「コンサルが『最初の3年間』で学ぶコト」を読んでの学び
本を読んでの自分なりの学びをnoteに残しています。
本日は高松智史さんの著書「コンサルが『最初の3年間』で学ぶコト-知らないと一生後悔する99のスキルと5の挑戦-」から学んだことを書いていきます。
高松さんの本を紹介するのは2回目。
読みたい本がたくさんある中でまた高松さんの本を読みたいと思った理由は、タカマツさん自身のファンになったからでもあります。
前回「『答えのないゲーム』を楽しむ 思考技術」をnoteに書いてTwitterにシェアしたところ、メンションしていないのに気づいていただき、引用リツイートしてくださり、noteも読んでいただけるという神対応…。
Amazon総合1位獲得、出版する本は評価4以上ばかり、そしてコンサル出身という勝手なイメージから自分の感想など絶対に読まれないであろうと油断していたら気軽にリプもくださる気さくさ。
Twitterからも読者一人ひとりを大事にしてくださっていることが伝わります。
書籍の内容はもちろん、お人柄含めてファンになったので、今回紹介する本書も予約して楽しみにしておりました。
他の本も気になるものばかりなので今後も学ばせていただきます・・!
そんな感じで今回は「コンサルが『最初の3年間』で学ぶコト」から得た学びについて書かせていただきます。
読書記録をする目的
そもそも私が読書記録を残している理由は、自分の学びをアウトプットすることで「学んだ内容を自分ごと化」していくためです。
元々インプットを増やすことを目標にして「たくさんの本を読む」ことを宣言していたのですが、量を増やすことを目的にしてしまうと、読んだ後にあまり記憶に残っていなかったりするんですよね。
なので最近は自分がインプットしたらどのようにアウトプットしていこうかということを考えながら本を読んでいます。
言語化することは今は時間がかかってしまっているのですが、これも繰り返しやっていくことで質と量を上げていくしかない。
「自分なりの学び」なので、アウトプットの仕方は自由。
ただのコピペではなく自分なりの気づきや「こういった視点で考えると」と置き換えてアウトプットしていたりします。
あと、自分のnoteを読んで本を購入したいと思ってもらえるように、著者の方へのリスペクトを込めて書いています。
誰にでも実行可能なスキルと思考
「◯◯」をすれば「◯◯」に繋がる、といったHowの話ではなく、そもそもの思考から変えてくれます。
(前作を読んでいたので「思考」の部分が特に入ってきやすかったです)
本書では「99のスキルと5の挑戦」と書かれている通り、99+5の項目に分けての「濃い技術」(コンサル思考と心得)が書かれています。
これらは全て高松さんの経験をもとに具体的に紹介されているのですが、「自分の経験に置き換えて考える」のがおすすめ。
高松さんの書籍では「プラクティカルさ」を大事にされています。意味は「現実的に実行可能かどうか?」ということ。
これはぜひご自身で本書からじっくり理解いただきたいのですが、本書は「コンサルのための本」ではなく、この思考を取り入れることで「成果を最大化させるための本」だと思っています。
なのでどんな立場の方でも、自分ならどう生かすかを考えていただくと今よりも格段にいい仕事ができるのではないかと思っています!
ということで自分の経験に置き換えながら読み進めていったら納得と共感ばかりで付箋だらけになってしまいました。(むしろ全部に付箋をつけたいw)
全部は紹介しきれないのですが、個人的に特に心に残った項目を一部紹介させてください。
本書の私的MVP「論点からのサブ論点」
本書の中で何度も何度も「論点を意識すること」に立ち返らせてくれます。
たくさんのキーワードが出てくる中、私の中であえてMVPを決めるのであればこの「論点」というキーワードではないかと。正式に言うと「サブ論点」かもしれない。
本書では「アウトプットを作るプロセス」として下記を紹介しています。
論点
サブ論点
TASK
スケジュール
作業
アウトプット
特に大事なのが、論点をもらったら論点を分解し、「サブ論点」を立てること。
仕事をもらった時に、何も考えずに作業をしてしまうとただのTASKになってしまいます。その前に自分の中で更なる問いに分解することによってアウトプットが進化していくのです。
常に「論点に割り戻し、論点を分解する」ことを意識する
この「論点」の意識は様々なことに反映できます。
例えば、議事録を残す際にただメモを残すのではなく、「論点ベースでの構造化」ができているか。
参加者が事前に持っていた「議論したいこと」を論点ベースに構造化する。
そして「ネクスト論点」=次に説くべき問いは何か?まで書かれていると、ただのメモから「良い材料」として活かすことができます。
ちなみにネクストステップを出す上で気をつけなければいけないポイントはTASKだけを捉えて次のステップにするとズレる可能性があるので、必ずそこでも論点に立ち返ること(もちろんサブ論点も立てる!)。
同様に、TASKベースで仕事が降ってきた際も論点に割り戻すことが必要です。
これは全ての行動において意識しておきたいこと。
うっかり「TASKバカ」になっていたことがあったなと反省したので「論点バカ」になれるよう、意識しまくりたいと思います。
「考える」と「描く」は混ぜてはいけない
提案書を作成するとき、皆さんはどこから取り掛かりますか?
