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地元の花火のために、なんらかのアクションを起こしたいと思った夜

2022年10月1日、大好きな地元・埼玉県鴻巣市の花火大会が4年ぶりに復活!!
オープニングはポケモンGOのドローンが、エンディングでは音楽に合わせた300連発のスターマイン「鳳凰乱舞(おおとりらんぶ)」が夜空を彩りました。

4年ぶりの開催に、市民の期待は増幅

2018年の開催後、翌年は台風で中止。
以降は新型コロナウィルスが流行し、今年は4年ぶりの開催となりました。

今年も花火大会の中止を決断するところが沢山あった中、開催・中止、どちらを選ぶにもとても大きな決断だったと思います。

鴻巣市商工会青年部が指揮をとり、約15,000発の花火を打ち上げる『こうのす花火大会』は、多くの市民が地元を誇れる、唯一といっても良い一大イベントです。…にも関わらず、鴻巣市や鴻巣観光協会などからの支援は薄い。

今回はじめて当日の運営ボランティアに参加したことで、そういった支援の必要性や、手づくり運営の大変さを目の当たりにしました。

サブ会場は東京ドーム18個分

観覧できる会場は全部で3カ所あり、私が今回配置された吉見会場は、その広さ、なんと83.3ヘクタール(東京ドーム約18個分)。

例年約60万人もの人が訪れるらしいけど、それほどの規模のイベントをたった40人程度の青年部員が本業の合間に創り上げるものだから、花火大会直前の部員たちの睡眠時間は2〜3時間。
さらには青年部も花火に出資しているので、無償どころかむしろ…(察して!

それでも花火をつづける理由

そんな状況下でも花火大会の開催を続けようと思う源は何なのか質問してみたら
「市民のみなさんが待ってるんで。」
と、一言。


え、それだけ???


青年部のみなさんが花火大会を続ける理由は「市民に喜んでもらうため」という、たったひとつの想いから。歴代青年部への恩義などは間違いなくあるにせよ、きっとそれだけの理由なら、早々にこの事業はなくなっていたはずです。

青年部員の中には、もしかすると嫌々とか仕方なくやっている方もいるのかもしれないし、花火大会の開催も賛否があるのかもしれません。
そもそも来年のこうのす花火大会が開催される保証はどこにもありません。

だって、彼らもボランティアだから。

でも、もし今後もこうのす花火大会が続くのなら、それは本当の意味で持続可能でなければ意味がないはずで、毎年青年部員だけに負担が強いられている状況のままで、本当に良いのでしょうか。

青年部のみなさんは鴻巣市の振興や発展のために花火大会を開催してくれているのに、すでに彼らの本業に侵食している。

こうのす花火大会の継続を望むなら、まずそうした現実を知り、私たち市民も一緒に向き合うべきではと思うのです。

想像をはるかに超えていた、運営の現実

とはいえ、一歩(実際には爪の先レベルで)足を踏み入れたら、その大変さは想像をはるかに超えていました。

まずは、とにかく広い3か所の会場整備。
前述しただだっ広い敷地には無数の杭や、至る所に目印が。
雨が降れば部員総出でスポンジを持って吸水などのメンテナンスをすることもあるし、雑草もすぐに伸びてしまう。
…そう考えると、9割が雨予報だったこれまでのこうのす花火大会は、コロナ禍とはまた別のご苦労があったのだと思います。

そして、当日の運営。
ボランティアや警備員はいても、現場で指揮をとれるのは青年部員。単純に部員40名を3会場に割り振ったとしても、1会場に10人ちょっとの部員しか配置できません。言わずもがな、実際はそんなに簡単な話ではないので、東京ドーム18個分のサブ会場にいた青年部員は数名でした。

この規模のイベントをあの人数で毎年まわしていたのだと思うと、本当に、ヒトの能力を超えているとしか思えません。
(私は一日でMPゼロになりました)

しかもここに書いたことは私が見聞きしただけのほんの一部の出来事にすぎず、実際のご苦労は計り知れません。
あらためて、頭の下がる思いでした。

今回、ほんの少しですがボランティアに携わってみて初めて、数年前の青年部のブログに書かれていた(と思われる)「開催できるかどうか、毎年ギリギリの状況」という意味を理解できた気がしました。

ちなみに運営ボランティアの終了時刻は19時。そのあとは1時間弱フィナーレまで花火を鑑賞させていただきましたが、青年部はというと、収受した料金の集計や当日中の片付けをするため、日付けが変わっても帰れません。

むしろ、益々いそがしそう。

花火やドローン、観れたのかな…。

翌日の清掃活動にて

翌朝のゴミ拾いは、朝7時集合。
私たちが現地に到着したころには、既に青年部のみなさんはブルーシートや椅子の撤去など、せわしなく稼働されていました。

え……
みんな、きのう寝た???


多分ほぼ寝てないです。
気になったけど確認はせず、そっとゴミ拾いを開始しました。

前回は長女との散歩ついででしたが、今回は長男・次男も行くことに。
…念のため彼らに参加理由を聞いてみると「お金が落ちているかもしれないから」という不純な動機でした。

どんな理由であれ体験することが大事ですよね。(…合ってます?)

…たった2時間弱でしたが、本気のゴミ拾いで腕も足もパンパンに。やむなく退散しました。

次のステップは…ご意見求む

いち市民の私に商工会員や青年部員の人数を増やすことはできないし、莫大な協賛金を出せる経済力は皆無だけど、だからといってこのままで良いとはどうしても思えません。

だから市民としてできることの一歩目は、ボランティアに参加することでした。参加することで分かったことや感じたことをまとめたこの記事は、二歩目のアクション。

じゃぁ、次にできることは何だろう…

まだ見つかっていないけど、もしこの記事を読んで

  • 何ができるか一緒に考えたい

  • アクションを起こしたい

  • 「こうのす花火大会」を続けて欲しい

と思った方は、ぜひその想いを、気軽にコメントやDMでお寄せください。『続けて欲しい』と願う気持ちは、それだけで力になります。

市民にできることなんてたかが知れているけど、でもきっと何かあるはず。

「こんな方法があるよ」など、花火大会に限らず地方活性事例の知見をお持ちの方は、ぜひアドバイスいただけると嬉しいです。


最後までお読みいただきありがとうございました。
来年のこうのす花火大会も、無事に開催されることを願って。

<Thumbnail image by:Y.Noda>


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