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【戦評】 不振者の追放。八百板先発などオーダー刷新も実らず~4月18日●楽天2-5ソフトバンク

八百板プロ初スタメンなどオーダー刷新も結実せず

前日、対東浜の有効なスタメンを組めず敗れた楽天。
本戦は一転、オーダーを大幅刷新して臨んだソフトバンク4回戦になった。

不振者はスタメンから一掃だ。

三振が全打席の42.9%を占める異様事態のペゲーロ。
打率.192と珠玉のミートセンスが行方不明の銀次。
攻守に劣化著しい正捕手・嶋などはベンチスタート。

代わりに「新しい血」を入れた。

試合前、立花社長がTwitterで予告したとおり、八百板は9番・左翼でプロ初のスタメン出場。
マスクは打撃好調の山下が担うことになった。

打順も大きく組み替えた。

茂木を11試合ぶりに定位置の1番に戻し、直近5試合16打数7安打2本塁打と元気良い岡島を5番へ。
選手会長のクリーンアップ抜擢は今季初になった。

しかし、その努力むなしく、奪った得点は、わずか2得点に終わっている。

ちぐはぐな初回の先制機

指揮官も嘆いたとおり、初回のチャンスで先制できなかったのが痛い。

日本人選手と外国人選手で明暗分かれる結果になり、あと1本が出なかった。

日本人は良い仕事をしたのだ。

1番・茂木が幸先良いセンター返しで出塁。
2番・藤田は職人芸の送りバントを決めると、スピードボールに強い3番・島内がバンデンハークの151キロを軽打で中前に弾き返すクリーンヒット。

この当たりがセンターの真正面で弾み、2塁走者・茂木が3塁止まりになったのもツキのなさだった。
(柳田の捕球と茂木の3塁到達がほぼ同時のタイミングだった)

しかし、助っ人勢がそろって不発。

1死3,1塁、打席は3番・ウィーラー。
フルカウント勝負の末、高めボールゾーンに抜けたストレートにバットがまわり空三振。
最低でも犠飛という場面だった。
おそらく高めに目付をしたことでボール球にも手を出したのだろう。

5番・岡島は10球勝負から根負け四球をもぎ取り2死満塁、まるで昨年4/6の一戦を彷彿とさせる粘りをみせたが、後続の6番・アマダーも不発に終わった。

苦手の150キロ連発攻めに遭い、中飛に倒れたのだった。

アマダーは3打席目にバンデンハークの失投スライダーを左翼席に運ぶ2号ソロを放ったが、2打席目の空三振、4打席目の遊ゴともに150キロ超えで凡退した。
これにより、150キロ超えの通算戦績は34打数7安打、2二塁打、1本塁打、12三振、6四球の打率.206になっている。

それにしても、今季の楽天は大量得点チャンスの満塁機での成績が、かんばしくない。
アマダー凡退で当該成績は8打数0安打1打点、4三振、1併殺打、1犠飛になった。

(下記につづく)

両軍のスタメン

楽天=1番・茂木(遊)、2番・藤田(二)、3番・島内(中)、4番・ウィーラー(三)、5番・岡島(右)、6番・アマダー(指)、7番・今江(一)、8番・山下(捕)、9番・八百板(左)、先発・辛島(左投)

ソフトバンク=1番・川島(二)、2番・上林(右)、3番・柳田(中)、4番・内川(一)、5番・デスパイネ(指)、6番・松田(三)、7番・今宮(遊)、8番・明石(左)、9番・甲斐(捕)、先発・バンデンハーク(右投)

ミス続出...

攻守ともにミス連発のゲームでは、勝てるはずもなかった。

先頭打者四球を出した2回は、ボーンヘッドの守備ミスから「余計な失点」を与えている。

1死3,2塁、先発・辛島が9番・甲斐にセンター前2点タイムリーを浴びた直後のこと。
1塁走者・甲斐をうまく牽制で誘い出し、1,2塁間ランダンアウトという絶好シーンだった。

ところが、まさかの光景である。

一塁手・今江の2塁送球が高めに上ずり遊撃・茂木がジャンプして取る事態に。
甲斐は生き延びて悠々の二盗成功になった。

その直後だった。
左投手キラーの1番・川島にチェンジアップを上手くひろわれ、『余計な1点』が入ってしまったのだ。(E0-3H)

3点を追った楽天は4回8番・山下のタイムリーツーベースで1点を返すと、6回はアマダーの2号ソロ。(E2-3H)
1点差に肉薄した翌7回、さらなるチャンスが巡ってきた。

先頭の山下がピッチャー返しで出塁に成功、「攻撃の起点=無死1塁」を作るのに成功。
しかし、9番・八百板の送りバントで甲斐キャノン炸裂。
2-6-3と渡るバント失敗のゲッツーで、チャンスは一気にしぼんでしまう。

ただ、これは、、、

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