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【戦評】みんな気づいていない鷲のエースがみせる「見逃せないマイナーチェンジ」~6月27日●楽天3-4ロッテ

則本、自身2度目の5連敗

30度近くまで上昇した最高気温に前日以上に酷かった強風。
Viberによれば14時現在の風速は17mを計測したという。
ゲーム中も12~13mの浜風が吹く厳しい環境下に「鷲のエース」が苦しんだ。

則本のZOZOマリン登板は通算12度目だったが、過去の記録をひっくり返して確認したところ、ここまでの強風の洗礼を浴びたのは本戦が初だと思う。

4年連続の「ドクターK」が、とにかく空振り、三振が取れない。

今シーズン1試合平均15.8球の空振りを奪い、同8.3個の三振を記録する則本である。
しかし、この日は空振りわずか5球、三振もたった1個のみ。

この異常状態が、則本の苦しさを良く表していた。

両軍のスタメン

楽天=1番・田中(中)、2番・茂木(遊)、3番・島内(左)、4番・今江(三)、5番・銀次(一)、6番・アマダー(指)、7番・藤田(二)、8番・ペゲーロ(右)、9番・嶋(捕)、先発・則本(右投)

ロッテ=1番・荻野(中)、2番・藤岡(遊)、3番・中村(二)、4番・角中(指)、5番・井上(一)、6番・鈴木(三)、7番・菅野(左)、8番・田村(捕)、9番・平沢(遊)、先発・有吉(右投)

投打の信頼関係を崩すマズい失点

点の取られ方もマズかった。

せっかく入れたのに、すぐ吐き出す。
投打の信頼関係にヒビを入れかねないものだった。

たとえば1回だ。
有吉の立ち上がり、味方が相手の牽制悪送球などミスに乗じ、ノーヒットで1点先制した。
しかし、直後の則本、強風に翻弄されたレフト島内の守備ミスも絡んで2点を失ってしまう。

3回表、ペゲーロの14号ソロで2-2の同点に。
外角低めの難しい球を右手1本になりながらバックスクリーンへ運ぶ驚きの超弾道だった。
ところがその裏、四球や暴投も絡んでピンチを招くと、4番・角中に勝ち越しの犠飛を許した。(E2-3M)

5回、再びペゲーロがバックスクリーン右へ運ぶ15号ソロを放ち、ゲームは3-3と再度の振り出しに。
その直後の1死満塁ピンチは併殺で切り抜けたものの、翌6回は無死3,1塁から7番・菅野に決勝点となる犠飛を浴びた。

強風の影響を受けてストレートは高めに吹き上がり、いつもの威力を失い、真っすぐで奪った空振りはゼロ。
今季は例年以上に凄いキレ味をみせていたスライダーも、この日の空振りは2球のみ。

決め手を欠く場面が多く、打者26人中11人に、、、

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