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コミュ力を求めて今までやった事


僕はコミュ力が課題

僕は幼い頃からコミュ力の低さに困っていました。
人の気持ちを理解する能力に乏しく嫌われやすく度々衝突していたのです。
自主的に考える能力があれば他人を配慮し衝突を割ける事ができたかもしれませんが、どうも僕は他人を理解する能力が不足していると感じていました。

それが何故なのか分からなかったのです。

それから何年も経過した最近になって有ることがキッカケで原因が分かった気がしました。
「ゴーレム効果」という心理効果に支配されていたのです。
この効果は親や上司など目上の立場にある人間が高い効果を発揮できます。

経緯はこうです。
親は時間に追われやるべき事が多く時間も余裕もありませんでした。
故に子が思い通りにならないと親は分かっていても、最初の数回しか許容できず、大きい声を出すようになり、慢性的に怒るようになりました。
そこに親の理性や法則が明確にあり説明が適切に行われれば対処も出来るかもしれないのですが、幼子の理解能力が及ぶはずがなく、子は怒られて嫌な思いをした事だけを学習してしまうのです。
故に子は自主的に行った行動が怒られる原因になるかもしれないと考え、子は怒られる要因を最低限にするため言われた事しかしなく成るのではないでしょうか。
そして真面目な性格になり、臨機応変に現場で判断ができなくなるのでした。

今の僕は親の教育が原因でこうなってしまったのかもしれない。そう思いました。
しかし親を責めても仕方ないし自力で解決せねばなりません。
どうにか努力する必要があります。

コミュ力を磨きたい

コミュ力は公私共に重要です。
円滑な人間関係は豊かな人脈を招きます。人脈は人生の質に影響するのです。
仕事なら案件理解や提案が有利になります。
つまりコミュ力が上がれば収入も上がる流れになるでしょう。

コミュ力は人に会わないと磨けません。
ダイアモンドがダイアモンドでしか磨けないように、人は人でしか磨けないのです。
しかし仕事だけではいつもの限られた人にしか会えませんでした。
とにかく他の人と会う機会創出をしなければならないと思いました。

本音は行動という考え方があります。
例えば、口先で痩せたいと唱えても、運動なり食事制限なり行動が伴わないと成果は出ないからです。
コミュ力を磨きたいのが本音なら、行動を起こすべきでしょう。
そこで思いつく限り行動を起こす事にしました。

しかし手段も手順も分からなかったのです。
こういう時は情報収集が必要だと考えました。
そこで習得済みの先人に教わろうと思いました。

僕は当時勤めていた会社の社員4人、友達1人に事情を説明して協力を求めました。
個人事業主のO、賢い社員Kと、モテモテの社員Hと、中小企業社長のU、笑顔の社員Yです。
ありがたい事に5人とも話に応じてくれました。
コミュ力向上が目的でしたが、何故か婚活したいのだろうと思われてしまいました。意図がブレているものの、ここで断ると次の機会が無くなるので挑戦する事にしました。

行動開始

個人事業主のOは街コンへ一緒に行こうと誘ってくれました。
参加してみたところ、必ずといって良いほど営業タイプの人が同席してました。ほぼ営業マンです。
その営業マンの人が有利すぎて叶いません。
いつも話題の中心となり、僕が話題を出しても元の話題に戻され、営業マンの人の話に相槌する事しかできませんでした。話が落ち着いたタイミングで僕が話題を提供すると被せてきて営業マンの話題に利用されてしまうのでした。
そして一期一会で終わり、特にアプローチできずに次の機会も作れず、社交辞令的に連絡先を交換しても勿論連絡が来ることはありませんでした。

賢い社員Kは合コンを企画してくれました。
元々話下手な僕は特に何もアプローチできず、連絡先交換にさえ進展せずに終わってしまいました。
時間やお金を割いて集まってくれた皆に申し訳ない気持ちでした。

モテモテの社員Hは友達を呼んで練習をさせてくれました。
その友達はフリーランスのカメラマンで、主に食べ物を撮っている女性でした。
僕もカメラを持って居るので、カメラについて色々話してその場は終わりました。
社員Hはその話の様子を見て助言をくれました。
「人に興味を持って居るような話題を出せ。カメラの話を掘り下げるな」
確かに僕はレンズや機材の話をしていました。人の生活や嗜好について問わなかったのです。
友人の女性は練習の付き合いだと事前に知っていたので、そのつもりで話してくれていたが、また話したいという感じを持ってくれませんでした。当然です。

