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歌えないオッサンのバラッド-序章-

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メンバーシップ用に立ち上げたシリーズものの序章部分です。 読みやすく目次と後鍵を含めてまとめてありますので、同じ様なシリーズを読んでっみたいヒトはぜひともご購入を!
今回は、個別では無料で全部読めるようにして世界観を感じてもらえるようにしています。 なので、個別に…
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2024年8月の記事一覧

[小説][バラッド]-序章-⑩

[小説][バラッド]-序章-⑩

歌えないオッサンのバラッド
-序章-⑩
奥の席にいるタカの表情が変わった。

「動いたか?」
「ああ、でも『驚き』ってよりは『心配』に近い感じだな」

こいつばかりはタカの経験値にしか表現出来ない感覚だから仕方がない。

「何が心配なんだろうな。見た所生活に困っている感じじゃない」
「じゃあ、仕事のトラブルか何かってところか」
「まあ、ここで俺たちがノコノコ顔を出すのは得策じゃない、
『俺達も混ぜ

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[小説][バラッド]-序章-⑪

[小説][バラッド]-序章-⑪

歌えないオッサンのバラッド
-序章-⑪
俺は黙って、タイゾーのグラスにハーパーを注いだ。
今この男は漠然と思ってはいた恐怖みたいなものが両の肩にのしかかってこられている真っ最中だろう。

注ぎ終えた瞬間に喉に流し込むように飲むタイゾー。

ああ、せっかくの酒をそんな風に飲んだら酒がかわいそうってもんだ。

「くそっ。全く酔える気がしないぜ。
ママさん。ズブロッカのバイソンって置いてるかい?」

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[小説][バラッド]-序章-⑫

[小説][バラッド]-序章-⑫

歌えないオッサンのバラッド
-序章-⑫
「わ、私がですか?」
「そうだ。タイゾー、問題ないよな」
「へっ、精神と時の部屋へご案内ってわけだ」

ここでドラゴンボールを出してくるあたりは、なんというかタイゾーらしいと思った。
この短い会話の中で、俺は徐々にこのトールとタイゾー、そしてリサについて共感出来るところがいくつもあるような気がしてきている。

三人とも今の仕事が大好きで、でもトールはその大好

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歌えないオッサンのバラッド-序章-あとがき

歌えないオッサンのバラッド-序章-あとがき

あんたはなにかの作品を作りきった感覚ってやつについて味わい直すことなんてあるかい?

「歌えないオッサンのバラッド」は学生だったとき以降だからだいたい四半世紀ぶりのまとまった小説になったんだよな。

その間にいろんな出来事があったし、それに伴う経験や意見が作り上げられてきたってのはあると思う。

いまでも小説に限らずに「やべぇ。気を抜くと普段使わないような漢字交じりの表現になっちまっている」なんて

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