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『クリスマス期間はいつからいつまで?イタリア編』

今年も残すところあと3週間ほどですが、伝統的なお正月準備が少なくなる中、それでも毎年12月13日の『事始め』には、京都の様子がニュース番組で取り上げられ、その映像から年末と感じる人も多いと思います。
また、年賀状、大掃除、お正月飾り、新年を迎えるまでにたくさんの準備があり、年が明けて『松の内』まで約1か月間が日本のお正月です。

イタリアでは、日本と異なりワイワイにぎやかなのが大晦日から元旦にかけてのカウントダウン、カトリックが多いので『クリスマス』が家族、親戚と過ごす大切な日とされています。敬虔なカトリックはミサに参列しますが、家庭では厳かな雰囲気よりもご馳走をたくさん食べる『耐久レース』のような期間です。イタリア人と暮らすには、『頑強な胃袋』を持ち合わせていること、ノンストップのおしゃべりに付き合える『寛容さと体力』がキーワードかもしれません。

さて、12月8日が祭日のイタリア、この日は、聖母マリアが天使からキリストを身ごもっていると告げられた日とされ、『イマッコラータ・コンチェツィオーネ(IT語 Immacolata Concezione)』と呼ばれています。イタリアでは、この日からクリスマス期間がスタートし、ローマカトリックの総本山『ヴァチカン』では、ローマ教皇によるミサが行われ、各家庭でもクリスマスツリーに飾り付けをします。

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近年ではハローウインが終わると、イルミネーションやクリスマスデコレーション、大きなツリーなどが設置され、クリスマス商戦が始まりますが、実はこの日に準備を始めるのが一般的です。クリスマスツリーはもちろんですが、この期間にイタリアへお越しになった人は目にしたことがあるキリスト誕生のシーンを再現した『プレゼーぺ(IT語: Presepe)』も飾られます。教会など広いスペースでは比較的大きな再現シーンですが、小さなお子さんがいる家庭などでは、ミニチュア版の『プレゼーぺ』を手作りすることも多いです。

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そして、12月24日にクリスマスイブ、25日にクリスマスを迎え、1月6日『エピファニーア(IT語: Epifania)』クリスマス飾りを仕舞う日とこちらも実は日本のお正月期間同様、約1か月がクリスマス期間なのです。正しくは、12月25日にキリストの誕生、そこから降誕を祝う期間とされ、それが終わるのが1月6日です。この日にイタリアの子どもたちは、『いい子にしていると、お菓子がもらえる』ので、1年間がんばって過ごすのでしょうか。
日本と違い、お年玉の習慣がないので、大人にとっては少しお財布に優しいかもしれません。

日本もイタリアも約1か月のお正月、クリスマス期間、大人たちは目が回るほど忙しいかもしれませんが、愛おしいひとと囲む食卓を大切にするのはどこか似ているかもしれません。

https://note.com/e_ponte/m/mddbf1d17dfff


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