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【エンジニア対談!Vol.1】多言語翻訳ツール「shutto翻訳」開発メンバーが語る、eAだからできる開発

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イー・エージェンシー(以下、eA)採用担当の太田です!eAでは、Webサイトを多言語で翻訳できるプロダクト「shutto翻訳」を開発、販売しています。今回はそんなshutto翻訳の開発にかかわる、滝口さんと川手さんのお二人にお話のお時間をいただきました。日頃の開発で意識していること、挑戦したいことについてお聞きしました!

対談はZoomで行いました!広報・採用メンバーも参加させていただきました

導入の手軽さや操作性に評価のあるshutto翻訳。サービスを提供するサポート側にとっても使いやすくしたい


ー自社プロダクトの開発部門は、エンジニアと、お客様からの問い合わせ対応などフロント部分を担当しているサービスアドバイザー(以下、SA)に分かれています。SAメンバーから、「お客様からこういう問い合わせがきている」など質問をいただくと思うのですが、お二人の役割はどのように分担されていますか?

川手:アプリ領域とインフラ領域以外は特に具体的には分けていなくて、滝口さんと2人でお互いの現在のタスクなど考えながら臨機応変に担当を決めていますね。

滝口:そうですね。前回同じような案件の対応をした方が担当することもありますが、その時々の業務の状況を考えながら「じゃあ、これはこっちでやるよ」といった感じですね。

日頃からやりとりするお二人。対談時も「いつも通り」な、慣れた雰囲気でした

ー互いのタスクが見えていて割り振りできているのはミニマムチームでの開発だからこそかもしれません。shutto翻訳の開発にはRubyやNode.jsをメインに使っていますよね?

川手:そうですね、2020年に入社してからメインは変わりないです。

ーどこか変えていきたいところはありますか?

川手:開発言語などは年数が経つにつれてどうしても古くなってしまうので、都度アップデートはしていきたいですね。

滝口:そうですね。言語やFW(フレームワーク)もそうですが、ほかは業務効率化でしょうか。契約プランや契約期間について、変更依頼が時々あります。月1くらいかな、そこまで頻度は無いものの定期的にはあるので、データベースを修正するのではなく、日頃お客様とやりとりしているSAメンバーが、管理画面から直接操作できるといいな、と思っています。

ー何か具体的な構想はありますか?

滝口:SAメンバーが使用する管理画面では、ユーザーであるお客様ごとの設定を見ることができます。そこに明細を修正できる画面も設けて、管理画面を開いたときにそのまま修正できる、とかですかね。具体的にタグをいれてどうこう、というより設定画面をまるごと追加するイメージです。
工数的にだいたい3、4日くらいかかる感じでしょうか、大工事にはならないと思いますね。着手できてないけど・・

川手:お客様が実際に使う部分や機能のアップデートに注力するためにも、私も業務の効率化をすることは大事だなと思います。エンジニアメンバーとのミーティングでも「ここの機能をこう直すと良いなと思う」というやりとりをしています。改善していく内容を表にまとめてメンバーと共有もしているので、少しずつ取り組んでいきたいですね。

ー「これがあると絶対良いけど、こっちの作業が先に必要」ということ、どんなお仕事でもありますよね。お二人の日々の大変さ、とても伝わりました・・!

チームで様々な意見を取り入れながら開発していくのは楽しい


ー機能の追加や開発で意識していることはありますか?

滝口:shutto翻訳は他の翻訳ツールと比べて、導入の手軽さや本番でどう表示されるのか見ながら編集できる操作性に評価をいただいていますが、システムの中は結構複雑なんです。一見簡単に思える機能も様々なコードが使われていたり色々なところで連携されていたりして、コアな部分を修正する時は他の部分への影響を考える必要があります。

ーなるほど。機能追加や修正も慎重にやる必要がありますね

滝口:そうですね。エンジニアとして考えるところはたくさんありますが、ひとつのプロダクトを育てていくことができる、というのは楽しいですね。先日お客様のサイトにユーザーがアクセスした数をカウントする機能を追加したのですが、どう作るか考えて、入れた後は連携する部分への影響など、トライアンドエラーを繰り返して、開発には結構時間もかかりました。ただお客様の要望を叶えることができて無事に機能が動いていると、苦労した分やりがいも感じます。

タグを「シュッ」と入れるだけで手軽に導入できるshutto翻訳。
導入しやすさなど「お客様満足度」の生の声もSAメンバーから共有いただくそうです


川手:お客様からお問い合わせがあった時など、お客様のサイトの中を見て調査するのですが、お客様ごとにサイトの作りが異なり、実際にshutto翻訳がどのように使われているのかがわかります。機能追加の開発をする時も「このお客様はこういう使い方をしていたな、こう作ったらこのお客様には使いにくくなってしまうな」など、実際にご利用いただいているところを想定しながら開発しています。