中小企業社長のUはお茶会を紹介してくれました。
主に男性が集まり参加者は殆ど初参加でした。
初対面で無難な自己紹介を行い、たわいもない話から情報交換を行う場でした。
ここでも営業タイプの人が現れ、コミュ力スキルを磨く事は叶いませんでした。
自分にあったレベルで磨いていきたいのですが、相手はそんな事を考える義理もありません。
そして社交辞令的に連絡先を交換しても殆ど連絡が来ることはありませんでした。
しかし1人の男性から連絡がありました。それが資産運用家のTでした。
この資産運用家のTは後でまた話をする事になります。

笑顔の社員Yは出会い系アプリを進めてくれました。
とりあえず進められたらやってみると決めていたので進められたアプリを試してみました。
しかしどのアプリも共通して早々に好条件の人とマッチングして有料プランへ誘導されました。サクラと呼ばれる人かもしれません。
そのせいか有料プランに切り替えると連絡がつかなくなり、他の人とは殆どマッチングしなくなりました。

最初の成功体験を期待して継続させる手口はソシャゲ初回のガチャでレアが出やすいのと同じですね。
そもそもテキストトークは未知の相手に自らを訴求しなければならず、コミュ力の低い僕は会う事が難しかったのです。
それでも稀に会う事は出来ました。しかし、僕はコミュ力向上目的で相手は会う目的が婚活なので、目的が異なるため噛みわないというか、新しい課題に向き合う事になりました。

ちなみに勤め先のグループ会社が結婚相談所を営んでいたので、グループ社員割を使って利用してみました。
検索機能があり、無意識に検索条件に年収やキーワードを入力している自分を客観視して、人は選べる環境を得ると選ぶのだと実感しました。
そして、裏を知ってしまいました。
ここの利用者は多忙であったり、訳有って自力で結婚できない人だったり、楽に好条件の人を選びたい人が登録しているそうです。
そこに毎月定期的に紹介がある。来月も紹介があるのは分かっているし、次回はもっと好条件の人が紹介されるかもしれないのです。
しかし商売です。成婚すると売上は落ちるので楽をしたい人には夢を見せ続けた方が利益が出るのです。
登録者の成婚率は高いですが、ここで成婚したとは言っていません。

話を戻しますね。

新しい課題抽出

人と話して課題となっていたのが、第一印象と、挨拶の次の話題でした。

僕は顔面偏差値は低い方です。
表情の変化が少ないポーカーフェイスで何を考えているか分からないと言われます。笑みも少ないのです。
笑顔の社員Yに笑みのコツを聴いたらフェイスビルディングを教えて貰いました。
口角を上げたり、顔がしわくちゃになるまでぎゅーっとした表情を鏡の前で毎日5分やるそうです。
半年続けたが効果はありませんでした。やり方を工夫しながら挑戦しましたが継続しても効果が見えなかったのです。
社員Yは前職で笑顔を求められた為、仕事のためもあって身についたようです。

自分に笑顔の習得ができないのであれば、顔以外の第一印象を磨く必要があります。
でも具体的に第一印象って何だか分かりません。
そこで色々調べて出した第一印象の審査基準の仮説が下記です。

清潔感:シワが無い、古すぎない服を選んでいる。
眉:瞼の上に毛が無い。形が整っている。
体型:運動習慣があり標準体型である。
服装:2色~3色程度の配色に留めている。自信があれば4色も可。
髪型:充分な毛髪量があり美容室で整えている。自身があれば髭は可。
体臭:入浴習慣があり、煙や酒の臭いを纏っていない。
肌:洗顔習慣があり、赤みがある場合はコンシーラ等でケアしている。

