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【ゆとりを持とう】

今日は『ゆとりを持とう』
についてお伝えしていきます。

「ゆとり」と聞くと
どういう印象を抱きますか?

ゆとり教育
のんびりしすぎている
必死に仕事をしていない等

マイナスのイメージを
思い浮かべるかもしれません。

特に一部企業・公務員の間で
ゆとりを持つなんて言語道断だ。

のんきに構えている暇があれば
すぐに取りかかりなさい。

このようにキツイ言葉を浴びせられるか
同調圧力で追い詰められるかでしょう。

果たしてゆとりを持つことは
悪いことなのでしょうか?

ゆとりに関して松下幸之助氏が
「ダム経営」で語っています。

以下ご本人の講演から
一部引用させて頂きます。

水を流れるままに流して
水の効用をムダにするのは
まことにもったいないことであるのみならず
そこからたくさんの被害が起こってくる。

それでところどころに
ダムをつくりまして
水の流れの調整を図る。

天から受けた水は一滴もムダにしないように
やろうというので、今日、各所にダムをつくって
水の効用を経済的に生かしているわけでございます。
これはもうすでに皆さんよくご存じのとおりでございます。
われわれのにもそういうようなダムというものが
必要ではないかということであります。
私の言うダム経営というものは
最初から一割は余分に設備を
常にしておかないといかん
それは社会的事変に対するところの
企業者の責任であるという自覚であります。

その自覚において
普通の需要を正確に設定いたしまして
変事に備えるために
一割の設備増強をやっておく。
これは意識の上にある。
これが私はダム経営やと思うんですでありますから
少々の変動があったり、需要の喚起がありましても
そのために品物が足りなくなったり
値段が上がったりすることはありません。
非常に極端にいいますと
無責任な経営とこういうように思います。
したがって、売れないときには
非常に値を安くして競争する。過当競争する。
まあこれぐらい拡張したらいいだろう
ということで拡張したが、もっと要るときには
値段がやっぱり上がるということになります。

これは設備だけでありません。
資金の面におきましても
私はそういうことがいえると思うんです。
資金の上にもお互い資金のダムを
つくらないといかんのです。
そこに入れておかないといかん。

必要に応じて資金を使う。
 要らんときにはダムで余らせておく。
こういうことをやっぱり
やらなくてはならんと思います。
そうでないと安定経営というものが
生まれてこないと思います。
関西経済同友会セミナー(1965年)より 一部引用

当時松下幸之助氏の経営セミナーに
参加していた稲盛和夫氏がこれに
感銘を受けて京セラを
成長させていくことになりました。


松下幸之助氏の真意としては
どんな状況下に置かれても
資金、設備、人財に余裕を持たせ
安定して世の中に価値を構築して提供する。

すなわち、ゆとりを持つことは
あらゆることを認識して焦らず
落ち着いた平常心で取り組むことです。

早く結果を出したいがために
少々インチキをしてみたり
誤魔化して手を抜いたりすることは
ゆとりではありません。

心に余裕を持った上で
やるべきことは全力で遂行する。

仕事を遊びのように
無我夢中で楽しく取り組むことが
理想的かもしれません。


ゆとりを持つためには

1:認識すること

2:焦らないこと

3:長期的な視点で思考する


1:認識すること
  
自分で選択していると捉えることです。

  人生は楽しい、面白い、ゆとりがあると
  認識さえすればそうなります。

  逆も然りです。
  人生は悲しい、つまらない、忙しいと
  認識すればそうなる行動を取ります。

2:焦らないこと
  すぐに結果を出そうとして
  上手い話しに飛びつかないことです。

  朝寝坊して遅刻することが分かっていても
  焦ったところで遅刻に変わりはありません。

  普段から焦らないように
  対策を練っておくことです。

3:長期的な視点で思考する
  今すぐではなく10年以上あるいは
  死を直前にした状態から逆算して
  考えると本当に大切なことが見えてきます。

  目先の利益を得ようとするのではなく
  複利で継続することを視野に入れておきます。


ゆとりに関して様々な角度から
思索してきました。

深く考えることも重要でありますが
自分は幸せである(ハッピーなんだ)と
心の底から感じて認識さえすれば
ゆとりは自然と生まれてくるものです。

バランスよく人生楽しみましょう。

今日も読んでくださって
ありがとうございます。

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