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しくじり社長の旅館奮闘記 Vol.38

倒産寸前を何度も繰り返し、しくじりだらけの人生を少しでも教訓として役立てられたらと思いまして、私が学んだことを配信していきます。皆様のお役に立てたら幸いです!


【企業文化を作るために】

私はコロナ禍が明けて、再度企業文化を作っていくことに力を入れています。それは、企業として安定的な経営をしていきたいからですし、これにより組織の成長と共に採用力を上げることにもなります。

経営のしくじりを繰り返してきた身としては、スタッフに安心して働ける場、そして希望が持てる場を作りたいと願ってきました。その意味で、企業文化をもう一度作り直すということは、次の時代を乗り切るための筋トレをするようなものだと思っています。

コロナ禍が明けたからといって先を急ぐことよりも、自分たちの体力をしっかりつけておかねばと思います。

その意味で、企業文化をどう作っていくかですが、私が学生時代から通して組織のあり方として目指してきたものは、一部のスーパースターで勝つのではなく、不揃いのメンバーでも、力を合わせることで強い力になる組織にすることでした。

その為に、まず価値観をそろえていくことが命題だと思っています。それには、

  1.  採用する時からそういう組織に共感する人を雇うこと

  2.  入社当初から弊社の価値観を伝えていくこと

  3.  弊社の価値観を伝えられる人を増やすこと

だと思っています。その仕組みづくりとして、新入社員研修や入社2年目、3年目研修などで、繰り返し価値観を伝えたり、ワークなどで実感してもらっています。ただ、これをこれからは、私が教えるのではなく、リーダーたちが教えていく側になってもらおうと思います。その為のアシスタント制度やトレーナーになる仕組みを構築していきます。また、日々の中でハガキを書いたり掃除をしたり、毎日実践できるものに取り組んでいます。

はじめは、小さなことからかもしれませんが、コツコツと続けていくことで徐々に大きな流れになっていくと確信しています。弊社の価値観を伝えられる人が増えていけばそれが文化となり、一度流れができてしまえば、私が教えなくても自然と入社したスタッフは学んでいきます。

それに加えて、人に教えるという行動が一番それをやる人になることだと思っています。禁煙を勧めている人がタバコを吸いづらいように、会社の価値観を教えている人は会社の価値観を守ろうとするものです。

「箸よく盤水を回す」という言葉があります。これは箸一本でたらいの水を回しても箸しか回りません。ところが、その箸を根気よく回し続けていくと、周囲の水が少しずつ回るようになり、さらにあきらめずに回し続けると、力を入れなくても流れができてきます。その例えで、あきらめずにやり続けることで、流れができるというもので、企業文化も経営も同じだと思っています。

私は流れができる前にあきらめてしまったり、すぐに結果を求めて、一つやっては違うこと、一つやっては違うことと、的が絞れない経営をしてきました。それでは人はついて来ないし、ぶれない信念でやり続けるから、流れができてくるのだということを学びました。コロナ禍が明けて、もう一度基本に立ち返って、皆が認め合い、助け合い、学び合う、そういう組織を作っていきたいと思います。


「信念をもって流れができるまで続けること」



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