これらは瞬時に解決できる事ではありません。
継続しながら徐々に磨いていくものなので、進捗を平行して挨拶の次の話題を解決する事にしました。

普通なら自己紹介でもすれば何かしら話題のフックが見つかるかもしれません。
でも僕の場合は不思議と共通点があっても広げられませんでしたた。
話題の連想ゲームができず、結論を急いでしまい、静かな時間が流れてしまいます。
なぜ話を膨らませたり掘り下げる事ができないのでしょうか。
(この課題は解決しましたhttps://fum2.club/useful/23.html
考えた結果、会いに行った環境が適切ではないという仮説を立てました。

今まで出会った人達は共通点が少なかったというか、防御を優先して開示しないように感じました。
家でゆっくりしてる。友達と喫茶へ行く。山へ行く。旅行に行く。ジムへ行く。
そんな回答が多かったように感じます。それでは僕の場合は広げられません。
そこで「絵を描きます」「創作してます」「ゲーム作ってます」とか言っても期待外れにさせてしまうだけなのです。
相手が普段見聞きしているメディアは法人商業品質でハイクオリティな物です。
それを無意識に求めてくるので個人レベルでは見せても「あぁ……」という表情をされ高い期待に応える事が困難だし、仮に期待に応えても好みに合致しなければ「スゴーイ」とお世辞を貰って終わるのです。

評価されない市場であれば、評価される市場を選ぶべきでしょう。
例えば、画展へ小説を展示しても小説は評価されません。
文は文を理解する気がある人へ評価を求めた方が良いように、僕が適した環境はある筈だと思います。

そこで、過去の友人はどうやって出来たか、実績を基に分析を試みました。
考えてみると、学校や仕事の関係から発展していた事が分かりました。恐らく多くの人もそうだと思います。
同じ環境へ通う義務があり、その共通点を理由に何度も顔を合わせる必然があり、半強制的に互いを徐々に理解できる環境で、やがて「この人はこういう人なんだ」と理解され進展していたのです。
話せないなら、話せないなりに工夫すれば良いのかもしれません。

新しい課題を克服するために

そこで何度も顔を合わせる環境を探すことにしました。
オンラインゲームはどうかとも考えました。
子供も混ざっているし、いつまでも初心者でいる訳にはいきません。
過去にトリックスターというゲームを遊んだのですが、ザコ1匹に掛ける時間が半端なかったのを覚えています。
効率が悪い事はすぐに予想できました。

会うだけでは無く、会話が出来た方が理想的です。課題は会話だからです。
そこでサークルを探す事にしました。
多くが飲み会でした。考える事は同じなのでしょう。
美術館巡りや読書会やテニス会もありましたが、確かに飲み会は楽そうだと感じました。
しかし飲み会では合コンと変わらない気がしました。

そこで写真の趣味があるのでカメラサークルに参加してみる事にしました。
元々腕を磨くわけではなく、思い出を共有するツールとして写真を選んでいただけですが、機会創出になるならやってみようと思いました。

参加してみた所、機材自慢の男性や、カメラを買うだけで簡単に趣味にできるという理由で始めた男性や、なんか流行っているから始めた女性などが居ました。
会が始まると、指示された訳でもなく男性陣と女性陣で分かれて行動し、女性陣同士で仲良くなり、男性陣の中で顔面偏差値が高い男性に女性が近寄り会話し、最後になんとなく連絡先交換をして終わりました。もちろん僕に進展など無かったです。

しかし回数を重ねたら、気さくそうで明るい板前Kが寄ってきました。
えっ、こんな僕に興味を持ってくれるのかと感動しました。
頑張っている僕を評価してくれているそうです。嬉しく思いました。
板前Kから1~2週に1度会おうとしてくれたので好感を持てました。
その頃は板前Kに会うのが楽しみでした。
1~2ヶ月継続し他のサークルに招かれたし、誘われたら行くと決めていたので行きました。
すると、集まっている人達は皆妙に明るくハキハキしていました。
そして、やけに個性的なニックネームで呼び合っていました。女性なのにゴリラちゃん。普通の日本人男性なのにマイケルだとか、ペガサスだとか。
変な違和感を感じ始めました。

しかし当時ランニング習慣を付けていた僕が脚を痛めていることと、スニーカーを履いて走っている事をマイケルに話したら、靴が原因だからランニングシューズを買うべきで、アシックスかミズノが良いと進めてくれました。
ナイキやアディダスとかは白人や黒人の足の形に合わせて作られたから、日本人の足に合っているメーカーが良いそうです。
なんだマイケルも変わった名前だけど良い人じゃないかと思いました。

