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文学フリマに行ってきた 2022

これを書かなきゃ終われない!ということで。

2022年11月20日(日)。

去年に引き続き、人生2回目の文学フリマです。

発端

今回は、お友達(@yellow_autumn78)のお手伝いという形で、出店者側での参加となりました。

この布のシールがまたかわいいんだわ

会場に着いて次々セッティングされるブースを見た途端に、自分が今日売る側で来たことを忘れそうになったことは内緒です。

そんな中始まった文学フリマ。

記憶が新しいうちに、覚えている限りの楽しかったあれこれを書いていきます。

戦利品

あれこれを書くつもりだった。

しかし、戦利品を目の前にしたらそれどころではなくなった。

ということで、当初の予定を全く無視して買い漁った戦利品達をご紹介!

全貌はこちら!

わあかわいい~~!!

かわいいというか、愛おしい。

たまらん。

感情大暴走のまま紹介していきます。

豆本達

まずはこちらの豆本ちゃん達!

全部で3つ!

やっぱり豆本は良い!!

かわいい!!


①折り紙の豆本

左から、と言いたいところが、通りすがりに買ったもので、どこのブースかわからない…。

多分第2会場の「え」か「う」のあたりです!

特筆すべきはおそらくこの「薄さ」!

周りは折り紙とのこと。中身はコピー用紙と思われます。

豆本と言えども板ボールを使うイメージがあったので、そんな固定観念を覆してもらいました。

②パラグアイの豆本

え-11 海外旅豆本 Plava Stablo さん

なんと表紙はパラグアイの「帯」とのこと!

色んな場所を旅しながら、現地の布を使った豆本を作られているそうです。

すごい厚み。

そして帯の凸凹がとても良い。

並んでいた30種類くらいの豆本の中でも最も厚い布で、1番作るのに苦労するとの話を聞いて、思わず購入。

③豆本ガチャ

缶バッジかまめ豆本が出てくるガチャ

多分お-24~26のあたりのブースさん…

向かい側のブースで、置いてあったガチャガチャがずっと気になっていたのです!

かわいすぎる。

この説明書きもまたとても良い。
シンプルでいておしゃれ。

ブースにいたお姉さんが手製本にとてもお詳しいようだったのですが、この説明書もとてもきちんとしていて勉強になります。

お友達が引いた平綴じと角背上製本

全部集めたくなるかわいさ。

しかも本当によくできている。

丸背は背中が丸くて、小口はきちんと凹んでいる。

こういうところに愛を感じるなあ。

本達

④ノート

え-49 □と日記 さん

お隣のブースだったのですが、ブースを設置した時点で机に置かれていたのは工作マット

滑らさないし、確かに便利なのかな…?なんて思っていたのも束の間。

お隣さんが取り出したのは、印刷された紙とカッター。
そしてなんと、そのままその場で紙を切り始めたのです。

なんと!!!となぜか勝手にドキドキしつつ、できたてほやほやというプレミア付きのノートを購入。

しかもこれ、すっごくすべすべの紙なんです。

写真では伝わらないのが無念…。

しかもなんとリバーシブル。

かっこよすぎる。

タイトルの、「□と□と日記」だが、何を書くかはまだ未定。

うーん、悩ましい。

⑤尾道旅日記の本文

文章はお楽しみのため隠しました

え-16 nook__mook さん

全部そうだけど、商品名をきちんと把握できていないのが大変申し訳ない…。

紹介に訂正がありましたらお教え下さい。

こちら、尾道旅日記という、レモンみたいな爽やかでくっきりした黄色が素敵な布張りのZINEがあるのですが、その中身を小分けにして販売していたのです!

会場で切り分けたというこちらもほやほやのできたてを入手できました!

これ、反対の面を表にして、板に貼って売られていたのですが、どれにするか悩みました。

文章が多いのがいいなと思って、それから全部をじっくり見て(前を塞いでごめんなさい)、この1枚に決めました。

土地を盛り上げる、というのは、こういう要素から始まるのか~などと考えながら過ごした3日間だったが、

lele『尾道旅日記』P74 

表になっていたページの文章です。

この、「始まるのか~」という文字の、のんびりした空気感がとても尾道らしさも感じてお気に入りです。

⑥mini-meme(毛皮ZINE)

え-15 SS-BOOKBINDING さん

どんどんいきます!まだまだあります!!

こちら、なんと!毛皮のZINEです!!!

カンガルーの毛皮らしいです。

こちらも作るのがとても大変だったそうなのですが、とにもかくにも触り心地が良い!!

