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不妊治療・里帰り出産・子育て……妻子に全力で向き合うための「働き方の余白」

出社・リモートワーク・地方移住など、働き方や働く場所にさまざまな選択肢がある株式会社DUMSCO。そんな環境の中で、パートナーの里帰り出産同行に伴い、地方でのリモートワークを体験したエンジニアの柴田さんにインタビューを行いました。

不妊治療のために「リモートOK」の職場を探してDUMSCOへ

ーこれまでのキャリアについて教えてください。

神奈川県出身、横浜市内の高校を卒業後、東京大学に入学しました。当時は知らなかったのですがCTOの若林とは大学院の研究室が隣同士で、DUMSCOとの縁はそこから始まっていたようです。
新卒で日鉄ソリューションズの子会社のエヌシーアイ総合システムに入社して5年ほど勤務していましたが、知人を介してDUMSCOの若林や木下と知り合い、エンジニアを募集しているということで転職を決意しました。

ー転職を決意した決め手は?

その頃、結婚して不妊治療に取り組んでいたのもあり、リモートワークができる職場を探していました。当時はコロナ禍の少し前くらいのタイミングだったので世間にはリモートワークが今ほどは広まっていなかったのですが、DUMSCOはコロナ前からリモートワークOKだったのが選んだ理由の一つです。
もう一つの理由には、大学で研究していたAI関連の仕事をやってみたくなったというのもありました。
今はAIの画像解析の技術を使って、建設現場などの作業進捗を写真で撮影するだけで管理できる「現場.net」というサービスの開発にエンジニアとして携わっています。

ー不妊治療もリモートワークを選択した理由の一つということですが、具体的にどのような点が良かったですか?

不妊治療のケースにもよると思いますが、女性側に負荷がかかってしまうことがどうしても多かったので、そういう時のメンタルケアの時間を取りやすくなったのは良かったです。治療が上手くいかなかった時も、仕事を家でできる状態だと夫婦で話す時間がたくさん取れたので、以前よりも落ち込みすぎずにいられました。

妻の里帰り出産に帯同し、明石市からリモートした2ヶ月間

ーそして無事妊娠されて、里帰り出産を選択された。どのような背景がありましたか?

都内の自宅近くの病院での出産も考えましたが、出産費用に80万ほどかかると知りました。妻の実家のある明石市なら50万程度で済むことが分かって、里帰り出産を選択しました。出産費用がこんなに高いことや、都道府県によって差があることもこのとき初めて知りました。

ー里帰り出産だと女性が先に帰省して、男性は予定日近くになったら現地へ行く、というケースもよく耳にしますが、最初から一緒に行こう、というのはどのように決まったのですか?

妻が希望したのもありますし、自分の仕事も明石から問題なくできるだろうということで決断しました。会社的にはもともとリモートOKなので業務の環境的にも全く問題なく、サクッと了承してもらえました。個人的には義父とは趣味のテニス仲間でもあるので、一緒にテニスができるのがむしろ楽しみな面もありました(笑)

ー明石でのリモートワークはいかがでしたか?

妻が妊娠糖尿病の疑いがあったのもあり、ちょっと早めに里帰りしておよそ2ヶ月弱を明石で過ごしたのですが、とても良い体験でした。もちろん妻のサポートはしつつ、いつもと違う環境なのもあってか、普段よりむしろ仕事に集中して取り組めた気がします。義父とは一緒にテニスの大会に出場できて、家族にとっても自分にとっても良い時間を過ごせました。
東京でリモートワークをしている時もそうですが、通勤時間が無くなったおかげで家族とのコミュニケーションが増えたり、ちょっとした家事を隙間時間にできるようになったり、家庭を大切にするために時間を割けるようになったのが嬉しいです。最近は仕事の考え事をしながらクイックルワイパーをかけるので家がすごく綺麗になりました(笑)

家族との時間に働き方を合わせていく

ーDUMSCOの調査では「リモートワーカーにとって1日4件以上のミーティングがあると退職・休職のリスクが高まる」という結果も出ていましたが、柴田さんの働き方はいかがですか?