しかし板前Kは3~5回会った頃合いで、喫茶店へ呼び出してきました。
その日は急いでいたのですが、何とか時間を割いて話を聞いてみたらネットワークビジネスへの勧誘でした。
新規会員を勧誘するとボーナスが貰えるそうです。
僕が会員になると板前Kにボーナスが入り、更に僕は年会費を払い続ける事になり、僕は他の新規会員を勧誘する事を推奨されるらしいのです。
板前Kは5年継続して3人勧誘に成功したといいます。いずれカフェを自営業にしたいそうです。
僕は確かにコミュ力を磨きたいと思っていたのですが、勧誘したいのではないのです。
勧誘人数に応じてボーナスが得られるらしいのですが、5年で3人の実績では板前Kの夢が叶わないように見えました。
勧誘を断って以来、板前Kとの連絡は途絶えました。
僕は友達でなく、最初から見込み客として見られていたようです。
裏切られたような気分でがっかりしました。

結果としては僕のコミュ力が磨かれた訳ではなく、板前Kから寄って来たのであるから、コミュ力はまだ伸びたとは言えません。
次のコミュニティを探すことにしました。

そして出身地お茶会というのを見つけました。
出身地の話題で繋がりを作ろうという物でした。
そこで営業マンTと知り合いました。
この営業マンTも板前Kと同じような行動パターンでした。
そして3~5回会った頃合いで友達や師匠を紹介したがりました。
何か違和感を感じました。やはりそうかとも思いました。
断る理由が無かったので会ってみると営業マンTの師匠から本を進められました。
「金持ち父さん貧乏父さん」という本です。
進められたらすると決めていたし、ちょうど読書習慣があったので読んでみました。
物語調で書かれていて、僕には分かりにくい本でした。

次に営業マンTの師匠と会った時に新しい本を進められました。
「金持ち父さんのキャッシュフロークワドラント」という本でした。
新しい刺激になるかと思い、その本も読んでみました。
これも物語調で書かれていて、僕には分かりにくい本でした。
後から知った事ですが、この本はこの界隈では有名な本で、勧誘に使われる本らしいのです。
宗教本みたいな位置付けなのでよく売れているそうです。

次に営業マンTの師匠と会った時はボードゲームを誘われました。
キャッシュフローゲームという、この界隈では有名なゲームらしいです。
これも後から知った事ですが勧誘に使われるゲームでした。
これ以降、このタイプの人から誘われるボードゲームを事前調査するようになりました。

その後、思ったとおりネットワークビジネスの勧誘に会いました。
やはり初めから勧誘目的だったらしいのです。

何か夢があって、独り暮らしで、公務員以外は勧誘対象になるそうです。(公務員は副業禁止なため)
特に真面目な人は勧誘しやすく、僕は獲物に向いているのだとか。

省略していますが、ネットワークビジネスの勧誘に会ったのは通算で何度目になるかわりません。
何度も信じては裏切られました。
知り合ってはこんな目に合うまで1回あたり1~2か月。10回でも1年は掛かる計算になります。
30回でも3年は掛かる見込みになるでしょう。
僕の時間は帰って来ません。次の判断をしなければ……。

話を戻しますが、お茶会で知り合った資産運用家のTも実はネットワークビジネスをしていました。
僕は察知できるようになっていたので、予め興味ない事を告げたら理解してくれました。
資産運用家のTと何回か食事して、勧誘をしない姿勢を見ると、信用してもいいのかと思い始めました。
自宅のBBQに招かれ友好関係が深まり、新たな友人として証券マンMと知り合いました。
この後、資産運用家のMからは投資セミナーへの勧誘および投資のお誘いが来るようになり、今は興味ないと告げたら関係は消滅しました。
信用し始めてこれです。
裏切られたような気分でした。