一生撫でていられます。

中の1ページ1ページが絵本のような厚いページになっていたり、ワンポイントのように入った文字がまたかわいい。

かわいいなあ。

見せびらかして、触って!ってしながら街を練り歩きたいくらいかわいいです。

⑦疲れている自分へ

こちらもSS-BOOKBINDINGさんの作品。

表紙の骸骨からすでに疲れている感が感じられるところが好きです。

そして、こちらも会場で製本されたというほやほや品。

ほやほや品に弱い。仕方ないよね。

裏表紙

良い和紙らしいのですが、中々に攻めている柄。

そこも好き。

中身の文章は手書きで、画像は紙に貼り付けたものをそのまま読み込んだ感じのある手作り感。

これぞZINEだ!

たぶん!!

詳しくないけど、私の中のZINE像はこれだ!と言えるかもしれない。

何より作るのが楽しそう。こんなZINEなら作ってみたいなあ。

次の創作に向けて、美味しいものを食べて、酒を飲め!!酒を飲んでぐちゃぐちゃになって世界を呪いながら踊れ!!

SS-BOOKBINDING 『疲れている自分へ』P5

疲れているなあということがヒシヒシと伝わってくる、この一文がとても好きです。

文字だけで見ると、本当に心配になるが、これが手書きの文字で書かれて、次のページに陽気に踊るイラストまでついてきたら、もはや一周まわって好きにならざるを得ないパワーを持っている。

⑧路地裏

う-53 串岡七瀬 さん

たまたま通りすがった個人経営らしき書店で、たまたま手に取った1冊が、この本の前作でした。

文体がとっても好みで読みやすくて、かと思えばパンチのあるエピソードが出てきたりで、あっという間にファンになり、この度文フリに出展される?!となって、真っ先に第1目標として狙いを定めておりました。

買えてよかった!!

何より、ご本人様がとってもかわいくてびっくりした!!
このすごい文章がこんなかわいらしい方から出てきたのかと思うと、ただただほああ…となったのでした。


一緒にいただいた競馬のペーパー
イラストの可愛さが抜群

この新刊の『路地裏』、既に少しだけ読んだのですが、

私はナチュラルボーン・路地裏が特に好きだ。

串岡 七瀬 『路地裏』P4

最初にぐっときたのはこの一文でした。

ナチュラルボーン・路地裏。

声に出して読みたい日本語ランキングに入っているのではなかろうか。

⑨ナンとカレーと時々孤独

え-01,02 カフェバグダッドX比呂啓Xじょいっこ

なんの本だと思うだろう。

ナンの本である。

何を隠そう、最近のマイブームがチーズナンの私には見逃せない1冊だったのです。

親切な案内に導かれ、立ち読みした数ページで購入を決意。

どうやら、祠の近くのカレー屋さんが、毎日ナンをお供えしているそう。

その毎日のナンを写真に収めるただけでなく、ナン目線でつけられたキャプションを見て、買わずにいられる訳が無い。

焼きあがったらなぜか 近所の祠に献上される
朝から (朝のナンの写真)
晩まで (晩のナンの写真)
雨の日は雨宿り (雨宿りするナンの写真)
台風の時は粉々になった (粉々のナンの写真)

じょいっこ 『ナンとカレーと時々孤独』 P2から4

この粉々になったナンまで読んで、買うしかないと決めました。

しかも最後はちょっぴり感動系の結末に行き着くなんで、誰が想像できるでしょう。

しかし、思ったよりナンは出てこなかったかも。

終わり

以上!計9作品の戦利品でした!

これからじっくり読む本もあり、家の中にたまらんものが増えていく至福を噛み締めながら寝ます。

売り子側の経験も、終わったあとの打ち上げも、書ききれない程たくさんのことがいっぺんに詰まった1日でした。

中庄さんが出店してたことを終わってから知り、それは心残りだけどやむなし!

とても素敵な紙屋さんなのです。

番外編

これも当日の戦利品…では無いんです!

こんなにもまるで本なのに!!!

冒頭の出店していたお友達がくれたんです。

本当は、中身はチョコレート。

モロゾフさんで売っているそうです。

こんなにも本なお菓子があるなんて。

よく本型のお菓子を見かけますが、ここまでしっかりハードな表紙帯まで付いた本は早々無いのではないでしょうか!!

本当にかわいい。

絵文字が付けられるなら、滝の涙を流したあの顔をくっ付けたい気持ちでいっぱいです。

本当にありがとう~~~~!!!

大事に食べます!!!

では、本当に終わり!


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