私の場合は開発作業がメインなので、ミーティングはあまり無く、平均すると1日1件以下程度です。粛々と開発しているとちょっと話し相手が欲しくなってくることもあるので、東京にいる時はたまにオフィスに行くことも。明石でリモートしていた時は、相談したいことができたら自分からミーティングを設定するようにしていたので、少し回数が増えたかもしれません。
大体の1日の流れは、朝ご飯を食べて9時〜11時半に仕事、お昼に掃除やちょっとした家事をしてご飯を食べるので少し長めに休憩をとって、14時以降はわりと夜遅くまで作業する日もあります。でも12時には寝るようにしているので健康的かなと。ずっと作業しっぱなしというわけではなく、掃除しながら設計について考える時間も取っているので、業務終了自体は遅めになってもそこまでしんどくないのかもしれません。通勤時間がないので、作業時間以外に考える時間を確保できているのだと思います。

ーお子さんが生まれてこれから本格的に子育てが始まるとのことですが、リモートワーク生活はどのように変わりそうですか?

先日子供が無事生まれて、自分は先んじて東京に戻ってきているのですが、もうすぐ赤ちゃんと一緒に暮らしてお世話しながらのリモートワークが始まるので、生活リズムは少し変わるかもしれません。
夜の授乳対応は今のところ前半後半で分けて対応しようと思っていて、前半を僕が起きて対応、後半を妻が対応という割り振りです。どうしても寝る時間が変わってしまうので、日中に昼寝時間を取るようにしてカバーしたいと思っています。会社の制度としてはフルフレックスなのでそういう働き方でも問題ないのはありがたいですね。

よりメンバーの「ちょうどいい余白」を作るために、どんどん意見を挙げていく

ーDUMSCOでは社内Slackの名前表示の横に、社員のその日のANBAIの数値を表示されているそうですが、睡眠時間が変わると数値にも影響が出ることもありそうです。社内でコミュニケーションを取る上で相手や自分のコンディションが可視化されることはどう感じますか?

今のところ、僕は平均して数値が高い(=自律神経のコンディションが良い)ことが多いようで、他の社員からも高いね、って言われます。だからある意味、子育て対応によって数値にどう変化が出るのかは気になります。事業的にも自分の体験が一事例として役立てば嬉しいです。
自分は性格が結構能天気なところがあるので、リモートワークをしていても疑心暗鬼になったりネガティブになったりということはあまりなくて、わからないことは気にせずチャットですぐに聞いてしまいます。相手のことを気にかけつつもあまり考えすぎないのがリモートワークには良いのかもしれません。

ーDUMSCOには通常の有給休暇とは別に、月1日のサボリを公認する新しい有給休暇制度「なんとなく休暇」が導入されましたが、今後こういうタイミングで使いたい!などありますか?

まだ子育てが始まったばかりなので用途がどういうタイミングになるかわからないこともありますが、月一回で済むのかな…? とは思います。会社としては休暇の取得理由はなんでもOKで「子育ての都合などで当日朝に申請して休んでも良い」としてくれていて、それ自体はとてもありがたいのですが、例えば子供が熱を出したりするタイミングって月一回よりは多いような気はしていて。
子育てとか介護とか、イレギュラーが発生しやすいタイミングの人には一時的にちょっと取得回数が増えても良いのかも、と思ったりします。

ー本来は「ストレス過多になる前にサボれる日を作って休もう」という目的の休暇制度ですから、子育てや介護で休まなければならなくなった人はその目的が果たせていないかも?という懸念はありますね。ぜひ子育ての経験を社内でシェアしていただき、制度をブラッシュアップできればと思います。

こういう制度があるだけで十分ありがたいですし、休みを取りやすい空気も作られると思います。今後も子育ての経験が会社の知見として役立てば嬉しいです。

株式会社DUMSCOでは各職種で一緒に働く仲間を募集しています。
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