証券マンMはボードゲーム会や謎の展示会へ誘ってくれました。
誘われたら行くと決めているので行ったら、どちらもネットワークビジネスの集まりでした。
証券マンMに紹介して貰った友人も、僕を勧誘する為の誘惑だったのです。
やんわりと断り続けていたら、
「ボードゲーム好きでしょ? 7つの習慣というボードゲームを今度やるよ」と連絡がありました。
何かを察したので調べてみたら、やはり勧誘の商品として有名でした。
良い人だと思っていたのに、裏切られたような気分でした。
どんどん人を信用できなくなっていくのでした。

勧誘の居ない環境を求めて

他のサークルを求めると僕の場合は勧誘に会うらしいです。
人と仲良くなるコミュ力を磨きたいのに人間不信になってしまうのは問題ですね。

そこで勧誘が少ない環境を探しました。
勧誘が目的の人は短時間で終わり、会費が安くて、大勢集まり、連絡先交換をしやすい空気を作れる場所を求めます。
連絡先を得る最適化サイクルで営業するのですから、逆の環境を求めれば勧誘は少ないはずです。

そこでボードゲームへ興味をもちました。
ゲームをする目標を参加者と共有し、ルールの理解やゲームの進行で必然と会話が発生します。
そこでボードゲームができる環境を求め、詳しい知人に川崎のボードゲームコミュニティを紹介して貰い、足を運びました。
しかし、参加者は繋がりを求めておらず、遊ぶ事が目的でした。
他のコミュニティへも参加しましたが、一期一会で終わり、連絡先交換をする空気すらありませんでした。

次にTRPGへ興味を持ちました。
コミュ力を磨く為、会話が多いTRPGは向いているかもしれません。
そして共通認識が大きいであろうクトゥルフ神話を最初に選びました。
認知が大きければ文献も相談相手もメディアも多いはずです。
動画を見て事前に知ったつもりではあるのですが過去に全く挑戦した事がないので初参加を許される環境を探しました。
丁寧に指導を受けたいので有料の場所を探し、横浜のボードゲームカフェでクトゥルフTRPG初参加OKの会をやっている所を見つけて申し込みました。
やってみたところ、確かに勧誘らしい人は居なかったし、営業タイプの人も居なかったのですが、コミュ力が高い人が多く話していて、僕のコミュ力は磨けませんでした。
しかし、このコミュ力が高い人は、良い人でした。
僕が初心者故に色々サポートしてくれて、僕が話す場では話す時間をしっかり与えてくれました。
でも僕が自ら考えて話す事ができなかったのです。
初参加で知らない事が多いからプレイヤーを演じにくいのも必然だと皆はフォローしてくれました。
だから回数を重ねて普通に話せるようになりたかったのです。

しかし横浜は遠く、交通費も時間も掛かってしまいました。
なので家の最寄り駅から4駅離れた近所でサークルを探しました。
このサークルは男女比9:1くらいの環境でなぜか女性陣は男性を査定するような見方をしていたように感じました。
そして僕はコミュ力を磨き、会話を重ねて互いを理解する為、口下手ながらも皆に話しかけに行き、そしてプレイ時に皆の足を引っ張ってしまいました。
なぜ上手くプレイできないのだろうと悩み、考えたらルールが難しくて覚えにくい事が一番の理由だと気づきました。
そして足を引っ張り続けた僕はサークル長から遠回しに他へ行けと誘導される事になりました。
別のTRPGの紹介を受けると共に。

別のTRPGのシステムならルールは覚えやすいし、世界観も僕に合っているそうです。
そして、偶然にもそのTRPGのルールブックのイラストレーターさんが僕の描く世界観に大きな影響を与えた人でした。
こんな所でご縁があるとは思いませんでした。

そして別のTRPGのシステムを遊べる場所を求めて厚木へ向かい、GMのKさんと繋がりました。
このGMさんの繋がりで、GMのHさんやSさんやプレイヤーのOさんと知り合う事になりました。

課題は解決していない

繋がったのは良い事ですが、何度も顔を合わせて互いを理解し、話せる関係を作り、コミュ力を磨く課題は解決していません。

未だに話題は拾う事も、広げる事もできないのです。
TRPGもプレイ中に足手まといになってしまいます。
このままではいけません。

ならば先人の知恵を借りようと思いました。
そこで当時勤めていた会社の営業部長に尋ねました。
突然の質問にも関わらず部長は「相手を好きになれ、共通点を見つけろ」と答えてくれました。

ようやく「どこ済み?」「どこ出身?」みたいな質問は共通点を見つける意図があったと気づいきました。
人は共通点が多いと好意を持つらしいのです。

機会があって他の社員にも訊いたときは「役者を演じるように、相手になりきれ」と回答がありました。
なりきるには相手を知る必要があるのです。

なんとなく自分にたりない物が分かった気がしました。
相手への興味です。
相手を理解できない知れないのは、そもそも興味が無かったからです。
ならば、どう興味を持てば良いのでしょうか?

