なぜ職場環境を重視しないといけないのか?
昔と違って「職場環境」についてクローズアップされることが多くなった昨今では、現場のリーダーたちはより広く、より深く考え、知識を身につけなければいけなくなりました。
その原因の大半は「ハラスメント」への対応です。
言い方は悪いですが少し厳しくされると、やれパワハラだ、やれモラハラだと、〇〇ハラといえばどうにかなるんじゃないかという風潮があります。
■大事なのは声が小さい人
リーダー業務5年の経験から言えるのは「声を上げられる人は大したことない」ということです。と言うと語弊があるのでもう少し深掘りすると、声を上げられるというのは、職場の中でそれなりに意見が通りやすい人なんですね。
こういうわかりやすい形は正直、リーダーとしては楽です。その事象を解決さえしてあげれば鎮火するものなので。
でも問題は「声を上げられにくい」メンバーの存在です。新人さんであったり、物静かな人というのはどこか不満を抱えながら仕事しているものです。
不平不満がない職場なんて存在しませんが、リーダーとしてはできる限りの改善はしたいところ。そしてそういう人こそ、見えないところで重要な仕事をしてくれていたりだとか、チームにとってはなくてはならない存在。だからこそ普段からの1on1が大切だと謳われたり、密なコミュニケーションをとりなさいと言われるわけです。
不平不満というのは強大なパワーを持っていて、それこそ職場ひとつを吹っ飛ばしてしまうほどの威力を秘めています。この強大なパワーはネガティブなことがあればあるほど雪だるま式に大きくなっていき、気づいたときには転がり始めて収拾がつかなくなってしまいます。
職場環境を良くしたいなら、この雪だるまを早々に破壊しておかねばいけません。それこそ普段から面談ではない形(雑談とか)で話を聞いたり、こちらから「こう感じていない?」など自分の意見を言いやすい雰囲気を作ってあげることが大事。リーダーは人格者でならねばいけないと言われますが、これは人格的でないと他人を気遣うことができないからです。
とは言っても簡単に改善なんてできません。そこでぜひリーダーにやって欲しいことが次の5つ。
雰囲気作りとは笑顔のことです。笑顔の人と話して嫌な思いをする人なんてそうそういません。明るい雰囲気は笑顔から作られます。逆に笑顔がない人は、個人的には仕事できないなとジャッジします。それくらい周りに与える影響というのは大事。
そして話すときはしっかりと目を見て。これはコミュニケーションの基本でもありますが、恥ずかしがらずに目を見ること。そうすればこちらの意図や伝えたいことが伝わりやすくなります。
そして大事なのは、仕事でミスをしてしまったとき。
よく「叱る」と「怒る」は違うと言いますが、ほんとにその通りで、感情をぶつけるだけでは何の解決にもなりません。ここを勘違いした(というかわかっていない)リーダーがまるで原子力増殖炉で増やされたんかってくらい多いです。
ひとつひとつはとても簡単なことです。
当たり前のことを当たり前にやるだけなんですね。
■生産性の低下
最後になりますが、なぜ職場環境を重視しないといけないのか?ってことです。これは明確な答えがあります。
医療であれば、報告日数であったり、検査件数、時間外労働の増加につながります。「何だ大したことないじゃん」と思われるかもしれませんが、これが積もればかなりのダメージとなります。
また生産性が低下すると何が起きるかというと、シンプルに収支の悪化につながります。そしてそれが原資の減少につながり、人材確保が難しくなり、現場のマンパワーが不足することでメンバー個々にストレスがかかるようになります。
結果的に、ひとり一人が120%の力でパワープレーで仕事しなければいけなくなるので、体調やメンタルヘルスの問題であったり、せっかくの能力が活かせないなど、人件費に跳ね返ってくるんですね。そしてこのループになります。
たかが雰囲気かもしれませんが、されど雰囲気です。
リーダーとしては雰囲気ばかりに注力するわけにはいきませんが、だからといって決して放棄することができない要素になるわけです。
こうして職場環境の大切さを言語化してきましたが、これだけわかっても動けないリーダーはどうしたらいいのか?ということについて、このnoteの反響次第では次回のnoteで書いていこうと思います。
ではまた明日のnoteでお会いしましょう!
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