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商売繁盛よりも

先週、神社仏閣めぐりをしてきまして。
歴史ある建物や仏像をじ~っくり味わってきました。

実はその旅の直前に、独り暮らしをしている娘がうちにきて具合が悪くなってしまって、動きが取れなくなっていました。
下手すると旅はキャンセルか・・と思っていたところ、旅前日の夜、なんとかフラフラしながらも帰っていった、ということがありました。
まあ、娘といってもいい大人なので、私が側にいて看病しなければいけないということもないんですが、やはり苦しんでいる娘を見るのは辛いものです。

で、予定通り出かけました。
とあるお寺で、翌朝お焚き上げしてもらえる護摩木(というんですかね)に
願いを書くことになりました。
自分の願いと、名前と年齢を細い棒に書くんですが
願い・・・何にしよう。
行政書士登録をしたばかりの今であれば、やっぱり「商売繁盛」なんでしょう。フリーランスだし、仕事がないと生活もできない。商売、と書こうとしたそのとき、娘の苦しむ顔がよぎってしまいました。

そして書いたのは「家内安全」

子どもたちはそれぞれ独立しているので「家内」ってのも変ですが、
やはり私の家族には違いありません。
子どもたちが幸せになってくれること > 仕事がうまくいくこと
私の中では、そうなんだなぁと思った瞬間でした。

そういえば、神社で手を合わせるときも「子どもたち(と私が)健康で笑っていられますように」と願ってしまうんですね。仕事人になったつもりが、私の芯は「母親」みたいです。

そのあと、大きな国宝の仏像さんを見上げて
涙が出てしまう私なのでした。

昨日は母の日。ちょっと回復したその娘からLINEギフトが届きました。
治してくれてありがとう、と帰りの新幹線の中で、手を合わせました。

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