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中世の小さな村のワイン祭り

Ciao!
自然療法ジャーナリストの藤田円です。

中世の街並みが続くお城のある村でワイン祭りがあると聞き、行ってきました。
各地のワイナリーが集まり、参加者がワインのテイスティングをするイベントです。

上の黒い幕がイベントの案内

夏のヨーロッパの楽しみは毎週末どこかで開かれる夜のイベントです。
イギリスにいる頃は、野外劇や野外コンサート、野外オペラ、クラフトショーやアンティークショー、フォークやロックの音楽フェスなどを楽しみにしていたのを思い出します。
小さな田舎に住んでいると、このようなイベントが大きな楽しみなのです!
ヨーロッパの人はこういうコミュニティーを大切にするイベントを作って楽しむのがとても上手だと感じます。

ワインといえば、お酒でもありますが、ヨーロッパの文化では薬やエリクシールを作る材料になったりもします。
エリクシルやエリキシル剤とも呼ばれ、元々は錬金術で使われていた手法ですが、その流れを汲み植物の薬効などを抽出し、飲みやすくするために使われています。
中世の修道女ヒルデガルトの薬草学などを学ぶ中でも、ワインとハーブとハチミツで作るシロップのようなものがよく出てきます。

ワイン祭りに集まる人たちで大賑わい

そんなワインがイタリア各地でも作られています。
赤、白、ロゼ、自然発泡したもの。
赤ワインにも色々あり、透き通るような赤い色をしたベリーの香りのする微発泡のものから、濃い深みのあるものまで様々で、少しずつテイスティングを楽しみながら、生産者とお話できるのがこのイベントの醍醐味でもあります。

袋とワイングラスをもらっていざ出発(私はゲコなので参加できず(涙)

まずは入り口で参加費を払うとプラスチックのワイングラスと、それを入れる首から下げる袋と、赤いコインが6枚渡されます。
このコインと引き換えにワインをグラスに注いでもらうのですが、ワインの質によって2枚の時があれば、3枚の時もあります。

飲んでみたいワインをお願いして、コインを渡してグラスに注いでもらいます

古い街並みを歩きながら、ワインを試したり、お話したり。
頂上に登るとお城があり、その前に大きな芝生のエリアにワインを楽しみながらパニー二などを食べられるテーブルがあり、多くの人が楽しんでいました。

パニーニをみんなでいただきました
後ろに見える列はお食事を買う人たち、早くいったのにすでに席を見つけるのは大変でした
環境に気を配ったヨーロッっぱのフォークとナイフは土に変える素材からできていました

音楽あり、自然と歴史があり、とても素敵な時間でした。

ここはとても小さなところなのに、いくつかのアートギャラリーがありましたが、とっても惹かれたギャラリーは陶芸家の方のギャラリーショップ。

素敵な作品が並びます

月と太陽と星と何かホリスティックな世界観を感じる素敵な作品でした。

歴史の跡が残る建物

建物も古い建物が形を変えた名残が見えたり、そのまま生かして使われていたり、もうほとんど見えなくなった壁画があったり、昔の風景を感じながらの夏の長い夜でした。

私が自然療法家になる前は、ナショナル・トラストという自然環境と歴史環境を守り、後世まで当時の文化と風景を届けるための活動をしていました。
持続可能な形で、保存し、公開し、活用するという3本柱の元に色々なイベントや活動を計画していました。
日本では活動の難しさを感じずにはいられませんでしたが、ヨーロッパに来るとそれが日常であることを実感します。

今行っている自然と調和し、心と体の健康を取り戻す「ホメオパシー」もそれと同じ状況なのかな?
日本人も元々ヨーロッパの人以上に持っていた「自然や季節との調和」を取り戻すと、もっと楽しく豊かな日々が送れるようになるような気がしてなりません。