれば14時現在の風速は17mを計測したという。
ゲーム中も12~13mの浜風が吹く厳しい環境下に「鷲のエース」が苦しんだ。

則本のZOZOマリン登板は通算12度目だったが、過去の記録をひっくり返して確認したところ、ここまでの強風の洗礼を浴びたのは本戦が初だと思う。

4年連続の「ドクターK」が、とにか

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【戦評】流れを変えた内田の決勝2ラン、投手陣22イニング連続無失点~5月19日○楽天5-0日本ハム

【戦評】流れを変えた内田の決勝2ラン、投手陣22イニング連続無失点~5月19日○楽天5-0日本ハム

投手陣ゼロ並べて2戦連続の零封勝ち!前日は先発・辛島以下、投手6人を小刻みにつなぐ無失点リレー。
本日は8回を無失点に締めたエース則本の快投に、完全復活を高らかに宣言する松井の三者凡退ピッチ。

劇的サヨナラ勝利の余韻に見送られ、仙台から空路札幌に乗り込んだ鷲軍は、理想の連戦連勝!
2試合連続の零封勝利で今シーズン2度めの3連勝とした。

チーム成績は6位、40試合14勝25敗1分の勝率.359、

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【戦評】 キャリア6年目、理想の再出発。取り戻したエースの矜持~5月12日○楽天2-0オリックス

【戦評】 キャリア6年目、理想の再出発。取り戻したエースの矜持~5月12日○楽天2-0オリックス

エース躍動で今シーズン初の3連勝!エース・則本が敵地で躍動、キャリア6年目の再出発を最高の形で切った。

大型連休、ソフトバンク、西武との上位9連戦を6勝3敗で終えるなど、直近4カード連続で勝ち越してきたオリックス。
そんな敵打線を全く寄せつけない快投だった。

得点圏に走者を背負ったのは3回のみ。
合計6イニングをワンツースリーで締め、9回1安打の完封勝利で3勝目を挙げ、チームはエースの『準ノー

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【戦評】 失墜した「夢と感動」、切り裂かれた「東北プライド」~5月6日●楽天0-11西武

【戦評】 失墜した「夢と感動」、切り裂かれた「東北プライド」~5月6日●楽天0-11西武

自力優勝の可能性消滅梨田監督「2日続きで、こういう試合は見せたくないですし、見たくもないです」

ゴールデンウィーク最終日の楽天生命パーク。
連日の満員御礼に沸いた場内で繰り広げられた光景は、梨田政権下のワースト3に入る完敗劇になった。

前日4-10、本戦0-11、2試合連続での二ケタ失点は、2014年4/25(●E0-11Bs)、4/26(●E4-10Bs)オリックス戦以来の屈辱。

「日本一

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【戦評】 楽天・則本の新生・再生を手助けする猛打・西武のラスボス感~5月6日●楽天4-10西武

【戦評】 楽天・則本の新生・再生を手助けする猛打・西武のラスボス感~5月6日●楽天4-10西武

大入りの本拠地でエース3回7失点「本戦こそは!」。
プレイボール前、ぼくはエースに「一縷の望み」を託した。

則本もきっと、期するものを胸に秘めてマウンドに登ると思ったからだ。

水曜日、2年ぶりの完封勝利で7連敗を止めた岸の快投。
ファイターズ打線を寄せつけない「決意の131球」を目撃し、則本も触発されたものが必ずあるはず。
そのように期待した。

ところが、結果は見るも無残だ。

毎回複数のラ

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【戦評】 複数指標が示す則本昂大「劣化の予兆」その正体~4月28日●楽天3-7西武

【戦評】 複数指標が示す則本昂大「劣化の予兆」その正体~4月28日●楽天3-7西武

最大試練の大型連休今年の大型連休は、楽天にとって「最大の試練」になりそうだ。

5/6まで続く大型連休期間。
8試合中6試合で最下位・楽天に立ちはだかるのが、首位・西武の高き壁である。

外国人3人そろって本調子ではないこの非常事態を受けて、立花社長は急遽の海外出張。
ファンの間では新戦力獲得へ渡米したという見方が広まるなか、この大型連休で西武特急の勢いに飲み込まれるようだと、社長の手土産も全く意

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【戦評】 弔い合戦への第一歩は「5時間ゲーム」の激闘に~3月30日○楽天3-2ロッテ

【戦評】 弔い合戦への第一歩は「5時間ゲーム」の激闘に~3月30日○楽天3-2ロッテ

楽天関係者全員の想いを乗せた決勝打 開幕戦は2年連続の延長戦、試合時間は3年ぶりの「5時間ゲーム」。

終電を気にする時刻に決着のついた「激戦」の決勝打は、延長12回、途中出場した藤田が放った。
相手はロッテ六番手・益田。
2死走者なしから「もらった2四球」で作った2死2,1塁でのアット・バットだった。

その前の11回に立った今季初打席は一塁への当たり損ねゴロだったが、年明けに左ヒラメ筋を痛めた

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【戦評】 20安打14失点投壊も、未来に照準を定めたエースの“したたか投球”~3月16日●楽天4-12阪神

【戦評】 20安打14失点投壊も、未来に照準を定めたエースの“したたか投球”~3月16日●楽天4-12阪神

今季初の3連敗は20安打12失点の大敗に...イーグルスは今週月曜日に静岡入りしてから、元気がない。

3/13(月)、3/14(火)DeNA戦を立て続けに落とすと、本日阪神戦にも20安打と打ち込まれ、4-12と大敗を喫して3連敗。
日曜日まで5ゲームを戦う「静岡シリーズ」の負け越しが、早々に決まった。

これで対外戦18試合を終えて、1試合5失点以上は72%の13ゲームである。

◎対外戦におけ

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2018年  Shibakawaが考える「鷲のエース」則本昂大のミカタ

「個人的には一番好きなタイプのピッチャーです。気持ちが前面に出る気迫の投球スタイル、彼が投げると、チームに勇気をもたらしてくれるようです。日本代表において、彼にはフル回転を期待していました。先発はもちろん、中継ぎも、抑えも、どんなときでも、どんな場面でも意気に感じて投げてくれるタイプです」

自著『開き直る権利~侍ジャパンを率いた1278日の記録』で、鷲のエースについてそのように綴ったのは、侍ジャ

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