お客様のことを考えて開発をする。まさにeAの信条「おもてなしを科学する」ですね

ーユーザーにとって使いやすいように、というのはリリースの時から大切にしていることですね。リリースから6年以上経って、現在開発にかかわるメンバーが同じ意識で開発を続けられているのはすごいと思います

川手:そうですね。負荷を軽減するなどの課題もありますが、フロント部分など含めて、お客様が直接使う面は、開発していても楽しいです。先日、プロ翻訳の開発で大規模な修正がありました。プロ翻訳画面そのものを新しく作ったのですが、SAメンバーやエンジニアメンバーなど、複数のメンバーとデザインや操作のわかりやすさについて意見交換しました。まずはメインの担当である自分が案を考えて、その案を人に見てもらうと新しい意見が出てきます。様々な意見を取り入れながら、「より良い物」を開発していく工程が、とても楽しかったです。

ー使いやすさの他に、心がけていることはありますか?

滝口:お客様からのご依頼に対して、「できません」というゼロ回答にならないことは意識していますね。調査して仕様的にできないとわかっていても、「こういうやり方ではどうですか?」という代替案を必ず出すようにしています。

川手:私もお客様が触れる部分の改修は、必ず使う人の目線で行うようにしていますね。ニーズに応えることはもちろん、要件を満たしたうえでどう使ってもらえるかを常に考えています。社内だと、SAメンバーとやりとりする際にエンジニア目線になりすぎないことでしょうか。最近はGA 4(Google Analytics4)の対応について話すことが多いのですが、ヘルプページの修正にあたってGTM(​​Google Tag Manager)の使い方などについて説明することがありました。その時は、ただ頭で思い浮かんでいる言葉をそのまま言うのではなく、わかりやすい言葉を使い、シンプルな文章で話すように意識しています。

ー技術職ではないメンバーに対して、開発用語に偏らないように仕様や技術について説明するのも「おもてなしを科学する」のひとつだと思います

川手:話していて相手の反応から、今のはちょっと伝わりにくいかな?と感じる時もあるので、「今の説明で大丈夫ですか?」とその場で確認して、あやふやにはしないようにしていますね。

自社プロダクトとして「正解」がない大変さと楽しさ


ーリリースから6年経ち、現在は大手のお客様からのお問い合わせも増えているとお聞きしました。エンジニアとして、どのような魅力がお客様の反応に繋がったとお考えですか?

川手:アクセスがあったページや翻訳結果が自動で登録される「自動登録機能」や、海外検索エンジンやSEOなど独自ドメインで海外対応ができる点でしょうか。

滝口:そうですね。リーズナブルかつ契約プランが複数ある点もそうですが、やはりタグ設置のみという導入の容易さは魅力だと思っています。プロの翻訳家にも依頼できる点や、翻訳表示するコンテンツを編集できたり、誰かが専任をしなくても誰にでも操作できる点も満足度に繋がっていると思います。海外対応もできて、とにかく手間がかからないというところが大きなポイントだと思います。

ー自社プロダクトの開発は、海外対応などの時流に沿うことや他社サービスとの差別化など、「正解の形」がない分、試行錯誤していく大変さがあると思いますが、取り組むうえで大切なことはなんでしょうか?

滝口:自分にとって便利だと感じることとお客様にとって必要なことは違うので、お客様のニーズをきちんと知ることがまずは1番ですよね。

川手:そうですね。SAメンバーから私たちエンジニアにお客様からの依頼などを共有してもらう時も、不明瞭にすることなく「こういうことですか?」と必ず確認しています。お客様は「Aがほしい」と言っているけれど、本当に必要なことは何なのか、問い合わせの本質を知ることで本当に必要なものがわかると思います。そこで独断になってもいけないので、チームの意見を聞くことも意識しています。

滝口:要望に応えることは誰でもできるというか、ただ求められていることに応じるだけでなく、「こちらの方が手軽」とか、いかにプラスアルファを出せるかで企業としての力が試されると思っています。


求められていることにプラスアルファの提案をいかに出せるかで企業の力が試される。
滝口さんのお話、胸にグッときました

ープラスアルファの提案をしていくためにはアイディアも必要だと思いますが、どう収集するのでしょう?

滝口:eAは福利厚生で講習などの費用を負担してくれたり、外部研修に参加しやすいです。私もAWS(Amazon Web Services)関連で丸2日くらいの講座を受講しました。業務で使っていることについて知識を深めたいと考えて、みんな自力で見つけてきているんじゃないかな。エンジニアの雑談会があるんですが、「こんなプログラムがある」といった共有をし合うこともありますね。shutto翻訳はAWSのサービスを幅広く使用しているので、開発実務の中でも様々な技術に触れることができています。

川手:別のプロダクトの担当メンバーですけど、オンライン講座を受講している人もいますよね。情報収集や勉強ももちろんしますが、ひとりのユーザーとしてサービスを使う経験も活きていると思います。Webサイトやアプリを使っている時に「ここの操作は不便だな」など、日頃から考えています。

ー勉強や研修以外に、実生活で使うものからもキャッチしているんですね!

