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夢枕獏『仰天・俳句噺』
この記事は、日本俳句教育研究会のJUGEMブログ(2022.08.27 Saturday)に掲載された内容を転載しています。by 事務局長・八塚秀美
参照元:http://info.e-nhkk.net/
全く文字通り「仰天」した作品でした。夢枕獏さんが、リンパがんのステージIIIと診断され、闘病のため、ほとんどの連載がお休みになったことをきっかけに書いたエッセイなのですが、とにかく自由に、思うままに書かれたエッセイで、大笑いしながら読み進めました。一つの話題がどんどん広がっていって、想定していた話は次回に持ち越し、なんてのも度々で(笑)それも含めて、夢枕獏さんの頭の中を覗いているようで、まさに抱腹絶倒の濃厚な一冊でした。
文筆家たるもの、どのような現象であれ、それを楽しむ余裕というか、意地というか、遊ぼうという心意気が必要であるのは言を俟ちません。これまで以上に、楽しく、狂ったように踊りまくらねばなりません。
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そんな中、話題の中心となるのが、獏さんが長年秘かに続けていたという俳句についてです。縄文の神が宿ると季語になるとか、縄文の神と交信する17音の物語が俳句であるとか、俳句は季語の背後の物語であるとか、大胆ながらも、示唆に富む説が丁寧に展開されていて、興味深い読書体験でした。
実は、個人的に夢枕獏さんは初読みで、いまだに小説を手にとったことがありません。これはぜひ読まねばならない! と思いつつ……、いろんなジャンルがありそうなので、どれをにしようか悩みはじめたところです。
以下、連載が始まった当時、この書籍について触れている『夏井いつき俳句チャンネル』の「【正人が大ファン】夢枕獏さんを紹介します」のリンクです! ご参考までに~!
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