今までの経験則ではアイスブレイクの雑談もできず、話を広げるボキャブラリーが少ない故に受け身でした。
そこで部長の話と繋がりました。共通点を作れば良いではないでしょうか。
共通点が多ければ興味は必然と持てる筈です。ならば話は展開できると見込みました。

ならどこへ行けば良いのでしょうか?
打てる手は打ったつもりでした。
しかし何度も顔を合わせて互いを理解できる環境に属せていません。

解決できる環境を創る

ならば前提として共通点があるコミュニティを自ら創ってしまえば良いと閃きました。
業務で得たエンジニアスキル、デザインスキルは持って居るので構築できます。SEO施策も知っています。
向こうから会いに来る仕組みが出来ました。その人が勧誘でも見抜けます。
主催の立場なら営業すら味方にできます。
コミュ力は磨けるし、仲間も増やせます。
事実として人を集める事に成功しました。

人と円滑な関係を創るのは一度あたりの時間ではなく回数。
継続すれば回数を重ね続ければ時間が解決してくれる。
そう思いました。

現実は残酷

数年継続して実感が強まりました。

僕へ向けられる視線は運営だったのです。
創られたのは参加者と運営、会社なら上司と部下のような関係でした。

参加者は無料を好む学生や新卒社会人が多く、サーバーやドメイン費など可視化できない物の運営費は納得してくれませんでした。
現に無料サークルもあり、限りなく無料を求められ「無料でしょ」という空気さえ感じさせる人が居ます。

無料サークルは無料故に「無料だから集まる」という価値観の人が集まるのです。無料客と有料客は客質が根本的に異なり、1円たりとも出したくない人と1円以上出せる人は価値観が全く異なれば、人格さえも異なるように感じました。
僕が提供する環境とは無料で提供している他サークルと内容が違うのですが、物として見えないので認識されにくい問題もありました。

故に限りなく安価を提示しなければ集まらず、薄利にならざるを得ません。
そして毎回のようにドタキャンが発生し費用が回収できないのです。

そして初回参加者は、毎回集まるメンバーは異なるのに、初回偶然その場にいた参加者の相性を見て、今後この環境が合うか合わないかを判断します。

中止になる場合でも参加者は「中止なら会費を払わなくていい」という常識を持っており、僕が会場費を全額自己負担しなければなりません。
会場は予約時点で支払いが発生し、キャンセル料が設定されているのです。
そして参加者は直前の申込が多い傾向があり、予約日直前ほどキャンセル料は高額になります。

クリスマスパーティでは、それを証明するかのような出来事がありました。
正直に会場費やケーキ代等の経費を提示し、下三桁を合わせる為に切り上げました。例えば2600円を3000円のように。
その額は400円です。

それに対して参加者Tさんは「差額400円を返金して欲しい」と要求したのです。
会場にもケーキにも価値は認めたのでしょうが、僕が皆を集めて都合を調整し、場所も手配し、ケーキを手配し、慎重に運び、BGMも選曲し演出まで行ったのに、時間にも労働にも価値が無いという態度なのです。

それ以降、参加者Tさんは僕を省いて他の参加者へ声を掛け始めました。
そして参加者Tさんを中心に集まったりしているようです。
参加者同士で楽しみたいのは理解できます。運営が居たらサークルになるからでしょう。会社に例えるなら部下同士の輪に上司をわざわざ招かないのは当然です。
それに参加者Tさんは女性で、女友達を増やす体裁で女性に声をかけた次に、異性を求めている男性達に声を掛けていました。誘惑されてしまう訳です。
やがて参加者Tさんが次にとった行動は僕を用済みかのようにブロックして連絡をシャットアウトする事でした。

