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月夜のうさぎ    詩

月にはすすきがつき物だ。
月にはうさぎがつき物だ。
そしてつくもちには重い杵が必要だ。
ついたもちは粘って粘ってちぎって
丸める。
冷たい風に吹かれて、冷えたもちができあがる。
大変な作業にくたびれ果てたうさぎは
月に住んでいる生き物。
月、すすき、うさぎ この三種の光景に人々は大変喜ぶ。
夜風の吹く中、すすきはゆれ、うさぎは、はんてんを着た。
月の世界もつんと月光が届き人々は
そそくさと家の中に入っていった。
もちを食べて入っていった。

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