川手:そうですね。「こういうの前に見たことあるな」など、日常生活の中で使って感じていることが、開発にも繋がっていますね。


日常で気になることが開発に活きる。開発者としての高い責任感や意識を感じます


滝口:あと、複数人の目が入っていることがやはり大切だと思います。新しい機能や表示などはまずエンジニア内で共有して、SAメンバーにも共有します。リリースからshutto翻訳に携わっている、デザイナーの原田さんにも見てもらうことがありますね。色々な役割の人の目を通すことで様々な意見が出て、よりわかりやすく使いやすいプロダクトになっていくと思います。

ーリリース時は、画像内の文字をAIで認識して、文字部分を背景色で塗りつぶし、自動で翻訳される文字を上に載せて画像化する、という案もあったようです。今後こういう機能があったらいいな、と思うものありますか?

川手:画像の自動翻訳はやってみたいですね!画像内の文字をAI認識するのは自分たちでイチから作らなくてもAWSやGoogleに機能自体はあります。ただデザインされているテイストを維持して日本語を英語に変えるのは難しそうですが、チャレンジしてみたいです。

滝口:すでに対応予定のものにはなるのですが、各言語の翻訳精度を向上させるための施策を具体的に検討しています。これもSAメンバーにお客様からのフィードバックを共有してもらって生まれる施策です。きっかけをもらって調べて、すぐに実行に移せるのはミニマムチームだからできる利点だなと感じています。

開発メンバーとeAでの開発だからできること


ーお二人はご入社のタイミングも1年違いくらいですが、日頃からやりとりはあるのでしょうか?

滝口:Slack以外でも毎日15分程の朝会を行っているので、日々やりとりしています。

ーなるほど!その会は何名くらい参加されているんですか?

滝口:shutto翻訳を担当しているエンジニアメンバーなので、大体5、6人でしょうか。副部長と、アプリ開発担当のメンバーと、インフラ担当のメンバーですね。サービスアドバイザー(以下、SA)のメンバーとも週1でミーティングを行っています。

ー開発メンバーとは別で、SAメンバーとのミーティングがあるんですね

滝口:そうですね、あとshutto翻訳の開発者である草野さんもエンジニアのミーティングに出てくれています。

shutto翻訳開発時のエンジニア草野さんと、UI/UXデザイナー原田さん。
現開発メンバーもよく相談するようです。


ーお二人から見て、他の開発メンバーはどんな方ですか?

滝口:自発的ですかね。改善課題などは、自発的に動くことが多いと思います。

川手:最近だと、開発側の管理画面上で顧客情報の絞り込み検索機能を更新するのを私の方で提案したのですが、現在進行で対応していますね。

滝口:そうですね。リソースの問題もあって頻繁には難しいですが「あった方が正しく使える」機能などは、指示待ちしないというか、空いているメンバーが「やってみました」や、「時間があるのでこれやります」と進んで対応していますね。

新しい意見を聞く、独断にならない、など「チーム」が自然と意識されているお話が印象的でした

川手:eAは役職や在籍年数に限らず、発言しやすい環境です。理不尽な指示は無く、何かある時は役職者の方々も必ず理由を説明してくれますし、風通しも良いと感じています。

滝口:朝会のほかにもエンジニアの雑談会やSAメンバーも含めた部の全体会があって、リモート下でもコミュニケーションを取る機会は結構ありますよね。

川手:shutto翻訳の開発者である草野さんにも「ここの機能について教えてください」と時間を取ってもらうことがありますが、自分からメンバーを巻き込みながら時間を作って、質問をする必要はあると思います。機会を作って発案し、周りの意見を取り入れて開発していくことで、エンジニアとしてのスキルアップにも繋がっていると感じます。

ー「自分から聞きにいく姿勢」は開発に限らずどの業務でも大切なことだと思います。年齢や立場、経験年数にかかわらずフランクにやりとりできるeAだからできることであり、自身やチームの成長のために必要なことですね

川手:そうですね。言葉にすると簡単な説明になっちゃいますけど、チームメンバーの人柄や風通しの良さといった文化は、プロダクトの開発にも繋がっていると思います。

こちらからの質問に終始「うん、うん」と頷きながら聞いていただき、
お二人の温かいお人柄、伝わりました!お忙しい中ありがとうございました!

インタビューを終えて

滝口さんと川手さんにお話をしていただきました!
shutto翻訳は、導入の簡単さと操作性に高い評価をいただいています。リリース当初からのユーザーを大切にする意識と、様々な経験を持つメンバーが主体的に発案し、互いの意見に耳を傾けながら開発できるeAの文化だからこそ、生まれ育っていくプロダクトだと感じました。
滝口さん、川手さん、ありがとうございました!

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