「持たない」チームは強い
仕事にはいろんなコストがかかる。
物品や設備による「環境コスト」
人材や労働時間などの「人的コスト」
良いチームというものは、これらのコストをうまく使っている。少ない人数で最低限のリスクマネジメントをキープしながら、可能な限りのアウトプットを出している。
あらゆるコストを「持たない」チームとは、
一体どんな特徴があるのだろうか?
固執する
まずできないチームというものは、どういうものなのだろうか?
僕が考える「これはダメだ」っていうチームはこんな感じ。
とくに「仕事のカバーができない」というところは、チームコストを考える上では結構致命的だと思っている。
キーワードとして、医療の世界には「スペシャリスト」と「ジェネラリスト」という言葉がある。専門分野に特化しているか、総合的に戦えるかって意味で。
別にどっちがいいとかはないが、そこに固執することがいけないと思っている。それは思考停止であり、自らの可能性を潰えす行為。カバーができないチームはは往々にして「スペシャリストにこだわる」というスタンス。自分はこれが専門だから、そっちはできないよっていう。
チームの規模感関係なくチーム内にこんな存在がいると、チームの人的コストが増える。簡単に言えば「チームプレイができる人が過剰に働かなくてはいけない環境」が完成してしまうためである。
カバーができない要因は
など、さまざまではある。いずれにしてもチームでやっている以上は、業務のカバー・サポートができないことは、負の側面しかない。
カバー力は、チームを考える上で「絶対に外せない要素」のひとつである。
個人に依存
コストという観点では、業務を個人に依存するのも危険だと考えている。
属人的な仕事がある場合、その人がいなくなったら、代替案として
を検討しないといけない。
つまり無駄なコストが発生したり、そもそもインカムがなくなったりする。
また、カバーのところにも通ずるが、属人的な仕事をしている人がいなくなっても既存のメンバーでどうにかなってしまう場合もある。
その場合でも、業務の進め方について混乱してしまったり時間を無駄に費やすことになる。
原因は「ルール整備」されていないから。
詳しくは省くが、どんなメンバーでも、どんな組み合わせでも、水準以上の仕事ができるようにしておくのがチームという本来のあるべき姿。そこを目指すのが目標のひとつでもあるし、使命といったところもある。
無駄なコストはもつな
人的、環境的に無駄なコストを持たないようにするためのコツがある。それは常に「減らせないか?」という思考。
一石二鳥が可能なものがあれば、それに変更する(もちろん業務のクオリティが下がらないことが前提だが、下がっても支障ない場合は躊躇しないことが大事)。
無駄だと思える部分があれば秒速で捨てる。
抱えるコストが多ければ多いほど、無駄な業務が発生して、余計にコストがかかるという負の無限ループが発生する。こうなってはもう止められない辞められない。
そうなる前に、お金以外のコストについて敏感になること。無駄をダウジングマシーンで探すくらいの勢いでいい。
そのためにチーム内にルールが必要なら整備する。いきなりできることではないかもしれないが、1日1つでも改善しようとすれば、1ヶ月後、半年後には目に見えて変わっているものでもある。
持たないこと=シンプルになるということだ。
シンプルはいい。
ひとつの業務をよりスマートにして、そこに最大出力を出すためのエネルギーを投下することもできる。
そうやってチームというのは成長していく。