繋がりを求めて創り出したコミュニティに、繋がりを求めて訪れた参加者が、成果として繋がりを得て、その繋がりを利用して、僕を省いて独自にコミュニティを作ったという訳です。

これが自ら新規に人を募めたならともかく、うちのコミュニティの成果を横取りしているのです。
まるで成果を泥棒されたような気分です。
図解にすれば分かりやすいでしょうか。


僕の力不足だけが原因とは思えず、コミュニティを営み続けて楽しめなくなってきてしまいました。
これなら課題を解決できると見込んで創り出して集まった人達にこんな事をされるのです。
ますます人間不信になりそうです。


事業主の友人に相談したら、参加者同士結束するのは当然の流れだと聴きました。
そりゃそうかもしれません。

しかし参加者が消費者のように集まり、繋がりを得て、自分は得られないのであればコミュニティではなく、サービス業ではないでしょうか。
商売だと割り切ってしまえば気が楽になるのかとも悩みました。

それで自分の課題が解決できるのかというと、わかりません。
何度も顔を合わせて理解しあえる環境を創って向けられる視線は運営。
なら参加者として他のサークルに行くと勧誘に会う。
商売にするとおそらく求めるコミュ力は磨けないのです。

乗り越えた先には

苦手を得意とするのは非効率的だとも訊きます。
しかしコミュ力は普通にも至っていないと自覚しており、磨く必要性を感じています。

結局、今のままで居ても自力で解決策を見出せないのだから、本なり人なりセミナーなり何なりへ足を運んでヒントを見つけなければなりません。
再びお茶会へ参加したら、今度はコンサルWと知り合いました。
この人はネットワークビジネスをしていなかったのですが自分の有料コミュニティを持って居ました。
弟子のOLが起業に成功し年収3千万した実績があると唱えていました。
こういう臭いを疑う癖がついてしまっていました。
キミと同じような事業をしている。誰かは個人情報なので言えない。コンサルの通りにすれば成功する。成功報酬ではなく履行割合型である。
つまり期間に応じて報酬を払う必要があるけれど、コンサルを信じるかどうかはキミ次第だしキミの努力次第なので成功を約束しないというのです。
これを、私のやっている事や、解決したい課題を理解せずに言っていました。
他の事業主友達3人に相談し、色々検討した結果見送りする事になりました。

しかしコンサルWからは未知の学びを得ました。
どんな言葉にどんな言葉を返すと、話が継続しやすく中断しやすいか、その法則があったのです。
このクソ真面目な性格がこんな所で発揮するとは。

僕は関連書籍を求めて何冊も読んでみました。
小難しい内容でしたが自分なりに図解を書き起こすとなるほど理解できました。
覚えたてで会話実践時の速さには慣れないのですが場数で解決できそうです。
バカになれず理屈っぽい自分を改善するヒントは理屈にあったようです。

せっかく図解にしたのですし、自分と同じように悩む人の助けになれたらいいと思い、それをサイトに載せて発信しました。
https://fum2.club/useful/23.html
そうしたらフォロワーの態度が二極化し始めました。

なんだコイツ難しい事を並べてよく分からなんペラペラの内容を書き始めてツマランと嫌う人。
そうだったのか、これで自分も生きやすくなって気が楽になったと応援してくれる人。
両者の意見が届くようになりました。

前者のように攻撃的な人は、匿名メッセージを送れるサービスを利用して陰湿な嫌がらせをしてくる事もありました。

しかし後者の人は応援してくれています。
表立った応援でない事が多いのですが、何があっても動ずる事はなく、信じてくれています。
ビジョンやコンセプトを理解し、共感してくれる人が多く、相談に応じて力を貸してくれます。
ありがたい事にプロジェクト参加を申し出てくれる人も現れ、それが今大切にしている仲間達なのです。

おわりに

当初の目標はコミュ力の向上でした。
多数の失敗を経験しながら、乗り越える為に思考回数を増やして工夫しました。
そして共に励める仲間達に恵まれました。
結果として恩恵を授かれたのは初期に比べたらコミュ力が向上したと判断できるのではないでしょうか。
今後はより多様な人と円滑な交流ができるよう励みます。

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