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てのひらサイズの物語

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リアルの中に一瞬のファンタジー 短編ならぬ掌編小説と詩集
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記事一覧

日常

日常

日常が戻ってきた
何も変わらない
平凡な日常が
ただ
胸の奥に
ぽっかりと穴が空いているだけ

通り雨

通り雨

向こうまで広がる青い空に
たくさんの思い出が浮かんでる
風に流されながら消えてゆく影を
追いかけながら彷徨って
胸の奥まで びしょ濡れになって
道端でうずくまって ただ震えている
ただ あなたが通っていっただけなのに

【詩】猫

【詩】猫

君が僕の膝の上で
うたた寝をしてる

その美しい横顔を見ながら
僕は髪を撫でる

一日の始まりのキスは
君があの日 ねだったから
僕の日課になったんだ

そんな何気ない時間が
たまらなく愛しくて
僕は今でも ここにいる

ある日 君が背中を見せて
戻ってこなかった夜
僕は独りの部屋で
ニャアと鳴いてみた

【歌詞】週末

【歌詞】週末

君の事 考える 週末の昼下がり
潮風に染まる部屋 海辺を見てる

君の瞳は 今 誰のもの?
まったく わからない

あゝ
過ぎ去る刻を
夕陽 眺めて

会いたい

君の心は 今 誰の元?
さっぱり 気づかない

あゝ
全て 掻き消してくように
ギター 鳴らす

あゝ
退屈しのぎ
波を数えてる
夕陽
眺めながら

*過去にミューシャン志望の友人の曲に書いた歌詞。
音源はもうない。
僕の記憶の中だけに

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【詩】伴いてとうとうと充つ

【詩】伴いてとうとうと充つ

熱い吐息が首筋をくすぐる

這う指が身体中を熱くする

夜毎 詣でし麗しの刻に

甘い声さえも溢れ出す

寳の池に月 伴いてとうとうと充つ

【詩】横顔の恋愛学 

【詩】横顔の恋愛学 

君に見つめられると

つい目を逸らしてしまう

遠くで見守るなら

まともに見ても平気なのに

長い髪 薫る景色

とても素敵な後ろ姿

合うことのない視線は

ただ風に溶けて游ぐ

【詩】晴れているのに白い空

【詩】晴れているのに白い空

あなたに聞きたい事がある
その想いが溢れ落ちる

何度も 何度も
言葉にしようとして胸が詰まる

あなたとずっと一緒にいたい
だからこそ聞けないこと
あなたのいない世界が想像できない
まだ受け入れられないでいる

何度も 何度も
言葉にしようとして涙が溢れる

サヨナラを覚悟しないと
あなたと一緒にいられないから

【詩】透明感

【詩】透明感

細く白い指先が
しなやかに辷る素肌に
天色の瞳

海を渡る渡り鳥の羽音の様な声と
エメラルド色の葉を揺らした
風のような笑聲
そこから溢れ落ちた木洩れ日の様な笑顔

何も要らない
変わる必要など
どこにも無い

そのままの君でいて

【詩】空の向こう側で

【詩】空の向こう側で

公園のブランコに
今も揺れてる 青臭い頃の想い

近所にいて 同じクラスで
それでも顔がわかるくらいで

なんであの夜
ふたりで話したんだっけ
曇り空に問いかけてる

輝いていた夢の欠片と
想う女の子の話
お前はあの時
笑ったんだっけ
それとも泣いていたっけ

馬鹿な話で朝まで笑って
馬鹿だなぁ ガキだったなぁ

あれから あの娘
母親になったらしいよ
俺も親父になったよ

今 どうしてる
空の向

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【詩】開け放て

【詩】開け放て

残念だった今日に悔いを残しても
明日の扉は開かないから

鍵が見つからないなら
壊してしまえばいいさ

扉なんて無くなってしまえば
また戻ってくる事も
容易いはずさ

今日と言う日が閉まる前に
明日の扉を開け放て

その先に待ってる自分に
笑われないように

【詩】love letter

【詩】love letter

言葉を紡いでゆく
手紙を編むように
ひとつ ひとつ針に想いを込めて

ゆっくりと移り変わってゆく
余計な装飾を纏った
たわいもない恋心の羅列に
とっくに うんざりしながら
ため息をつく

【詩】rendez-vous

【詩】rendez-vous

あなたのそばに寄り添って
西の空で待っています
今夜 あなたとランデブー

あなたに笑顔が満ちた夜も
あなたの心が少し欠けた夜も
あなたの姿が見えない夜も
いつもあなたを待っています

明日の宵のひとときも
あなたと一緒にいたいのです

わたしも同じ想いです
あなたに会うのが楽しみです
明日は朝にも会えませんか?

あなたが願ってくれるなら
少し早起きしてみましょう
この夜が明ける頃
東の空に会い

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【詩】present : 形容詞

【詩】present : 形容詞

君に何かを贈りたい
君がそこに存在してくれていることへの感謝のしるしとして

君に贈るなら何がいいだろう
君には何が似合うだろうか

高価なものはやめておこう
たぶん僕には似合わないから

お洒落なものはやめておこう
それを見つけるのは君の方が得意だから

綺麗な花はやめておこう
その花より君は美しいのだから

僕は君に似合っているだろうか
そう問いかけてやめる

それでも僕はここに存在している

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【詩】色

【詩】色

華やかな笑顔の向こう側に
悲しい思い出もある
普段の君からは想像もできないけど

君と出逢って 僕の心は
少しづつ染まってゆく
ゆっくりと 君の笑顔へと
グラデーションがかかってゆく

君の色と僕の色が
重なった場所が
二つの影で深く彩られてゆく

僕の想いが君の頬に
色を咲かせたら
きっと その笑顔は青空に映えるよ