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チームがビジョンを持つメリット

昨今では、ビジネス用語が盛んに飛び交い「ビジョン」という言葉が先走りしている感も否めないですが、これは本来、チームにとっては大きな意味を持つ言葉になります。

ビジョンを持つことはいいことだ、というのは働く人なら全員わかっていることだと思いますが、では「どういいのか?」というところまで言語化して自分の中に落とし込んだ人は、そう多くはいないのが現実です。

今回は「ビジョンを持つと、こんなにいいことがチームに起こるよ」ってことを紐解いていきましょう。


■共通のゴールが必要

そもそもですが、ビジョンを持たないとどうなるのでしょうか?

これは業種問わずに言えることですが、ゴールがないとチームメンバーはバラバラなことをしだします。行動のベクトルが合っていないためです。

このベクトルを合わせるという行動が、リーダーには求められますが、日常業務だけで精一杯…ということも少なくありません。

ただそれでも、仕事の一環としてチームとしてメンバー同士の顔を突き合わせて「目標の確認」は定期的にとったほうがいいんです。

ベクトルが合っていると、ゴールまでの最短距離を走れます。そして、無駄なストレスやすれ違いがなくなっていきます。それはみんなが「ゴールはあそこだ」ってことがわかっているので、多少考え方のズレはあれど、見えている、目指しているところは同じということは、方向性には大きな差が出てこないんです。

まずこれを理解しておくことが大事。どんなに小さくてもいいから、日常的にコミュニケーションをとっておくことが、そのズレを小さくして、仕事をスピーディにしてくれます。

■スローガンはバカにできない

会社にはスローガンと呼ばれる「これから自分たちは、こうやって変化して、最後はあそこにいくんだー!!」という魂を込めた「言葉」があります。これはチームに情熱を傾けることができない人たちにとってはどうでもいいように映りますが、実はこれを浸透させることが、良いチーム作りにとっては最短距離なのです。

スローガンの言葉がないとどうなるか?メンバー間のベクトルが揃いません。もちろんスローガンがあればそれだけでベクトルが揃うこともないですが、みんながいつでも確認できる指針は必要です。

僕のチームで言えば「全ては患者さんのために」です。会社としても理念はありますが、そこから落とし込んだものを設定しています。

なんか綺麗事言ってんな…って思われるかもしれませんが、実際、あるのとないのとではメンバーの動きが全然違うなと実感しています。

■ビジョン効果を分解すると…

ビジョンがチームに、メンバーに与える影響は色濃いですが、ではどのような変化が起きているのでしょうか?

それはこの3ステップで説明がつきます。

1)心のウォーミングアップ
2)行動の質向上
3)コミュニケーションの質向上

1)心のウォーミングアップ

スポーツで言えば試合前の準備運動です。
何かを成し遂げようとするとき、まずはそこに向けた準備が必要になります。それがフィジカル的なものなのか、メンタル的なことなのかはそれぞれ違っています。
ビジネスのチームでも、いきなり何かを成し遂げることはできませんので、まずは心の中だけでも「あそこに向かっていく」という準備が必要なのです。

2)行動の質向上

ビジョンが自分の中で納得できているのなら、自ずと行動に移すようになります。
「やらされている」のと「自ら動く」のでは行動の質に大きな差があります。しかも、チームが辛い状況になったときでも、または単調な動きにならざるを得ないときでも、ビジョンがしっかりと見えていれば、腐らずに諦めることなく耐えることができます。
質が向上することで、仕事の成果が上がり、それが数字や自分の立場向上などでフィードバックされることで、さらに仕事へのモチベーションが上がる…というサイクルが作られます。

3)コミュニケーションの質向上

行動の質が上がれば、自ずとコミュニケーションの質も上がってきます。
どんな仕事もコミュニケーションなしには成り立ちません。でも、それをわかっていても、個人の感情が優先されてしまうのが人間であります。それはゴールに向かうチームとしてまとめるためには、ビジョン(ゴール)の設定が必要不可欠なんです。

■最後に

ビジョンの設定によって、この3ステップが達成されると必ずいいチームになります。そして、いい成果が長続きする、トラブルは未然に防げ、起きたとしても軽傷で済むような理想のサイクルが出来上がるんです。

ビジョンを達成するためには、根性論だけでは到底無理です。リーダーをはじめ、メンバー各々の仕事でやるべきことはたくさんあります。それでもそれすらビジョンがないと工夫のしようもないですし、目指すべき方向を誤って、無駄な努力になる可能性が大いにあります。

なんだか難しいように聞こえるかもしれませんが、やっていること、言っていることはシンプルなんです。とどのつまり、人間同士の関係性で成り立つのが仕事であり、チームというものです。ここを無視したチーム作りは意味をなしません。

もし自分のいるチームにビジョンがない(会社にビジョンがない)のなら、まずはそこを掲げてもらうようにリーダーに推してみましょう。旗がないと何もできませんから。

ということで、今日のリーダー論・マネジャー論のnoteはここで終わりにします。また、近日中に更新しますので、よろしければマガジンのフォローのほどよろしくお願いします!


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