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Shibakawaの楽天イーグルス観戦記【2018前半戦】

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闘将に捧げる日本一、東北に再び優勝旗を! イーグルスが真に2度めのVを狙いにいく2018年。その「前半戦」を試合評を中心とした記事で綴ります。【価格】2,890円(1日24円)【…
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2018年4月の記事一覧

【戦評】 複数指標が示す則本昂大「劣化の予兆」その正体~4月28日●楽天3-7西武

【戦評】 複数指標が示す則本昂大「劣化の予兆」その正体~4月28日●楽天3-7西武

最大試練の大型連休今年の大型連休は、楽天にとって「最大の試練」になりそうだ。

5/6まで続く大型連休期間。
8試合中6試合で最下位・楽天に立ちはだかるのが、首位・西武の高き壁である。

外国人3人そろって本調子ではないこの非常事態を受けて、立花社長は急遽の海外出張。
ファンの間では新戦力獲得へ渡米したという見方が広まるなか、この大型連休で西武特急の勢いに飲み込まれるようだと、社長の手土産も全く意

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OPSは昨季から3割超の大幅減! 膨大なプレーデータから読み解く、楽天ペゲーロの「大不振」驚きの実態

「日本一の東北へ」をスローガンに、満を持して優勝旗を目指す2018年。

ところが、ぼくらの楽天イーグルスは開幕から歴史的な大失速である。
4/27現在、23試合6勝16敗1分の勝率.273。
まさかここまで・・・という『未曾有の低迷』に苦しんでいる。

パリーグ打撃成績を確認すると、打率十傑、OPS十傑、そのどちらも楽天打者の名前がない。
11位以下に目を落として、打率15位にようやく岡島豪郎、

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【戦評】 動くロッテに動かない楽天~4月26日●楽天0-1ロッテ

【戦評】 動くロッテに動かない楽天~4月26日●楽天0-1ロッテ

得点力不足がもたらす過度な重圧あまりにも1点が遠すぎた。

楽天打線は今季3度めの零敗。
ワースト2安打に封じられ、ロッテ先発・涌井に129球の完封勝利を許した。

1試合平均得点は3.14から3.00に下がった。
深刻すぎる得点力不足と出口の見えないチーム状況が、選手に過度な重圧をもたらしている。
プレッシャーから選手のパフォーマンスが固くなり、本領発揮できない場面、信じられない光景を多く見かけ

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【戦評】  梨田の継投ナシダ!と憤慨する人たちへ。データから見た6回継投妥当と考えるその理由~4月22日●楽天0-8オリックス

【戦評】  梨田の継投ナシダ!と憤慨する人たちへ。データから見た6回継投妥当と考えるその理由~4月22日●楽天0-8オリックス

立花社長、異例の謝罪へ今シーズン初の連勝の喜びも、つかのまの夢に終わった。

イーグルスはその後、2ゲームを立て続けに落とし、結局、本拠地に5位・オリックスを迎え撃った3連戦も負け越し。

開幕カード連続の負け越しは遂に「8」まで伸び、試合終了後、立花球団社長がTwitterでファンに向けて「申し訳ありません」と謝罪する異常事態に陥った。

打線は1番・岡島、4番・アマダーを除く打順を大幅入れ替え

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【戦評】 山下の「古巣斬り」好リードも冴えた、新世代エースの躍動~4月19日○楽天3-1ソフトバンク

【戦評】 山下の「古巣斬り」好リードも冴えた、新世代エースの躍動~4月19日○楽天3-1ソフトバンク

石川の絶対球を打ち砕いたアマダーの先制3号ソロ負ければ今シーズン早くも2度目の同一カード3連敗。
借金も二ケタ寸前9まで膨らむ事態になっていた本戦。

チームの窮地を救った立役者は、昨年未曾有の連敗をストップさせた高卒2年目右腕。
「次世代エース」の片鱗をみせる7回無失点のピッチングでリーグ3位の防御率に躍り出た藤平の快投だった。

貧打はあいかわらずだ。
本戦を終えても1試合平均3.33得点は、

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【戦評】 不振者の追放。八百板先発などオーダー刷新も実らず~4月18日●楽天2-5ソフトバンク

【戦評】 不振者の追放。八百板先発などオーダー刷新も実らず~4月18日●楽天2-5ソフトバンク

八百板プロ初スタメンなどオーダー刷新も結実せず前日、対東浜の有効なスタメンを組めず敗れた楽天。
本戦は一転、オーダーを大幅刷新して臨んだソフトバンク4回戦になった。

不振者はスタメンから一掃だ。

三振が全打席の42.9%を占める異様事態のペゲーロ。
打率.192と珠玉のミートセンスが行方不明の銀次。
攻守に劣化著しい正捕手・嶋などはベンチスタート。

代わりに「新しい血」を入れた。

試合前、

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【戦評】 雲間から虹も。窮地で死守した「東北の誇り」~4月15日○楽天12-6西武

【戦評】 雲間から虹も。窮地で死守した「東北の誇り」~4月15日○楽天12-6西武

“東北の誇り”は渡さない!本戦を皮切りに8/17ロッテ戦まで合計8ゲームで選手が着用する「TOHOKU PRIDEユニフォーム2018」。

2013年の優勝戦線を支えた「TOHOKU GREEN」と同じロゴをあしらい黒に生まれ変わった戦闘服に袖を通したナインが、窮地で躍動した。

まさに『“東北の誇り”は渡さない!』というプライドをかけた熱いゲーム!