私はまずPowerPointを開いてました。
「考えながら描く」をやってしまっていたのです。
そして悩みに悩んでなかなか進まない→焦ると言う悪循環。
そんな私にハッとさせられる気づき。
最大生産性を生むために大事なことは
「考える」と「描く」の時間を分けること。
なぜかというと「考える」と「描く」は大事にすべきことが真逆だからです。
「考える」=論点・メッセージが最重要(Word)
「描く」=分析の正しさ(Excel)・見た目の美しさ(PPT)が最重要
例えば、「1枚のスライドを作る」という作業をする際、まずそのスライドの論点を明確にし、メッセージを考え、どんなスライドフォーマットにするかを決める。
「論点が何か」「クライアントに何を伝えたらいいのか」という話が最も大事になってきます。
「考える」と「描く」を同時にやるのは神の領域なので、おすすめとしてはツールを分けてしまうこと。
本書では、ここまでWordでやる!といった細かいところまで書かれていたり、他にも良い資料作りに活かせるようなヒントもたくさん書かれているので、アウトプットに課題がある方もとても参考になるかと思います。
ロジックだけでは人は動かない
ロジックには2種類あり、ただのロジックではなく「後付けロジック」というものがあります。
「後付けロジック」は「こうに違いない!」と先に決めたことに対してそうなるようにロジックを組み上げていくこと。
仮説思考や辻褄思考を考える際に必要なスキルであり、ビジネスを勝ち抜くために重要なスキルですが、説得するための綺麗な道筋ができていないと「答えありき」で考えていることがわかってしまうので、「美しいロジック」を作るスキルが必要です。
「後付けロジック」に慣れ親しんでくると「ロジックの脆弱性」に気づきます。
何かを提案したいときや判断して欲しいときにひたすらロジックを並べて話したとしても人の心には響きません。
なのでどうしたら良いかと言うと、感情をバシバシに伝えてから「理論」で武装する。
もちろん、感情だけでも動かないので説得するための設計は重要。
それからもう1つ本書で好きな表現があります。
ロジックと比較して考えたことがなかったので、衝撃的でした。
そして本書を読み上げて気づいたこと。
これだけ付箋を貼りたくなってしまったのは、きっと私の感情が動いていたから。
実際の出来事をもとに書いてくださっているので「私も言われたことあるな」とか「自分で大事にしていることだ」と共感することが多く、自分ごと化しやすく感じています。ただのハウツー本よりも説得力があるように感じるのはきっとそういうことなんだろう。
「濃い技術」に必要な心得
本書では「思考」だけでなく「心得」についても書かれています。
最後に私自身も大事にしている特に響いたポイントを紹介させてください。
反省純度100%
起きてしまったことはまず反省し、そこから100%反省の誠意を見せ、結果で返すしかない。言い訳は「格を下げるだけ」。
これは社内の関係だけではなく、お客様との信頼でもとても大事なこと。
偉大なる師匠との会話こそが成長を加速させる
これは「すごい上司の元で働けば自分も成長できる」ということではなく、「機会は自分で取りにいく」ということだと捉えています。
私は今、素晴らしい経営者の方々の直下で働いていますが、その環境を活かせるかは自分次第。そして今の環境だけに頼らず自分自身が影響力の高い人になれるよう、行動を増やしていきます。
成長は自己責任
大きな会社だと、成長するための仕事を用意してくれて、研修も用意してく用意してくれて、メンターも用意してくれる。「会社が成長させてくれるもの」だと思っている人も多いはず。
BCGではそれは全て自分で取りにいく環境で、私がいるベンチャーの環境もまさに同じ。
でもメンターや師匠も自分で探しにいけばいいし、自分の意思でいくらでもチャレンジできる。
私は整った環境よりも、困難だけどチャレンジできる道を選んでいきたい。
だからこそ、成果を最大化できるようなスキルを磨いていきます。
とても読み応えのある熱い内容だったので、最後の方アツくなってしまいました!
素晴らしい本なので何度も読み返しながら自分の仕事に繋げていきます。
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