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リーダーはマルチタスクでいる方がいいかもしれない
タスク論の話になったとき、大体は「成果を上げるにはシングルタスクの方がいい」「でも評価されるのはマルチタスクをこなせる人間だ」「ストレスの素だ」という結果になりがちです。
これは決してひろゆきさんばりの「それ、あなたの感想ですよね?」ではなく、ある程度実証されていることから言われていることなので、それを否定するってことは、世界中の研究者を敵に回してしまうということにもなります。
個人的にはマルチタスクが悪いとは思いません。
ただ、自分の立場や役割によってはそれが弊害になってしまう…ってことはあると思います。
僕は今ガチのプレイヤーではないので、どうしてもリーダー目線でモノを考えてしまいますが、少なくてもリーダーにおいては「シングルタスクじゃなくていいな」と思っています。
これは何も、目の前のことに集中しなくてもいいってことではなくて「より多くのタスクを並行にこなすことでいいこともある」っていうこと。つまり、より成果を上げるためのタスク処理法と捉えています。
なんでこんなことを言い出したかというと、今までぼんやりとですが昔は「実はマルチタスクって悪者なんじゃなくて、使う人によってその最大出力が決まってくるんじゃね?」と思っていたんです。そこでこんな研究を見ました。結論から言えば
「スケジュールを自由に決められる人、重要度の低い業務のみマルチタスクで取り組む人、マルチタスクのスキルが高い人、また創造性の重要性が相対的に高い人などは、マルチタスクの次の段階で生じるメリットがデメリットを上回る可能性がある」
と指摘されています。
リーダーは比較的自由にスケジュールを決められますし、チームを引っ張る上で次々と新しい施策を打ち出しより良い組織していくという使命もあります。この研究で指摘されている結果にマッチしやすいですよね。
正直なところ、リーダーを始めた当初は「シングルタスクオンリーだろ」って思っていたんですが、これはまだリーダーとしての器が小さく(今も小さいですが)、自分に余裕がなく、仕事やチームをどう動かしていけばいいかわかっていなかったからだと…。
今現在はだいたい5年くらいリーダーをやっているんですが、このタイミングで感じることは「アイデアが降ってきたり、作る時間を確保しなければいけない」と考えており、そのために日々のルーティンの中で少しずつ変化をつけマンネリ化しないようにしたり、自分でなくてもできる仕事メンバーに振ってしまったりしています。
当然ですが、マンネリ化してしまうと思考は凝り固まるし、周りのことも見えにくくなります。それってリーダーにとっては致命的です。状況をいち早くキャッチアップして、事態が動いて悪化する前にアクションする。リアクションになってしまうと、チームで抱えている仕事も相まって、すべてが後手後手になっていくのは、この5年間で何度も経験してきました。
常にアイデアを持って前進していくイメージでしょうか。リーダーにはチームをまとめたり、オーガナイズする資質の他にも、答えのない雪原をどんどんと突き進むことができる勇気と行動力が必要なんです。
そのためにはアイデアが必要なんですが、マルチタスクで仕事することによりいろんな刺激を脳に与え、閃いたチャンスをひとつでもいいんです、とにかくそれを試してみる。
感覚的に感じていた部分と、実際に研究で示された結果が一致することはあまりないのですが(これは僕がまだ未熟だからですね)、マルチタスクでの仕事スタイルも悪くないなと感じることができた一例です。
いろんな書物を読んでいるとほとんどで「マルチタスクは悪!シングルタスクは神!」みたいな扱いをされていますが、決してそんなことはないんだよってことをシェアしたいなと思い、このnoteを書かせていただきました。
何事も研究結果が、偉い人が言っていることが正しいと思っているタイプの人たちには響かないかもしれませんが、僕みたいに天邪鬼でそれでいて実験大好き人間にとっては、マルチタスクを試す価値はあるかもしれません。
ということで研究結果に示された傾向がある方は、一度試してみてもいいんじゃないでしょうか?
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