前日多和田の前に4安打1得点に終わり、1試

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【戦評】 負の奔流に飲み込まれ、首位・西武の背中遠く「致命的」8.0差~4月14日●楽天1-5西武

【戦評】 負の奔流に飲み込まれ、首位・西武の背中遠く「致命的」8.0差~4月14日●楽天1-5西武

序盤で戦況決まった西武2回戦「徒労感」だけが残った大坂遠征。
移動日なしで足取り重く帰仙したチームに待ち受けていたエースの炎上。

開幕から続く「逆風の奔流」は、いつ止まるのか...

首位・ライオンズを迎えての3連戦。
その2戦目も「負の勢い」にあっさり飲み込まれるかたちになった。

ゲームは初回早々に動いている。

立ち上がり、先発・美馬が出鼻をくじかれ、1番・秋山に初回先制アーチを許した。(

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【戦評】 引くも地獄、進むも地獄の「最悪シナリオ」~4月12日●楽天2-3xオリックス

【戦評】 引くも地獄、進むも地獄の「最悪シナリオ」~4月12日●楽天2-3xオリックス

リクエスト奏功でもぎ取った今江生還の先制劇「本格派」藤平、「技巧派」ディクソン。
タイプの異なる両右腕の投げ合いで、ゲームは6回終了時まで0-0が続いた。

試合が動いたのは、本戦も終盤に入ってから。
ラッキーセブン、両軍が点を取りあう。

ディクソンが退いた後の7回表、イーグルスが1点を先制する。

2死1塁、8番・嶋が三番手・比嘉からツーベース。
主将の二塁打で1塁から今江が長駆激走。
本塁ク

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【戦評】最下位脱出。反撃開始の大阪遠征~4月10日○楽天4-2オリックス

【戦評】最下位脱出。反撃開始の大阪遠征~4月10日○楽天4-2オリックス

理想の試合運びで最下位脱出2勝7敗と開幕ダッシュに失敗した5位タイ球団の3連戦。
最下位に沈むのはどちらのチームか。
その初戦の白星を「理想」のかたちで手中に収めたのは、この3連戦今季初のカード勝ち越しを狙うぼくらの楽天だった。

「理想」と書いたのは、初回に先制し複数回で加点を入れ、最初から最後まで終始リードを保ち、先発に白星がつき、勝利の方程式が機能して、守護神にセーブがついた今季初ゲームにな

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【戦評】「一撃必殺」と「狙撃不発」に終わった鷲の武田翔太対策~4月7日●楽天3-4ソフトバンク

【戦評】「一撃必殺」と「狙撃不発」に終わった鷲の武田翔太対策~4月7日●楽天3-4ソフトバンク

序盤3点ビハインドも、今江の3ランで同点に2度あることは3度あることになった...

前日、昨季の開幕ダッシュを連想させる快勝で連敗を止めたイーグルス。
一夜明けた本戦は大切なリスタートになるはずだった。

ところが、今回も終盤に致命的な失点を喫し、1点差ゲームを競り負けるかたちになった。

ゲームはソフトバンクの先行でスタート。
1回、2番・本多に左翼Eウィングへの1号ソロを許すと、翌2回1死満

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【戦評】 冷雨冷温をはねのけた「激アツ」3時間25分の快勝!~4月6日○楽天7-2ソフトバンク

【戦評】 冷雨冷温をはねのけた「激アツ」3時間25分の快勝!~4月6日○楽天7-2ソフトバンク

「待ってました!」の快勝8回2失点におさえたエースの133球快投に、打線は今季最多14安打の猛打爆発。

悲願の優勝へ、最大ライバル・若鷹軍団との今季初対決を7-2で制した楽天が、開幕2戦目から続く連敗を「5」で止めている。

気象条件は最悪。
強風吹き荒れた4/1敵地ロッテ戦よりも厳しい状況になった。

冷たい雨はプレイボールからゲームセットまで間断なく降り注ぐ雨中の戦い。
気温も7.7度まで下

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【戦評】  「残酷ショー」と化した満員御礼の東北開幕戦~4月3日●楽天0-2日本ハム

【戦評】  「残酷ショー」と化した満員御礼の東北開幕戦~4月3日●楽天0-2日本ハム

満員御礼の残酷ショーこんな様子じゃあ、先発・岸が自身2度目のノーヒットノーランをやってたとしても、勝てるわけがない。

満員御礼の東北開幕戦は、終わってみれば3時間4分の「残酷ショー」になった。

岸は4回1死までパーフェクト・ピッチングを展開。
6回まで2塁を踏ませず1安打に抑え、7回8回と連続でピンチを背負ったものの、落ち着いた投球で後続を断ち、8回までゼロを並べる109球の好投だった。

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