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【ほめるより〇〇〇〇する】

時代の流れもあり、最近は
叱る、怒ることが少なくなり
ほめることが増えている
のではないでしょうか。

ほめることは決して
悪いことではありません。

怒鳴り散らして不穏な空気が漂うよりかは
心理的には良い側面があります。

しかし、ほめることは上下関係を作り
支配や依存を軸にして行われています。

例えば親が子供をほめることや
職場で上司が部下をほめる等は
ある意味上下関係のもとで成り立っています。

これが良い悪いは扱いません。
親や上司は教える立場だから当然だ
といった無意味な議論は除外します。

ではほめずにどうすれば相手に受容されるのか?
それは
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・

勇気づけることです。


アドラー心理学でお馴染みの
『嫌われる勇気』です。

私も学生時代や開業初期当時は
体育会系の勢いで怒ってばかりいました。

血気盛んで若々しかったですが
相手からは距離を取られていました。

そこで改善を試みようと怒らずに
ほめることに徹するようにしました。

一時的には上手くいきましたが
どこか違和感があり
モヤモヤしていました。

ほめているけれど何かが違う。
こちらが一方的にほめるだけで
相手側は仕方なく受け入れている状態で
信頼・尊敬の関係が築けていませんでした。

まさに先輩・後輩、上司・部下といった
支配・依存関係の前提でほめているので
相手の心には全く響いていないのです。

よくよく考えてみると自分の思うように
コントロールしたいだけの強欲な
自分本位の視点で相手の背景を
視野に入れていない状況です。

リーダーシップはおろか
まともな人間関係が築けないです。

さすがにこれはマズイと危機感を感じ
色々な書籍を読みセミナーにも参加して
勇気づける概念や手法を学びました。

注意しておきたいのはどんなことでも
手法やテクニックをたくさん学んで
表面的に使ってしまえば
見透かされて何も通じません。

勉強熱心な人ほどこの罠に陥りやすいです。
私も痛いほど身に染みて実感しました。

表向きは良いように取り繕って
内心は自分の思うようにする下心が
あれば瞬間風速で終わります。


勇気づけていくには何が必要なのか?
それは信頼・尊敬の関係性と
6つの要素が欠かせないです。

お互いに信頼・尊敬の関係が築けていれば
感謝の気持ちが生まれ対等の関係になります。

6つの要素は
➀無条件
②相手側の関心で
③ありのまま共感する
④行為に対して称賛する
⑤波及効果
⑥継続性

➀無条件
 相手が何かに失敗しても肯定的に捉えられます。


②相手側の関心で
 相手の視点に立ち関心を持つことで
 上から目線でなく対等になります。


③ありのまま共感する
 同情ではなく信頼した状態で受け止められます。


④行為に対して称賛する
 人に対して称賛すると誰かと比較になりますが
 行為に対してであれば比較にならず当の本人を
 勇気づけることができます。


⑤波及効果
 その人の成長や過程に焦点を当てるので
 自立心と責任感が生まれます。


⑥継続性
 さらに向上しようとする意欲が湧きます。


体育会系の指導方法が通じた時代は
怒る、叱るとセットでほめることも
あったと思います。

一部の体罰等がクローズアップされると
最近の傾向としては時代錯誤で一蹴され
敵視されがちです。

私は体罰を称賛しているのではなく
相互の信頼・尊敬関係が愛を持って
通じ合っているかではないかと。

本質としてはどちらが良い悪いではなく
信頼・尊敬のベースがあってこそ
ほめる・勇気づけるが成り立ちます。

相手をコントロールしようとか
上下関係や権力で服従させるといった
自分本位になるのが良くないのであって
愛の絆で結ばれていればお互いに自然と
ほめる・勇気づけするでしょう。

支配や依存をしている段階で
相手を変えようと働きかけています。

他者、社会、環境を変えるのではなく
自分が変わって影響力を与える動きを
取っていけば魅力が増していきます。

結果相手側から近づいてくれます。
自分に期待して相手は尊重します。


自分で自分を満たすことができれば
相手に承認欲求をすることなく
勇気づけができるようになります。

自分の現状をありのまま受け入れましょう。
特に嫌い・悪いといったネガティブ感情を
感じたときこそ取り込むチャンスです。

アドラーも劣等感は健全なことであり
努力と成長のエネルギー源になると
言ってます。

苦手な物事や嫌いと感じている人に
出会ったときこそ試されます。

対立ではなく統合してつながりで
捉えるのが勇気づけの一歩となるのです。


毎日の中で何か一つでもほめるより
勇気づけしてみてはいかがでしょうか。

親子・夫婦関係、職場等で
実践できる機会はたくさんあります。

日々の言動・行動を振り返る必要がありそうです。

皆様にとって勇気づけが増えていきますように。

今日も読んでくださってありがとうございます。




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